切明義孝ブログ

切明義孝が発信する公衆衛生情報です。気になるニュースや話題を紹介します。

2010/2/16 切明義孝の公衆衛生情報

2010-02-16 19:24:18 | 切明義孝ブログ

★★国立感染症研究所★★
http://idsc.nih.go.jp/index-j.html

  2月16日  病原体情報 [IASR]
    インフルエンザウイルス分離・検出速報 2009/10シーズン
 
  2月16日  麻 疹 [疾患別情報] 
    麻しん発生状況(速報グラフ)  2010年第5週
 
  2月16日  腸管出血性大腸菌感染症[疾患別情報]
    腸管出血性大腸菌感染症発生状況(速報) 第5週
 
  2月15日  感染症発生動向調査週報[IDWR] 
    第4号(平成22年1月25日~1月31日)
 
  2月15日  病原体情報 [IASR]
    インフルエンザウイルス分離・検出速報 2009/10シーズン
 

★★海外渡航者のための感染症情報★★
http://www.forth.go.jp/

鳥インフルエンザ流行状況-2009年のまとめ
 
WHO(WER)  2010年2月12日
○高病原性鳥インフルエンザA(H5N1)の人における感染事例の更新情報
2009年の1年間で、WHOに報告されたH5N1ウイルス感染の検査確定症例は、5ヶ国の73人でした。この報告は、これらの患者のまとめです。

この時期の地理的分布

H5N1ウイルス感染の検査確定症例は73人報告され、カンボジア(1人)、中国(7人)、エジプト(39人)、インドネシア(21人)、ベトナム(5人)から報告されており、これらの国は、すべて、人のH5N1感染例が以前にも報告された国です。これらの国では、家禽で、高病原性のH5N1ウイルスが流行していると考えられていますが、カンボジアは例外で、家禽での感染は散発的に起こっていると考えられています。

これまでの年同様、北半球の冬と春に、患者数の増加が報告されました。動物での集団発生報告も、同じ時期に増加している傾向がみられました。

性別・年齢分布

2009年の患者の男女比は、ほぼ同じでした(男性患者数は35人、女性患者数は38人、男女比は0.92)。しかし、インドネシアでは、女性が男性の2倍多く報告されました(男女比は0.5)。

患者の年齢範囲は、生後6ヶ月から57歳で、中央値は5歳でした。低い中央値は、主に、エジプトで発生した事例が高率に小児であったことによります。エジプトの患者は、全世界の53%を占めました。エジプトの患者の年齢は、他のどの国よりも若く、中央値は3歳で、患者の80%は10歳未満の小児でした。

予後

2009年の、全体としての死亡率は44%で、その前の2年間よりも低かったですが、2005年の死亡率と同程度でした。死亡率は国によってかなり差がありました。エジプトでは2003年以降、死亡率が最も低かったです(10%)。報告があったすべての国で、10歳未満の死亡率は、10歳以上の死亡率に比べて低かったです(10歳未満の死亡率は24%、10歳以上の死亡率は71%、オッズ比は7.8、95%信頼区間は2.7~22.4)。それまでの年とは対照的に、すべての国で、女性の死亡率が男性の死亡率よりも高かったですが、有意差はありませんでした(女性の死亡率は50%、男性の死亡率は37%、オッズ比は1.7、95%信頼区間は0.7~4.3)。このパターンは国によって様々でした。

検討

2008年に比べて、2009年のH5N1患者数は、ほぼ倍になり、特定の家禽の集団でウイルスの流行が続いているので、H5N1は、依然として、動物の健康と、人への健康の双方にとって懸念事項です。死亡率は、依然として高いままですが、国によって違いがあります。これらのデータからは、この違いが生じる原因を決定することはできません。国の格差を説明しうるものとして、暴露の型や強さ、受診行動、検査や治療の実施、あるいはウイルス株の病原性さえも含むかもしれません。国によって、患者の年齢分布が著しく異なるので、分析に用いることができる患者数が相対的に少なくなり、危険因子を直接比較することが困難です。現時点では、このウイルスは、依然として、人から人へ感染する能力は示しておらず、人への感染は稀で、散発的な、鳥のウイルスのままです。家族2人を含む、人から人への持続的な感染はなかった3人の集団発生が、2009年に記録されました。

