PSW研究室

専門職大学院の教員をしてる精神保健福祉士のブログ

PSW求人情報(13)

2011年08月31日 17時57分41秒 | PSWのお仕事

今年3月以来、6ヶ月ぶりの「PSW求人情報」です
その間、いくつか求人情報も頂いていたのですが。
掲載することができないまま、時間が過ぎてしまいました。

今回は、大学の「学生」からの求人情報です。
若い学生だった人も新米PSWも、いつしか中堅になり、管理者になっていく。
当たり前の話しですが、時の流れを感じます。

ひとつは、学部PSW課程1期生の新井山克徳さんから。
病院時代の僕の、現場実習指導第1号の学生さんでした。
NPO法人多摩草むらの会での、非常勤支援員の募集です。

もうひとつは、通信教育科の学生である鈴木茂さんから。
法人理事長自ら、PSW資格を得るために、現在勉学に身を投じています。
社会福祉法人にいざの、生活支援センター幹部候補を求めています。

詳しくは、下記をご覧のうえ、各自でお問い合わせ下さい。
ここでの求人情報は、あくまでも個人ブログの口コミのようなものです。
どうぞご自身で、実際に業務や処遇内容を確認して、ご判断ください。

なお、多摩あおば病院でも、来年度採用の求人をしていると聞いています。
来年4月からということですから、学部新卒者対象なのでしょうか?
ただ、病院のホームページに載っていないので、詳細は不明です。


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■NPO法人多摩草むらの会

募集:精神保健福祉士
業務:法人内の就労継続B型事業所および相談支援事業所での生活支援員、相談支援員
待遇:週3~4日間の非常勤職員
勤務地:京王相模原線多摩センター駅、もしくは京王堀之内駅から徒歩5~8分程度

問い合わせ:
条件面や業務の詳細などの問い合わせは、新井山まで。

NPO法人多摩草むらの会 相談支援センター待夢
精神保健福祉士/相談支援専門員 新井山 克徳
TEL:042-682-4670 FAX:042-682-4056
メール somu-int@kusamura.org
ホームページ http://kusamura.org/

■社会福祉法人にいざ

1.募集
1)法人にいざ正規職員1名。責任感とリーダーシップのある方を望む。
2)採用は、平成23年10月1日付けを予定。
3)勤務場所は、にいざ生活支援センターを予定
4)職務内容は、主には相談支援。
5)年齢は40歳~50歳位まで。(近い将来責任者として活躍できる方。)
6)精神保健福祉士又は社会福祉士の有資格者。
7)男女は問わない。
8)病院等の職員の実務経験がある方歓迎(概ね5年以上の実務経験)。
9)自動車運転免許を有する方。

2.処遇
1)給料は、月額230,000円~250,000円(年齢・実務経験を考慮。)
2)手当は、通勤手当月額実費30,000を限度。
3)特別手当は、年間3.5ヶ月分。
4)管理職手当、月額20,000円(管理職に登用の場合)。
5)退職金は、中小企業退職金共済に加入。

3.問い合わせ先
社会福祉法人にいざ理事長 鈴木茂
埼玉県新座市堀ノ内3-4-11
電話 048-482-5155

イタリアに学ぶ精神科医療と福祉

2011年08月26日 14時50分25秒 | イベント告知

自分自身が、まるで余裕のない日々で、十分に動けていませんが。
あちこちで、精神保健福祉にかかわるイベントが開かれています。

主催者の了解が得られたので、埼玉県で行われるイベントをひとつご紹介します。
埼玉県の精神医療を考える会等が、共催しています。

同会代表の星丘匡史さんと出会ったのは、今から20年以上前でしょうか?
精神科病院をなんとかできないかと、無資格看護者の立場で煩悶していました。

この会は2005年に『データ(2003年)から見た埼玉の精神病院』を出しました。
昨年には『2008年データから見た埼玉の精神科病院2010年版』を出しています。

常勤医師・正看護師・コメディカルの配置数、外来者数、ベッド回転率、
長期在院者(5年以上)と短期在院者(3ヶ月未満)の割合、家庭復帰退院率。

それらを、ランク分けし、レーダーチャートで示し、ランキングしています。
対象は、埼玉県内、47の精神科病院と、17の高齢者病院。

この手法は、東京都地域精神医療業務研究会の『東京精神病院事情』に習っています。
精神病院統計の公開を拒む東京都と裁判で争って勝ち、1989年に公刊されました。

当時は、精神科病院のデータは非公開が当たり前でした。
今でも、東京や埼玉のように精神科病院のデータが公刊されている県はごくわずかです。

今後、地域医療計画に精神科も入ると、治療実績等のデータ公開が当たり前になります。
30年前のような密室の精神科医療は、果たして無くなるでしょうか?

「精神科病院」のないイタリアから、日本の精神保健福祉関係者は何を学べるのか…。
興味深い内容ですので、お手すきの方はどうぞご参加下さい。


※画像は『2008年データから見た埼玉の精神科病院2010年版』
ご希望の方は、埼玉県の精神医療を考える会まで(頒価1000円)。

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精神病院を考える連続講座VOL.3 in さいたま

精神科医療・福祉~未来の指針

現在、イタリアには、いわゆる“精神病院”というものがない。
はたして、30万床を超える精神科病床(人口比世界一)を抱える日本が、
”精神病院”なしで精神障がい者を地域で支えていけるのか。
これまでの日本の精神科医療と福祉の課題、そして、これからの住みやすい社会のあり方をみんなで考えてみませんか。

○映画「ふたつめの影」上映13:30~15:00
イタリアの精神科医フランコ・バザーリアが、どのように精神病院を解体し、精神障がい者を地域で支える基盤をつくり上げたかを描いた映画。

○講演「イタリアに学ぶ精神科医療と福祉」
講師:大熊一夫氏   15:10~16:30
経歴:朝日新聞記者、週刊朝日副編集長、アエラ・スタッフライター、大阪大学人間科学部教授等を経て、現在はフリーのジャーナリスト。
1970年、『ルポ精神病棟』を朝日新聞社会面に連載・出版し、衝撃的な精神病院の内側を告発した。
精神科病院廃絶に向け、全国で講演活動を行う。
近著「精神病院を捨てたイタリア 捨てない日本」岩波書店より刊行。

