路上の上。

愛車KLE400との旅路をメインに、日々雑多な出来事の独り言。

2014年度版九州・沖縄道の駅スタンプラリーの旅14 錦江湾一周キャンプツーリング2 大泊野営場まで。

2014-10-27 20:58:13 | 道の駅スタンプラリーの旅

2014年10月22日水曜日 雨のち曇り。

 道の駅「うき」休憩所のベンチの上で目覚めたのは、日付が替わった22日午前1時過ぎだった。
対人センサーの照明で、身動きさえしなければ自動的に幾つかの照明は消灯し薄暗くなのだが煌々と照明は焚かれていた。
言わずもがな、先のお兄さんが落ち着きなく動いているおかげで照明が落ちることは無い。
お兄さんは炊き立てのご飯を飯盒の中蓋へよそって頬張り始めた。

 休憩所の外を見ると小降りになっている。
液晶の大型情報パネルに映し出される気象レーダーの雨雲を見ると、鹿児島県に入れば雨はあまり降っていない様子だった。
空調のおかげで雨具も少し乾いている。
「よし、行こう」。

 雨が小康状態になって走りやすくなった。
深夜とあって交通量も減ったからというのもあるが、暴走トラックの群れが時々ハイビームで煽ってくる。
その度に速度を上げてバックミラーの視界から消し去ると、再び狂ったようにハイビームで追いかけてくる。
道の駅「たのうら」の休憩所も24時間解放しているので、こちらでまた休憩する。
雨具をつけ座ったまま眠ったらしく気付くと午前4時を過ぎていた。
ポケットから飴ちゃんを一つ取り出して口に放り込み、再び国道3号線を南進する。

 水俣を抜け、道の駅阿久根でトイレ休憩をし、薩摩川内に入ったのは空も白んだ午前6時過ぎである。
さすがに空腹と眠気と雨に濡れて体力は消耗しきっていた。
雨対策でシートバックはビニールでグルグル巻きにしており、荷を解くのがそうとう面倒でお湯を沸かすことすら出来なかった。
諦めて目に入ったすき屋に入り並盛を一杯掻きこんだ。
少し息を吹き返し、国道3号から国道270号を走り、本日の第一目的地道の駅「きんぽう木花館」へ到着したのは午前7時30分過ぎである。

◆道の駅「きんぽう木花館」の駐車場にて。
開店時間が午前9時からで、まだ1時間半も待たなければならない。
休憩所はあるが、道の駅営業時間内しか開放しておらず休めそうな場所は軒下の縁側か、店舗前のレジャー椅子くらいしかなかった。
休憩所の縁側で横になって少し眠った。
金峰町は、日本神話のコノハナサクヤヒメの出身地で、この道の駅に銅像がある。

◆木花咲耶姫像が神々しい。
絶世の美女とされるが、姉妹であって、姉の方は器量が悪くニニギノミコトに速攻で親元に返されたとか。
姉妹でそんな差がと思うが、コノハナサクヤヒメの子供が海幸彦、山幸彦なのでそんなものなのだろう。
太古の民族的記憶を神話に置き換えて空想するのも楽しいが、またの機会に。

 午前9時に目覚め、スタンプを回収して再び走り始める。
まだ空はどんよりしていて、時々小雨が降るが、一応回復傾向にあるようだ。
道の駅「川辺やすらぎの郷」に着いたのは午前9時30分過ぎだった。
スタンプ台の前に50代中頃のお兄さんから「どこから来たの?」と懐かしい鹿児島弁(特に薩摩半島南側の訛り)で聞かれた。
鹿児島弁と言っても薩摩半島南北、大隈半島東西で異なり、よそ者の私でも北薩と南薩で訛りが異なるのが分かるから面白い。
「どこから来たの?」も「どっからきやったと?」とは見知らぬ旅人には使わないが、イントネーションが独特の高低で発せられる。
「福岡県からです」とざっくりと答える。
もっとエリアを絞って聞かれればその時に答えればよい。
「福岡ぁ、福岡へは新幹線でしか行ったことがない」と言われた。
九州新幹線が福岡鹿児島間全線開通したのは何年前だったか。
私は利用したことが無いが、なるほどと思った。
あと2、3言会話を交わしたがお兄さんの携帯電話がなりそこで途絶えたので、スタンプを押し後にした。