すべての患者が、家禽での高病原性鳥インフルエンザA(H5N1)ウイルスの流行が続いている国あるいは、再度持ち込まれた国で発生したということは注目に値します。世界的には、多くの国で、家禽での発生をより良く管理していることが、ウイルスの流行を減少させ、人への暴露のリスクを減少させています。しかし、ウイルスが流行しているときにはいつでも、人の暴露と患者発生は想定され続けます。家禽での流行を減らし、人の暴露のリスクを減少させるための努力は強化されなければなりません。

インフルエンザウイルスは絶えず変異し、警戒は継続すべきです。人と動物でのインフルエンザのサーベイランスは、疫学的、臨床的、ウイルス学的な変化を適時に検出できるようにするために、強化されなければなりません。速やかで包括的な評価と世界的な対応を確実に行うために、世界的に、情報を迅速に共有することが重要です。
 

★★外務省海外安全ホームページ★★
http://www.anzen.mofa.go.jp/index.html

◆ 2010/02/15
インド:プネー市における爆弾テロ事件の発生に伴う注意喚起
● 2010/02/15
新型インフルエンザの流行状況について(第74報(2月15日))

 

△▼厚生労働省▼△
2010年2月15日(月)掲載

○ 新着情報

・第8回厚生科学審議会生活環境水道部会資料
http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=148121

・在宅ワークシンポジウム2010 ~広げよう!在宅ワーク・ネットワーク~を開催します
http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=148123

・平成21年度保健衛生施設等施設整備費実施計画(第3回目)
http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=148125

・平成22年2月8日疾病・障害認定審査会原子爆弾被爆者医療分科会議事要旨
http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=148127

・牛海綿状脳症(BSE)スクリーニング検査の検査結果について(月報)
http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=148129

・平成21年度アルコールシンポジウムの開催について
http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=148131

・「子ども・子育てビジョン」の策定
http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=148133

・最近の収集遺骨数等
http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=148135

・概算医療費データベース
http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=148137

・水質汚染事故等の発生状況
http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=148139

・日本におけるインフルエンザ A (H1N1) のクラスターサーベイランス(集団感染の発生件数等)(平成22年2月10日現在)
http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=148141

・日本におけるインフルエンザ A (H1N1) の新型インフルエンザによる入院患者数の概況(平成22年2月10日現在)
http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=148143

・日本におけるインフルエンザ A (H1N1) の死亡者の年齢別内訳/死亡例まとめ(平成22年2月9日現在)
http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=148145

・新型インフルエンザに関する報道発表資料
http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=148147

・平成22年2月12日付大臣会見概要
http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=148149

・審議会、研究会等予定
http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=148151

・第2回・第3回仕事と生活の調和推進委員会の開催について
http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=148153

・第3回医薬品の安全対策等における医療関係データベースの活用方策に関する懇談会議事録
http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=148155

・第6回再生医療における制度的枠組みに関する検討会資料
http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=148157

・第1回生活衛生関係営業等衛生問題検討会資料
http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=148159

・採用情報(任期付職員等(国立きぬ川学院長))
http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=148161

・フォトレポート(「自殺・うつ病等対策プロジェクトチーム」第1回会合が開催されました。)
http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=148163

○リンク

厚生労働省トップページは、こちらから
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★★今日のおすすめGoods★★
新型インフルエンザ対策Q&A―お母さんと家族のための (単行本)
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★★今日のおすすめ本★★
女性に劇的、漢方薬〈3〉 (単行本)益田 総子 (著)
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内閣府 http://www.cao.go.jp/
政府広報オンライン http://www.gov-online.go.jp/index.html
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WHO http://www.who.int/en/
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