2011年9月10日(土)13:30~16:30

会場:JR浦和駅 東口 パルコ 9階
   浦和コミュニティーセンター 第15集会室

参加費:1,000円(障がい者:500円、中・高校生:500円、小学生以下無料)

主催:精神病院を考える連続講座実行委員会  
共催:埼玉県精神障害者小規模作業所等連絡会、埼玉県の精神医療を考える会

問合せ:090-9647-2149(星丘)
※事前申込みは不要です。

専門職大学院「出前ゼミin宮古島」

2011年08月23日 13時57分43秒 | イベント告知


社大の専門職大学院では、4年前から「出前ゼミ」を開催しています。
教員がこぞって出かけて、現地の福祉従事者とゼミをやろうというものです。

2008年が、新潟県の佐渡島で。
2009年が、青森県の下北半島、むつ市で。
2010年が、熊本県の山鹿市の芝居小屋で。
そして今年、2011年は、沖縄県の宮古島に行きます。

ふだん福祉の研修会など開催されない「僻地」で、というのが趣旨です。
専門職大学院の卒業生たちが、現地で企画し、準備してくれます。

実はこれ、大学のフォーマルな行事ではなくて、有志が勝手にやってるものでした。
卒業生からのお誘いなので、教員たちも宿泊交通費等、まるで手弁当の企画でした。

それが定着してきて、大学側にフォーマルに認められることになりました。
今年から、なんと出張扱いで、旅費が研究費から支出できるようになりました。

自主的なイベントが、お金がついてフォーマル化すると、いろいろ危惧もあります。
自由裁量が制約されるとか、卒業生の主体性が侵されるのではとか。

でも、手弁当の良さは残しつつ、組織内に定着させるのも、大事なことだと思います。
今後も「出前ゼミ」を、専門職大学院のイベントとして定着させていければと思います。

今回の企画は、5期生の下地さんと7期生の赤嶺さんが中心になって組んでくれています。
昼間のフォーマルな企画とともに、夜の語らいが今から楽しみです。

地元のSWたちと、おおいに夜を徹して語り合おう、というのがゼミの趣旨なので。
宮古島の皆さん、沖縄の皆さん、お世話になりますが、よろしくお願い致します。


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「社事大福祉フォーラム・出前ゼミin宮古島」のお知らせ

「日本社会事業大学・専門職大学院福祉フォーラム・出前ゼミin宮古島」と題して日本社会事業大学院専門職大学院の教員による「福祉フォーラム」と「出前ゼミ」を沖縄県宮古島市で平成23年9月3日(土)に開催予定しております。
2部構成で、前半では「地域包括ケアにおける地域社会」をテーマに地元宮古島での見守り活動の取組みや医療・介護の実践報告を行い、これまで宮古島で行われてきた取組みを見直すことで今後の福祉の方向性を考える契機になればと考えています。
後半は、専門職大学院の教員による参加型ゼミを行います。
事前に申し込まれた方を中心に、関心のある分野に参加して頂き、今後の実践に役立てて頂ければ幸いです。
日本社会事業大学は1946年に設立され厚生労働省の委託により運営され、これまで社会福祉従事者への養成の役割を担ってきました。
今回、出前ゼミを主催する日本で唯一の福祉専門職大学院も2004年に設立され今年で8年目になります。
出前ゼミは、日本全国に巣立っていった専門職大学院の卒業生と教員が手弁当で地域福祉の発展を願って4年前に始まりました。
これまで開催地は常に僻地であり、駆けつけた教員はフォーラムを行い、ゼミを開催し、地元の福祉関係者たちに福祉への熱い想いを伝えて来ました。
今回、宮古島出身の卒業生が沖縄県内の卒業生達と一緒に企画して開催いたします。
宮古島はもとより、沖縄県内外で活動している方々、日本社会事業大学の卒業生、福祉関係者など多くの方々のご参加をお待ちしております。

実行委員会代表 下地崇紀(宮古島市役所地域包括支援センター)

○期日
2011年9月3日(土)

○会場
宮古島市働く女性の家

○主催
日本社会事業大学社会福祉学会
日本社会事業大学院福祉マネジメント研究科(専門職大学院)
「社事大福祉フォーラム・出前ゼミin宮古島」実行委員会

○後援
宮古島市
日本社会事業大学同窓会

○日程
1.12時半~14時半 「地域包括ケア・宮古島市の福祉実践とこれから」
2.15時~18時  「日本社会事業専門職大学院・出前ゼミ」

1.「地域包括ケア・宮古島市の福祉実践とこれから」
コーディネーター
日本社会事業大学専門職大学院 新津ふみ子
コメンテーター
日本社会事業大学専門職大学院 矢部正治 
報告者(予定)
宮古島市役所地域包括支援センター:小地域ネットワーク作り
小規模多機能事業所、居宅介護支援専門員、訪問医療、訪問看護
障害者支援事業所

2.「日本社会事業大学専門職大学院・出前ゼミ」
1)「施設経営の課題」
講師:教授 田島 誠一
2)「介護施設の事故予防」
講師:教授 新津 ふみ子
3)「地域で生活する高齢者への支援」
講師:准教授 矢部 正治
4)「児童虐待と向き合う」
講師:准教授 宮島 清
5)「アルコール依存への地域の取組み」
講師:准教授 古屋 龍太
6)「地域社会で死を選ぶこと」
講師:客員教授 長谷 方人 

○<参加費>
「地域包括ケア・宮古島市の福祉実践とこれから」…参加費無料
「日本社会事業大学専門職大学院研究科・出前ゼミ」…資料代1,000円(当日徴収)

○出前ゼミ参加申し込み方法
FAXかメールにて、添付の「ゼミ申し込み用紙」を下記宛先までお送り下さい。
FAX:0980-73-1208
メールアドレス:ungarts@yahoo.co.jp
お問い合わせ:
090-2395-4123(五期生:下地崇紀の携帯) 
090-8290-4908(七期生:赤嶺祐子の携帯)

○申し込み締切日:8月31日(水)
旅行パック等の手配につきましては、下記の資料を参考に、参加者各自にてよろしくお願いいたします。
以下の内容を記載し、FAX又はメールにてお申し込み下さい。
FAX番号:0980-73-1208

○懇親会
18時半より、会場近くにて懇親会を予定しています。
ぜひご参加下さい。(会費3千円)