 川辺峠を越えると錦江湾が見え始め、産業道路に出る頃には日差しが出て気温も高かった。
国道225号は錦江湾を望みながら流れよく走れた。
ここは昔は交通渋滞の難所だったような記憶があり、あまり良い印象は無かったが、
渋滞で詰まっていた箇所は片側二車線に改良されている気がした。
海岸沿いは暑く、レインスーツの下にはライディングジャケットも着ていたので汗ばんできて仕方がない。
道の駅「喜入」に到着後装備を一旦脱ぐことにした。

◆道の駅「喜入」にて。
温泉施設を無理やり道の駅にしている感が凄まじい。どんな力が働いたのだろうか?
それはともかく、写真を一枚パチリとした後駐輪場へ移動させて、レインスーツにジャケットに中着を脱ぐとさっぱりした。
しかし、まだ空模様は怪しかったのでライディングジャケットをビニール袋に入れてネットで固定しようとしたが、ネットフックがなかなか掛からない。
「うーーーん」とフックを持って引っ張っているとツルッっと手が滑ってしまった。
そして、そのフックは私の左目を直撃する!
一瞬の出来事と、強烈な打撃による痛みでその場にうずくまった。
「やってしまった、失明したか!?」と目の痛みと共にその不安に駆られる。
左目からは涙なのか血なのか分からないが、とにかく体液がボトボトと溢れ出しているのが分かった。
覆った手の平を右目で見ると血ではなく涙で、恐る恐るバックミラーで左目を確認すると目玉はちゃんとあった。
だが、左目は白内障だとこう見えるのかなと思えるくらい真っ白に曇ってしか見えない。
白目は真っ赤に充血している。
「くそうっ」と自分の不注意を嘆いたところで痛みも視力も回復しない。
暫く痛みが引くまでKLEの横に座り込んだ。
30分ほどそうしていると、なんとか運転できるくらいの視力と視界が得られるまで回復し先を急ぐことにした。
しかし、ボンヤリした感じはあと2日ほど治らなかったが、大事に至らなくて本当に助かった。
左目の痛みを堪えつつ道の駅「いぶすき」へ。

◆道の駅「いぶすき」。
正直、目の負傷で写真どころでなかった。展望所があり、錦江湾が一望できるのだろうが足が向かない。
スタンプを押印後、ゆっくりと更に南下する。
左右とも裸眼で1.5以上の視力で、左目がボヤッとしても結構しっかり見えて運転には支障がなくなった。
道の駅「山川港活お海道」へ到着したのは午前11時ごろである。

◆道の駅「山川港活お海道」にて。
目の痛みにも大分慣れてきて、どうにか気分的に落ち着いてきた。
腹が減っていることに気付き、道の駅「山川港活お海道」内を物色するがピンと来なかった。
この先に、山川-根占間を結ぶ「なんきゅうフェリー」があり、次の出航が13時と時間が空いている。
航行時間が約50分とあるから、根占に到着するのは14時辺りの計算だ。
しかも、結構運賃が高い。
一旦鹿児島市まで戻り、桜島フェリーで大隅半島に渡ってから九州本土最南端を目指そうかと考えた。
が、目の負傷と、体力的な消耗もあってなんきゅうフェリーにて錦江湾を横断、大隅半島へ移動することにする。

◆薩摩半島の山川港から錦江湾を横断し大隅半島の根占へ渡る。

◆山川-根占間を結ぶなんきゅうフェリーの乗り場にて。
出航は13時で、30分前にバイクから載せるのでその時までに準備をして待っていてくれとのこと。
料金は大人700円バイク125-7500cc900円合計1,600円だった。
フェリーのバイク料金設定区分では、未だに750cc神話が息づいている。
実にありがたい設定である。財布に優しい中間排気量万歳(車検費用除く)。
とはいえ、400じゃ少し足りないと感じることもあり、自分のスタイルだと500~650cc辺りがベストかもしれない。
うーん、KLE500かヴェルシスになるのかなぁ
などと考えているうちに乗船へ。この時と下船時のワクワク感は堪らなくスキだ。