○希望するゼミ参加の申し込み用紙
氏名、住所、連絡先、勤務先、参加希望ゼミ、懇親会参加の有無を記し、
題材にしてもらいたい質問や、事例提供が可能な事例があれば、下記にどのような内容か簡単に記入して頂けますでしょうか。
日頃の業務での考えを整理し、お互いの学びを深めるためにも、この機会をご利用下さい。
なお、後日調整のために連絡させて頂きますのでご了承下さい。

○旅行パックの申し込み・連絡先
参加ご希望の方は、お手数ですが各自でホテルパック等の手配をお願いします。
下記は現在のホテルパックを参考として掲載しました。(羽田発着の料金目安)
1)沖縄ツーリスト:2泊3日、61800円、ホテル2泊、ANA便、レンタカー3日付
050-5533-0978
2)JALパック京王観光:1泊3日、57000円、ホテル1泊のみ、JAL便
03-5351-7156
3)渋谷トラベルプラザ:1泊3日、52500円、ホテル1泊のみ、ANA便
03-6427-0555
4)JTA商事株式会社:得宿プラン6000円=ホテルのみの予約、8000円=沖縄本島・宮古島レンタカー利用可
098-857-2111

○宮古島市内の主なホテル
宮古第一ホテル:6000円、0980-73-5522
ホテルニュー丸勝:5500円、0980-72-9936
ミヤコセントラルホテル:6500円、0980-73-2002
観光ホテルセイルイン宮古島:6500円、0980-74-3854
ホテルピースアイランドホテル:7500円、0980-74-1717
ホテルアトールエメラルド:14000円、0980-73-9800
ホテルサザンコースト宮古島:7000円、0980-75-3335
シギラベイサイド・スイートアラマンダ:48000円、0980-74-7100
*アトール、サザンコースト(新しい)、シギラ、は市内から少し離れております。

○会場へのアクセス
宮古空港から「働く女性の家(通称:ゆいみなあ)」までタクシーで8分。2千円弱。

○ゼミ翌日の日程等について
9月4日(日)は、日本百景の東平安名崎観光、前浜ビーチでの海水浴等を企画いたしますので、そちらもぜひご参加下さい。



※画像は、東静岡のガンダム。本文とはまったく関係ありません。
※画像を、宮古島のビーチに差し替えました。

社大PSWフォーラム

2011年08月22日 13時53分19秒 | イベント告知

日本社会事業大学には、三つの精神保健福祉士養成課程があります。

ひとつは、学部の養成課程です。
1998年に全国に先駆けて開設された、PSW国家資格の養成課程です。
定員は1学年20名、昨年度までに第13期生の卒業生を送り出しました。
昨年は、7人が精神科病院、4人が地域精神保健福祉事業所、1人が公務員、3人が精神以外の福祉施設、1人が精神科以外の医療機関、1人が企業に就職していきました。

もう一つは、通信教育科の短期養成課程。
2001年に開設され、定員は150名、修学期間は9ヶ月。
主に、既に社会福祉士を取得済みの方や、精神保健福祉現場で仕事をされている現任者が多いのが特徴です。
PSW養成カリキュラムの改正に伴い、実習期間が来年度より大幅に増えることもあり、今年度は定員を遙かに超える志願者が集まりました。

もう一つが、通信教育科の一般養成課程。
同じく2001年に開設され、定員は200名、修学期間は1年10ヶ月。
主に、4年制一般大学を卒業した方で、これから精神保健福祉について学ぶビギナーの社会人が対象です。
経歴も、民間企業の出身者から、リタイア組、家庭の主婦、と実に様々です。
自身が精神保健福祉の当事者であったり、ご家族の立場の方々も、毎年かなりいます。
 
定員で言えば、合計370名の受験資格取得者を、毎年卒業させていることになります。
昨年度新卒者の合格率は、学部94.4%、短期90.9%、一般73.7%でした。
全国平均の合格率が、昨年度は58.3%でしたから、かなり優秀と言えるでしょう。

これだけ多数のPSWを輩出しても、これまで卒業生の連絡網がありませんでした。
大学全体の同窓会はもちろんありますが、PSW独自の同窓会組織はありません。
春に行った「PSW課程勉強会」も、主に学部卒業のPSWが対象でしたし。
通信教育科も含めた、三つの課程の横断的なOB・OGの集まりはありませんでした。

身近に経験豊かな先輩のPSWもいるのに、実にもったいない話しです。
学び合い、教え合い、支え合う、格好の資源を活かさない手はありません。
教員だけで繋がるのではなくて、母校という共通の舞台で繋がれる場を創れないか…。

そんな想いから、この度、「社大PSWフォーラム」を行うことになりました。
卒後のリカレント教育の一環として、ということもできるでしょうが。
一方的なレクチャーではなく、お互いの体験を共有し学び合う場をめざしています。
その意味では、母校を舞台にした専門職のセルフヘルプグループでもあるのかも?
少しずつでも、この学校を舞台に、専門職としての相互研鑽が図られればと願っています。

僕自身は、第1回のこの日、専門職大学院の出張ゼミが重複しており参加できませんが。
多くの方々が、久しぶりに母校・清瀬の街においで頂ければと願います。

社大の学部・通信教育科を卒業した皆さん、どうぞご参集下さい。
専門職大学院や研究大学院の、現役・既卒のPSWの方々も、奮ってご参加下さい。


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日本社会事業大学PSWフォーラム
~現役生と卒業生のより良いキャリア形成と実践力向上を目指して~

日本社会事業大学精神保健福祉士養成課程では、学部・通信教育科・専門職大学院・研究科大学院において精神保健福祉を学んでいる方と、卒業した方々の相互交流と実践的学びの場として精神保健福祉士養成課程関係者フォーラム(S-PSフォーラム)を開催します。
福祉初心者の方も、当事者の方も、現場で揺らぎながら働いている方も、母校に貢献したいと思っている方も、みんなで大集合しませんか?
懐かしい先生もお呼びして、現役の教員と共に皆さんと交流したいと思っています。
パートナーシップを体感し、みんなでエンパワーメントしあいましょう!

○日 時:
9月4日(日) 10:00~17:00 
*2回目は11月6日(日)を予定しています。

○場 所:
日本社会事業大学 清瀬キャンパス 教学B棟401教室ほか

○参加者:
通信教育科、社会福祉学部、専門職大学院、研究科大学院の在籍者および卒業者

○構 成:
1.基調講演 10:00~12:00
寺谷隆子先生「地域住民といっしょにピアサポート実践を」(仮題)

2.分科会(主な対象者)13:00~15:00
1)はじめての福祉
 (とらばーゆ組、ご家族や主婦経験者組)
2)地域事業所が抱える現状と課題を分かち合いませんか
 (現役生、卒業生)
3)精神科病院が抱える現状と課題を分かち合いませんか
 (現役生、卒業生)
4)行政が抱える現状と課題を分かち合いませんか
 (精神保健福祉関係)
5)ピア精神保健福祉士を目指して
 (当事者の方)
6)卒後3年以内のPSW大集合
 (卒後3年以内の卒業生、中堅・ベテラン卒業生も)

3.交流会 生協カフェテリア 15:00~17:00
教員による「よろず相談」を含む。
軽食とソフトドリンク付き

○参加予定教員:
寺谷隆子(前本学精神保健福祉士養成課程主任)
大島巌(現本学精神保健福祉士養成課程主任)
贄川信幸(本学社会事業研究所特任准教授)
添田雅宏(通信教育科専任教員)
北本明日香(通信教育科専任教員)

○資料代・交流会参加費:
1000円(当日払い)

○申し込み先:
お申し込みは、以下の必要事項をご記入の上、大島研究室までメールにてお送りください。
(必要事項)氏名、課程、卒業年、現所属先、連絡先(メールアドレス)、希望する分科会(第2希望まで)
(大島研究室e-mailアドレス) spsforum.jcsw@gmail.com  

○主催:S-PSフォーラム実行委員会


東日本大震災の被災地に学ぶ

2011年08月10日 17時04分43秒 | イベント告知

蝉時雨と共に、暑い夏が続きます。
各地で、夏祭りやお盆の行事が行われています。

華やいだ雰囲気のお祭りも、今年はどこか、少し違った趣です。
亡くなった近親者だけを弔うのではない、今年の夏…。

見知らぬ他者の死に想いを寄せて、生きている者の等しい幸せを祈る姿。
迎え火、送り火を通して、多くの人々が祈り、合掌しています。

明日は8月11日。
東日本大震災の発生から、早くも5ヶ月がたとうとしています。

一瞬にして、愛する家族や親しい人、家も街も失ってしまった被災地の方々。
その苦しみや悲しみに接すると、心が痛み、言葉を失います。

しかも、被災地の生活復興に向けての取り組みは、まだまだ始まったばかり。
先行き不透明な、福島第一原発による放射能被爆の不安も、ぬぐい去れません。

それでも、現地で復旧・復興に懸命に取り組んできた方々が、たくさんいます。
自らが被災しながら、他者を支援し続けてきた、様々な専門職の方々もいます。

今回、専門職大学院で、そういった方々をお招きし、お話をお聞きする機会を設けました。
『東日本大震災特別講座:福祉現場は何を学び、何をしていくのか?』です。

被災地の、大槌町、南三陸町、釜石市、いわき市から、それぞれ報告を頂きます。
合わせて、被災地に支援に入った方々から、経験を話して頂きます。

福祉専門職を自称する僕たちは、被災地から何を学ばなければいけないのか?
自分たちの現場や地域で、今から何をしなければならないのか?

そんなことを、多くの人と考え、議論し、明らかにする機会になればと思います。
それぞれの震災の体験を言葉にして、経験として共有する場になればと思います。

専門職大学院のリカレント講座の一環なので、お金がかかってしまうのが恐縮ですが。
(社大の専門職大学院生は無料ですが、事前申し込みはちゃんとして下さい)

このブログでも、先日、リカバリーフォーラム2011のご案内を出したばかりで。
一部、日程が重複してしまい、あっちもこっちもという訳にはいかないでしょうが。

同じ文京区内でやってますので、よろしければ、参加できる日だけでもご参加下さい。
僕自身は、あっちにもこっちにも、顔を出していますので。


※プログラムの詳細は、下記をご覧下さい。
 会場の席数が限られているため、必ず事前にお申し込みをお願い致します。


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■東日本大震災特別講座■
(2011年度日本社会事業大学専門職大学院リカレント講座)

『福祉現場は何を学び、何をしていくのか?』

今回、東日本大震災とそれに続く福島原発事故は、巨大な災害で、かつ、いまだに災害が日々継続中であるという経験のない事態を生み出しています。
しかも、復旧・復興の遅々たる歩み、先の見えない状況には心を痛めざるを得ません。
震災から半年になるこの時点で、被災地の方々をお招きし、被災現場の状況をつぶさにお聞きするとともに、福祉現場が被災と支援の体験から何を学び、いま、支援のために、そして現場そのもののあり方を変えていくために何をしていくのか?
ともに考えたいと思います。

日時:2011年9月8日(木)~10日(土)
会場:日本社会事業大学 文京キャンパス
〒112-0002 東京都文京区小石川5-10-12
地下鉄丸ノ内線茗荷谷駅より徒歩5分

プログラム
◆9月8日(木)
司会:山口幸夫

◇18:30~20:30
『大槌町の保健と福祉のまちづくり~被災地全戸訪問調査から』
鈴木るり子(岩手看護短期大学教授、元大槌町保健師)

◆9月9日(金)
司会:矢部正治

◇10:30~12:00
『被災の現場から~原発の足下での支援に問われること』
天野宗和(日本精神保健福祉士協会・いわき市医療チームコーディネーター)

◇13:00~14:45
『福祉現場における災害対策、被災時の行動と要支援者への効果的な支援とは?
~災害体験から学んだこと、今後の支援に必要なこと~』
小山剛(長岡市・高齢者総合ケアセンターこぶし園総合施設長、
NPO法人災害福祉広域支援ネットワークサンダーバード代表)

◇15:00~16:00
『被災の現場から~第三の公共 地域主体のまちづくり』
臼澤良一(大槌町まごころひろばうすざわ館長)

◇16:10~17:40
『震災とソーシャルワーク~四川大震災と大槌町での支援活動から~』
山口幸夫(日本社会事業大学社会事業研究所特任准教授)

◆9月10日(土)
司会:新津ふみ子

◇13:00~14:20
『被災の現場から~津波被害で失った病院と医療の復興』
星 愛子(南三陸町公立志津川病院)

◇14:30~15:30
『被災の現場から~被災地で在宅生活を支える』
斉藤裕基(釜石市:株式会社ウェルファー(訪問看護・居宅介護支援事業)代表取締)