◆拘束されるKLE400。
この様に前後車輪止めとロープで固定される。
各フェリー会社や航路によって固定方法が異なるから面白い。
ただ、船によってはかなり手荒く扱われるので神経質な人にはお船無理かもしれない。
多少の擦り傷上等くらいな大きな気持ちで利用しよう。

◆今日のランチを船上でいただく。
船外の客席に座り、排気ガスの臭いと潮の香りを感じながらウエストバックに忍ばせてきた菓子とジュースを取り出した。
これが今日のランチである。甘い菓子と、苦いグレープフルーツジュース(常温)が体に沁みる。

◆結構揺れる揺れる。そして途中雨も降ってるし。
食事を済ませて目を閉じると、自然と寝入ってしまった。気付くともう下船である。
途中雨が降り、遠目からでも大隅半島の南側に雨を降らせている雲が移動しているのが分かった。
雨に降られる覚悟を決めて下船し、道の駅「根占」へ向う。

◆道の駅「根占」。
スタンプコーナーが木製の電話ボックス再利用?。なかなか良い味出している。
道路を挟んで海側に何か痛い感じのモニュメント?があった。

◆愛の巡礼地だと?
一瞬、絞首刑台か張付け台にしか見えなかった。
なるほど、相合傘に鐘をぶら下げているのか。
どういった由縁のものかググれば出てくるだろうからその内やってみよう。
ここで時刻は午後2時30分過ぎであった。
このまま北上して桜島方面の道の駅制覇をとも思ったが、もうクタクタなので今日はここまでとし、寝床確保へ。
九州本土最南端佐多岬は、実に20数年振りかな。
南に進むにつれ、先ほどの雨雲が通過した痕跡が残っていた。
路面は濡れに濡れているが、もう西の空には雨雲らしきものは見当たらず、これから先は降りそうもない。
午後3時過ぎ、大泊野営場へ到着。早速テント設営である。

◆貸切の大泊野営場。

◆今日のディナー。
九州本土最南端Aコープにて鹿児島県産豚使用のウインナーを購入。
その際、レジのお姉さんに「近くにお肉屋さんがあるけど、お惣菜とかあるんですか?」と訊く。
「唐揚げとか、コロッケとか美味しいですよ。あと、餃子も。」との情報を得る。
九州本土最南端精肉店にてコロッケ一個と唐揚げ1パックを買い求めた。
これ全部で250円である。

◆これが九州本土最南端精肉店の唐揚げだ!
Aコープのお姉さん情報の餃子は見当たらなかったが、今回の装備で餃子を上手に焼ける自信がないのであるいみ良かった。

◆ご飯を炊く重石にトレック900を上に置き、そこへレトルトパウチカレーを入れて温める。

◆静かに日が暮れていく・・・
誰も居ない貸切の大泊野営場は無料で利用できる貴重なキャンプ場だ。
今日は風が強く張り縄をしっかし張っていないと飛ばされそうである。
駐車場の半分くらいは浜辺の砂が上がっていて、条件が揃うと潮が堤防を超してきていることが想像された。
風は強いが、今日は大丈夫そうだ。
日没後、夜空には雲ひとつ無くなり、満天の星空を満喫した。
折りしも、オリオン座流星群が見れる可能性があるとのことで、寝袋に包まりながら星空を眺めていた。
スーーーーと人工衛星が往くのが見える。
程よく焼酎がまわり、身も心も軽やかになっていた。
一つ二つ、キラリと流れた流星を見届けると、緩やかに意識は闇に落ちていった。

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2014年度版九州・沖縄道の駅スタンプラリーの旅13 錦江湾一周キャンプツーリング1 止まない雨、出発の夜。