◇15:45~17:15
『福祉現場は何を学び、何をしていくのか?』
藤井賢一郎(日本社会事業大学専門職大学院准教授)


受講料:全回受講10000円
(9月8日:2000円、9月9日:5000円、9月10日:4000円)

お申し込み:日本社会事業大学ホームページより http://www.jcsw.ac.jp/
お問い合わせ:TEL042-496-3105/3106(日本社会事業大学大学院教務課)




※画像は、一橋大学兼松講堂の窓です。

精神科クリティカルパス論

2011年08月08日 18時16分33秒 | 精神保健福祉情報

精神科以外の医療領域では「クリティカルパス」が当たり前に使われています。
脳卒中、がん、糖尿病、心筋梗塞の4疾病は、医療計画にそって地域連携クリティカルパスツールを使って医療連携が推進されてきています。

医療コスト抑制のために導入されたクリティカルパスは、今日では診療報酬にも盛り込まれています。
一医療機関内の治療・看護・リハビリテーションの進行管理ツールに止まらず、圏域内の医療・介護・福祉資源を相互に活用する連携のツールとして拡がりつつあります。
疾病によっては、地域での医療の提供と療養・介護生活を支援する連携体制を構築する上で、欠かせないツールになってきています。

同様の動きが、精神疾患の分野でも浸透しつつあります。
うつ病やアルコール依存症の治療場面では、早くからパス化が進んでいます。
統合失調症をはじめとする急性期治療、長期在院患者の退院・地域移行支援等についても、院内の治療・リハビリシステムの中核にパスを据えている病院が増えてきています。

「入院医療中心から地域生活中心へ」という精神保健福祉施策の転換表明も相まって、精神保健医療福祉改革の一環として、精神科領域に地域連携クリティカルパスを早期に導入するべきという主張もあります。



精神科へのパス導入をポジティブに捉えるか、ネガティブに捉えるか、評価は二分されます。
まだ、多くの精神科臨床スタッフは、パスを導入することには批判的ないし懐疑的です。

・医療費抑制という命題を推し進めるための経営手法に飲み込まれる感じ(功利化)
・業務がパターン分類される感じ(類型化)
・患者の個別性が無視される感じ(非個別化)
・治療のオーダーメイド性が侵される感じ(画一化)
・パス中心で記録事務が増える感じ(煩雑化)
・うまくいかない患者が排除される感じ(脱落化)
・効率性が追求されてギスギスした感じ(合理化)
・医師等多職種との連携が組めるわけではない(孤立化)
…などの声が聞かれます。

精神科臨床現場の治療構造を変えるのは確かでしょうが、とにかく、とっつきにくい、イヤな感じ…という印象は拭い去れないようです。
一方で、既にパスを取り入れている病院のスタッフは、等しく、その効果を推奨しています。

・漫然としたルーティン業務を排し、目標が明確な業務の組み立てに変わる(目標化)
・チームでの課題・情報が伝達され共有される(共有化)
・定期的カンファレンスでの討議素材になる(言語化)
・患者・家族への提示により課題や目標の視覚化が可能となり理解を得やすい(可視化)
・類型化できない課題の抽出により、個別支援が豊かになる(個別化)
・他機関との比較が可能となり、臨床実践の自己検証が可能になる(比較化)
…などの声が寄せられています。

パス導入が、院内や地域の機能分化・システム化を牽引するのは確かでしょう。
医療を受ける患者の利益に役立っているかどうかが、評価の基準になるのでしょう。
院外の他機関との連携を促していく地域連携パスには、豊かな可能性とともに、幾多の課題がありそうです。



2010年12月、社団法人日本精神科病院協会は、大きく舵を切りました。
地域医療計画の「4疾患」に精神疾患を加えて「5疾患」とすることを要望しました。
一般医療と精神科医療との連携強化と地域連携を打ち出したのです。

2013年地域医療計画次期見直しに向けて、精神科の扱いが焦点になっています。
精神疾患が、地域医療計画の中に盛り込まれると、大きな変化が生じます。

精神科病院は、医療施設としての診療機能を対外的に明らかにしなければなりません。
さらに、地域医療計画における数値目標を示さなければならなくなります。
一医療機関として、地域連携クリティカルパスを作成しなければなりません。
そして、そのための作成指針を作成しなければならなくなります。

精神科病院の透明化が進み、公開された診療実績により淘汰が進むかも知れません。
今後遠くない時期に、診療報酬に精神科の地域連携パスが導入されることが想定されます。
この時期に、関係者間で多角的な議論を巻き起こせればと考え、本を出しました。

医学書扱いなので、なかなか一般の書店では手にして見ることができませんが。
また、定期刊行雑誌なので、残部が限られていますが。
これから間違いなく、重要な論点になってくるテーマなので、ご一読下さい。


★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆

『精神医療』第4次62号
特集:精神科クリティカルパス論
責任編集:古屋龍太+岩尾俊一郎

◆巻頭言
○精神科クリティカルパスをめぐる論点
古屋龍太 (日本社会事業大学大学院、准教授:編集委員)

◆鼎談
○クリティカルパス導入で精神科は変わるか?
武藤正樹 (国際医療福祉大学、教授)
福田裕典 (厚生労働省社会援護局精神・障害保健課長)
古屋龍太 (日本社会事業大学大学院、准教授:編集委員):司会

◆特集
○精神科クリティカルパス総論
伊藤弘人 (国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所、社会精神保健部長)
○精神科地域連携クリティカルパス開発に向けて
下村裕見子(東京女子医科大学病院、クリニカルパス推進室)
○精神科地域連携パスは可能か
佐藤茂樹 (千葉・成田赤十字病院、精神科部長)
○土佐病院におけるクリニカルパス~過去・現在・未来
須藤康彦 (高知・土佐病院、院長)
○精神科地域連携クリティカルパス論
大石 智 (神奈川・北里大学東病院、医師)、伊藤弘人、下村裕見子、宮岡等
○精神科の知恵と技の伝承ツールとしてのクリティカルパス
佐藤雅美 (精神医学研究所付属東京武蔵野病院、看護)
○医療観察法におけるクリティカルパス
平林直次 (国立精神・神経医療研究センター病院、リハビリテーション部長)
○精神科デイケアにおいてのクリティカルパスの活用について
村上都子 (島根・安来第一病院、精神科デイケアセンタードリーム)
○精神療養病棟における退院支援クリティカルパス
増田圭一、大西知子、浅尾民子、島みゆき (香川・西紋病院、看護部長)
○光風病院で使われているクリニカルパスの現状
岩尾俊一郎(兵庫県立光風病院)、森田亮一

◆連載
○視点(25):
医療観察法「国会報告」について
中島直(多摩あおば病院)
○「引き抜きにくい釘(30)」:
てやんでぇ(Ten Young Days)
塚本千秋(岡山県精神科医療センター)
○「雲に梯子(6)」:
テダば かめ舞いちけ
久場政博(秋田・加藤病院)

◆書評:
○『幻聴の世界~ヒアリング・ヴォイシズ』日本臨床心理学会編
西尾雅明(東北福祉大学)
○『精神科臨床の星影~安克昌、樽味伸、中井久夫、神田橋條治、宮沢賢治をめぐる時間』杉林稔
大塚公一郎(自治医科大学看護学部)
○『自殺の看護』田中美恵子
岡田実(弘前学院大学看護学部)

◆投稿原稿:
○日本の精神医療の変わらなさは何ゆえでしょう~『精神医療の1968年』の「座談会」を読んで
赤松晶子(東京足立病院)

○浜田晋さんを追悼する
広田伊蘇夫(編集委員)

○東日本大震災についての緊急アピール
浅野弘毅、岡崎伸郎(編集委員)

◆編集後記
岩尾俊一郎(編集委員)

【批評社刊、2011年4月10日発行、本体1700円+税】

リカバリー全国フォーラム2011

2011年08月06日 10時28分52秒 | イベント告知

一昨年から始まった「リカバリー全国フォーラム」。
今年も、第3回目が行われることになりました。
「日本の精神保健福祉サービスを“当事者中心”に変革するために」開催されます。
「リカバリー」理念を共に考え、実践を促進することを目的に行われています。

2009年は、日本社会事業大学に約1000名の方が集まりました。
ストレングスモデルのチャールズ・A・ラップさんの講演は、明るく楽しいものでした。裏方は、打合せもたいしてできないままバタバタの運営になり、結構大変でしたが。
実行委員長として、多くの仲間・学生達にも支えられて、乗り切ることができました。

2010年は、文京学院大学の本郷キャンパスに約1200名が集まりました。
WRAP創始者のコープランドさんの講演をはじめ、分科会も熱い議論が展開されました。
昼休み、よく晴れた中庭で、お弁当を食べる参加者の姿が、僕にはとても印象的でした。
トークライブや夜の懇親会で、広田和子さんと掛け合い漫才やって、楽しかったです。

2011年、今年は定員1500名の参加者を目標にしています。
主催者のコンボは、それだけの人数が入れる会場の確保に尽力してくれました。
全体会を東京大学安田講堂で、分科会は文京学院大学をお借りして運営されます。
「ピアサポート」と「震災被災地支援」が、キーワードになっています。

このフォーラムの特徴は、なによりもその参加者に現れています。
ちょうど半数の参加者が、精神保健・医療・福祉にかかわる専門職種です。
あとの約半分が、当事者と家族の方々で、5%の学生がこれに加わります。
専門職と当事者が、互いに対等な立場で、ひとつのテーマを議論し合う場になっています。

日本の精神保健・医療・福祉は、まだとても遅れていて、課題満載です。
施策推進やシステム開発もさることながら、専門職スタッフの意識変革が必要です。
リカバリーフォーラムは、その起爆剤になり得る集会だと、僕は思っています。
語られた当事者・家族の言葉に、専門職種がどう応えていくのかが課題です。

まだ、残暑厳しい9月初旬の平日開催になりますが、どうぞご参加下さい。
多くの方が参加して、活発な意見・体験交流が図られることを期待しています。
今年のプログラムの概要は、下記をご覧下さい。
ウェブサイトから事前に申し込みを行うと、参加費が少し安くなります。




■□■リカバリー全国フォーラム2011■□■

ことしのテーマは「ピアサポート」!
申込受付開始!
リカバリー全国フォーラム2011の事前申込受付を、開始しました。
これまでお問い合わせいただいた皆様、お待たせいたしました。

◆今年のハイライト◆
今年のメインテーマは、「ピアサポートの可能性」です。
当事者が仲間(ピア)である当事者に寄り添い、ささえる、ピアサポートの活動が全国各地で始まっており、様々な形で展開しています。

記念講演(2日目、9/9、金)では、門屋充郎さん(NPO法人十勝圏域障がい者総合支援センター)に「ピアサポーター」をキーワードに、あたらしい「支援」の可能性について語っていただきます。
続くシンポジウムでも同じテーマをとりあげ、シンポジストの皆さまに、それぞれの立場から「ピアサポート」・「ピアサポーター」について意見交換をしていただきます。

フォーラムの初日は、基調シンポジウム(9/8、木)からスタートします。
「リカバリー」についてフォーラムでのこれまでの議論を振り返りつつ、今後への期待をこめ、さらに語り合っていただきます。
続くトークライブでは、阪神、中越、そして今年3月の東北を含む東日本で震災を体験された皆さまが登場します。
当事者として、何を経験し、何を感じたのか、そこから見えてくるものは何なのかを語り合う、対話の場になるよう願っています。

両日とも、午後は様々なトピックをとりあげた分科会が行われます。
「リカバリー」について知りたい、語りたい、耳を傾けたいという皆さまのご参加を、心よりお待ちしています。


●会期:2011年9月8日(木)~ 9日(金)

●会場
第1会場:東京大学 本郷キャンパス内 安田講堂
第2会場:文京学院大学 本郷キャンパス
※両キャンパスは隣同士です(ともに東京メトロ南北線・東大前駅;東京都文京区)

●定員:1,500名(事前申込受付は8月20日まで)

●主催
特定非営利活動法人地域精神保健福祉機構(コンボ)
財団法人精神・神経科学振興財団

●申込方法
1.ネットでお申し込み
「リカバリー全国フォーラム2011」申込サイトの「事前参加登録・宿泊等の申込」をクリックし、参加登録・宿泊のウェブサイトへアクセスしてください。
→ https://apollon.nta.co.jp/recovery2011

2.ファックス、又は郵送でお申し込み
開催案内をダウンロードし、8ページ目の申込用紙にご記入の上、ファックスまたは郵送でNPO法人コンボ内リカバリー全国フォーラム事務局までお送り下さい。

★開催案内をお取り寄せになりたい方は、事務局までご連絡ください。
※電話でのお申込みはお受けいたしませんので、予めご了承ください。
※定員に達した時点で、事前申込の受付を締め切らせていただきます。

●参加費
種別   事前登録    当日参加    1日参加
一般:  8,000 (7,000)  9,000 (8,000)  ーー
学生:  4,000 (3,000)  5,000 (4,000)  ーー
家族:  3,000 (2,000)  3,000 (2,000)  2,000
当事者: 2,000 (1,000)  2,000 (1,000)  1,000

※カッコ内は、コンボ賛助会員割引料金になります。

●フォーラム前夜祭スペシャルイベント
『ツレがうつになりまして。』の試写会に抽選で50名様をご招待!
『こころの元気+』の連載でもおなじみの「ツレ」さんの物語が映画化され、この秋いよいよロードショウ公開されます。
リカバリー全国フォーラム2011に事前申込いただきた方の中から抽選で50名様を、『ツレがうつになりまして。』(主演:宮崎あおい、堺雅人)試写会にご招待いたします。
多くの方々に観ていただきたい心温まる映画です。
ふるってご応募ください。(映画の公式サイト:www.tsureutsu.jp)

日時: 9月7日(水) 18:30より
場所: 東映試写室(東京都中央区銀座)
応募方法: ①お名前、②フォーラム事前申込日、③電話番号をお書きのうえ、「フォーラム前夜祭参加希望」の件名で、tsureutsu.comhbo@gmail.com 宛に、メールをお送りください。
1件につき2名様まで応募できます。(応募締切:8/20)
抽選後、当選した方には、フォーラム事務局より8月23日までにメールにてご連絡・ご案内をお送りいたします。

●助成
リカバリー全国フォーラム2011は、NPO法人地域精神保健福祉機構が実施する日本財団助成事業の一環として実施されます。

●プログラム
分科会の説明等、詳しくは開催案内をご覧ください

■9月8日(木)■

○基調シンポジウム(10:00 ~11:30) *第1会場

「リカバリー 期待・夢・現実~精神障害者のリカバリーに付随して何が生起するか~」
【座長】
高橋清久(精神・神経科学振興財団)
【シンポジスト】
伊藤順一郎(国立精神・神経医療研究センター)
大島巌(日本社会事業大学)
宇田川健(NPO法人コンボ)
【指定発言】
寺尾直宏(千葉県精神障害者家族会連合会)

○トークライブ(11:30 ~13:00) *第1会場

「私たちはどこへ行くのか
 ~阪神、中越、東北・・・つながるネットワーク・・・希望のリレー~」
【司会】
増川信浩(WRAPファシリテーター)
【出演】
神戸、新潟、仙台で震災を体験した当事者の皆さん、他

○分科会(14:30 ~17:00) *(5)をのぞき第2会場

1. 私のリカバリー宣言2011~一人ひとりの、リカバリー~
2. 精神障害をもって働く仲間と考えよう~働き続けるために必要なもの~
3. 家族による家族学習会
4. 看護とリカバリー~「リカバリーを促進する看護師の態度に関する研究」報告から~
5. アンチスティグマとリカバリー *第1会場
6. 医療の場:私達が考えるリカバリー
7. ピア活動が切り開く地域移行・地域定着支援
8. ピアサポートの部屋
9. 「こんぼ亭」スペシャル:続・リカバリーのことを語ろうじゃないか
10. 公募分科会(選考中)
11. 公募分科会(選考中)

○懇親会(17:30 ~19:30) *第2会場


■9月9日(金)■

○記念講演(9:30 ~10:30) *第1会場

「「ピアサポーター」から見える新しい「支援」の関係性」
【講師】 門屋充郎(十勝圏域障がい者総合支援センター)

○シンポジウム(10:30 - 12:30) *第1会場

「日本の精神保健福祉サービスを「リカバリー志向」に変革するために(パート3)
 ~「ピアサポーター」から見える新しい「支援」の関係性~」
【司会】
大島巌(日本社会事業大学)
宇田川健(NPO法人コンボ)
【シンポジスト】
相川章子(聖学院大学)
磯田重行(地域生活支援センターピアくるめ)
門屋充郎(十勝圏域障がい者総合支援センター)
WRAPファシリテーター、ピアサポーターの方、他

○分科会(14:00 ~16:30) *第2会場

12. WRAP ~元気行動回復プラン~
13. 様々な環境におけるIPS(個別就労支援)
14. 地域における家族支援
15. ACT(包括型地域生活支援プログラム)の実際
16. 権利擁護とリカバリー
17. 地活や事業所におけるリカバリー
18. 精神保健医療福祉システムとリカバリー~私たちはこんな精神保健医療福祉システムを望んでいる~
19. ピアサポートの部屋
20. IMR(疾病管理とリカバリー)~リカバリーに役立つ新しいプログラム~
21. 東日本大震災~被災体験とその支援から学ぶ~
22. 公募分科会(選考中)

○クロージング(16:45 ~17:30) *第2会場
【司会】
高橋清久(精神・神経科学振興財団)
大島巌(日本社会事業大学)



第1回IPS全国研修会

2011年08月03日 14時12分24秒 | イベント告知

今から11年前、2000年9月のこと。
アメリカから、ディヴィド・ルコント(David LeCount)さんが日本に来ました。
ウィスコンシン州デーン郡の成人精神保健福祉部長のソーシャルワーカーです。
彼は2週間の滞在中に、精力的に日本の各地を見てまわりました。

帯広、大阪、神戸、東京、名古屋、川崎、大宮。
それぞれの場所で、現地の精神保健福祉関係者たちとセミナーで交流しました。
東京セミナーでは、僕が前座を務めさせて頂きました。
日本の精神医療システムの現状をレポートし、彼はじっと聞いてくれました。
その内容は、後に「ルコント・レポート」としてまとめられています。

『日本の精神保健福祉システム改革に向けて~課題と勧告』
David LeCount著、木村真理子・古屋龍太監訳、永瀬修訳
日本精神保健福祉士協会『精神保健福祉』通巻50号;159~168頁、2002年
(日本障害者リハビリテーション協会『リハビリテーション研究』111号;26~33頁、112号;34~40頁にも収載)

ルコントさんが書いてる内容は、本当にそうだよな~と思ったことが、いくつもあります。
当時病院で勤めていた自分にとっては、次の一言が、とても印象に残りました。
「心理社会的リハビリテーション」について語っているところです。

「…しかし私の経験からみるに、人工的な施設内の環境で教えられる技術というものは、
実際の社会で生きていくには一般化されにくいという問題がある。
特に最も重度の精神障害をもっている人については、そうである。
地域で生きる技術を身につけるのに、最適の場所はまさに地域であり、
自然なルーティンの一部として、毎日の実践を通して行うのが最良の方法である」

また「地域での治療」では、こんな風にも言ってます。
「私が日本で目にしたのは、私たちが20年前にいた地点であり、
入院者の数は1950年代の米国の状況に似ている。
日本の名誉のために言えば、
退院する前に何らかの支援があるようにという意識的な努力はみられている。
多くの優れた、創造的な作業所、就労の場がある。
しかし、本来推進されるべき、統合された労働環境を強調しているところはほとんどない」

さらに、日本のコンシューマーの印象を語り、
「多くのコンシューマーはユーモアのセンスがあり、一緒にいてとても楽しかった。
どうして彼らが、切り離された環境で保護された人生を送っているのか、
外部の人間には理解しにくい。
まるで病気だということで、罰を受けているかのようである。
入院者の3分の1が「社会的入院」であるという事実は、コンシューマーにとって恐るべき現実である」

先日、コンボの宇田川さんからメールを頂戴しました。
IPS全国研修会のお知らせでした。

障害が重くても軽くても関係ない。
働きたいと希望する人がいればすぐに就労へ結びつける。
仕事につくなんて長い間考えたことがなかったという当事者が仕事につく。

「仕事につくということは最もスピードの早いリハビリテーションであると、私はロサンゼルス精神保健協会で学びました」
その一文を読んで、僕は先のルコントさんの言葉を思い出した訳です。

リアリティがないと、リハビリテーションは進みません。
誰の人生にとっても「仕事をする」って大事なことです。
まだまだ日本ではIPSは、始まったばかりです。
でも、他国で取り組まれてきた実践が、日本でも根付き始めています。

ご関心のある方は、どうぞご参加下さい。
事前申し込みは、既に締め切られていますが、当日参加もOKだそうです。
今週末、8月6日(土)日本社会事業大学においで下さい。

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第1回IPS全国研修会「それでも未来をあきらめない。」
~IPSから始まる希望の可能性を信じて~
IPS:Individual Placement and Support(個別就労支援プログラム)は、
精神の病いを抱えながら生活している方を応援するために開発された個別の就労支援プログラムです

【日時】 2011年8月6日(土) 10:00~16:45(開場9:30)
【会場】 日本社会事業大学清瀬キャンパスB401教室(東京都清瀬市竹丘3-1-30)
【参加費】
当日参加  5,000円 / 当事者・家族・学生は3,000円
(COMHBOの賛助会員の方は上記から1000円引きとなります)
懇親会費 3,500円

【内容】
●事例検討
●ワークショップ「はじめましてIPS」
●シンポジウム:スタートアップIPS~私たちのIPSの始め方~ など
(講師:伊藤順一郎、中谷真樹、大島巌、IPS実践者、IPS利用者他)

【定員】 200名
【主催】 NPO法人地域精神保健福祉機構COMHBO・全国IPSネットワーク
【共催】 NPO法人NECST
【協力】 特定非営利法人ゆるら・ボランティアサークルときたま

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・8月6日当日直接会場にお越しください。
・分科会は当日希望をお伺いします。
・参加費・懇親会費は当日、会場にてお支払いください。お釣りのないようにご用意い
ただけると助かります。
・昼食に関しましては、各自でご準備いただくようお願い申し上げます。
☆本研修会は3月に開催予定でしたが、震災の影響で今回の開催日に延期となりまし
た☆
詳細はCOMHBOのHPをご覧ください。 http://comhbo.net/

★・・・・・・・・・・・・・プログラム詳細・・・・・・・・・・・・・・★

プログラム詳細
9:30~
【B401教室】  受付開始

10:00~1100
【B401教室】  プレナリーセッション:リカバリーを応援する個別就労支援IPS
司会:伊藤順一郎(国立精神・神経医療研究センター)
挨拶:大島巌(日本社会事業大学)
講師:中谷真樹(住吉病院)

11:10~12:30
【B401教室】シンポジウム:スタートアップIPS~私たちのIPSの始め方~
司会:大島巌・香田真希子(地域精神保健福祉機構・コンボ)
シンポジスト: 中原さとみ(桜ヶ丘記念病院)、中島吾木香(地域活動・相談支援センターかさい)
本多俊紀(コンポステラ)、大島みどり(障害者就職サポートセンタービルド)

12:30~13:30 昼食

13:30~15:00
【C601教室】
事例検討A-1(チャレンジ)
働き始めてからの症状再燃~チャレンジは間違ってた?正しかった?~
事例提供者: 澤田恭一・丸山次郎(草津病院)
ファシリテーター:伊藤順一郎

【C602教室】
事例検討B-1(リカバリー)
リカバリーカフェ ~事例検討からIPSを学ぶ~
事例提供者: IPS利用者
ファシリテーター: 中原さとみ(桜ヶ丘記念病院)
サポーター: リカバリーキャラバン隊

【A401教室】
ワークショップC-1
はじめましてIPS【理論編】
講師:津田祥子(日本職業リハビリテーション学会事務局)
池田真砂子(根岸病院)
柴田泰臣(障害者就職サポートセンタービルド)

15:00~15:15 ブレイク

15:15~16:45
【C601教室】
事例検討A-2
(生活支援担当の視点)
夢を追いかけて一歩を踏み出したメンバーさんの事例
~チーム連携の実際を生活支援担当の立場から~
事例提供者:斉藤容子(地域活動支援センターマーキー)・小松廣美(IPS利用者)
ファシリテーター:伊藤順一郎

【C602教室】
事例検討B-2
(新人就労支援者の視点)
IPSのサポート ~新人就労支援者の目にうつったもの~
事例提供者:高柳玲奈(コンポステラの新人就労支援者)
ファシリテーター:本多俊紀(コンポステラ)

【A401教室】
ワークショップC-2
はじめましてIPS【実践編】
講師:津田祥子(日本職業リハビリテーション学会事務局)
柴田泰臣(障害者就職サポートセンタービルド)

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