2014-10-26 04:11:04 | 道の駅スタンプラリーの旅

2014年10月21日火曜日 雨。

 少し残業があり、帰宅したのは午後6時過ぎであった。
天気予報通り、シトシトと雨は降り出し、やがて雨足は強くなって来た。
KLE400へのパッキングは前日に終わらせていたが、着替えや夕食を済ませて出発できたのは午後7時30分を過ぎた辺りである。
防水スプレーにシームテープ補修でレインスーツの雨漏りもなく飯塚から冷水峠を経由し国道3号線へ至り、目下南下中であった。
目的地は鹿児島県南薩から大隈半島の錦江湾側の道の駅制覇であるが、
事前に大雨であろうと予想された夜行をやりきる為であると言って良い。
ただ、この歳でこの夜行軍はかなり堪え、写真の一枚も残せなかった・・・、無念である。

 久留米・八女を通過後、熊本市街地に到達したのは午後10時過ぎで、雨足は更に強く大雨となっていた。
市街地コースを選びたくなかったが、国道3号線を素直に南下する方が距離的に短いし、
夜行軍とあって、万一の際市街地の方がレスキューも容易かもしれないという危機管理の下、選んだルートだった。
が、交通量の多い区間での夜の大雨である。
シールドが雲ってまったく前が見えず、対向車のヘッドライトの光と街のネオンや街灯の光がシールドで乱反射して更に前が見えず。
片側二車線道路ではトラックが轍の水を跳ね上げ、その水を被り前が更に見えないばかりかレインスーツの浸水を即しとうとう股からずぶ濡れ状態になり始めた。
レイングローブも役目を全うできず浸水し始める。
視界が利かないので速度も出せず40km/hほどで走ると、暴走プリウスに煽られるは、大型トラックに轢き殺されそうになるはで死を覚悟した。
午後11時過ぎ、ようやく熊本市街地を抜けるが、雨足は弱まらず。
堪らず道の駅「うき」へ退避する。

 ここは24時間開放している休憩所があり、奥の座敷では仮眠も可能で既に先客が3名寝袋に包まっていた。
雨の当たらない軒下に停めてあるスズキジェベル250と日本一周中と書いた自転車と荷台を改造したママチャリの主であるようで、
若者2人と50代くらいのお兄さんであった。
この50代くらいのお兄さんが、どうにも寝付けないようで何度もムクッと起きては長靴を鳴らし休憩所を出たり入ったりしている。
挙句の果てには、飯盒を取り出し米と研ぎだして炊飯を始める。
更に、障害者用トイレを占拠して洗濯物を始める始末である。

休憩所は空調が利いており、濡れた雨具を脱いで少しでも乾かそうと試みる。
外は土砂降りで、気象レーダーを情報パネルで映しているのを見ると当分止みそうにない。
先客から離れた場所の長いすを拝借させていただき、そこに仰向けで仮眠させて頂くことにした。
照明が明るく、タオルで目を覆う。
俺も馬鹿だなぁと思いながら眠りに付いた。

目が覚めると日付は替わり午前1時を少し回っていた。

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雨装備完了。

2014-10-20 22:19:07 | KLE

2014年10月20日月曜日 くもり。

 ホークスCS突破で一安心。
これでこころおきなくキャンツーに旅立てるというものである。
天気予報ではまとまった雨が降るとのことだが、
一応完全雨装備を施して明日を待つ。
仕事終わってから、深夜の出発を考えているがどうだろう。
明日、エネルギーが余っていたら雨天決行だ。

◆出来る限りの防水を施したパッキング終了。

 レインスーツ以外は何とか防水処理完了だけど、さてどうしたものか。
明日の雨の降り方でもう一度良く考えよう。

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天気予報は雨模様。

2014-10-20 06:52:26 | 日記・エッセイ・コラム

2014年10月20日月曜日 くもり。

 先のキャンツーより、気が付けば1ケ月近く経とうとしている。
今週22日、23日、待ちに待った連休を戴くことが出来たが、天気予報では21、22日雨模様だ。
最近、良く雨に打たれるが、出発からだと流石に強行するだけのパワーが今はない。
プランでは21日夜から出発して朝には鹿児島に入っておきたいと思っていたが深夜の雨天走行となりそうで。
またの機会かな?
決行しようかな?
お願いだから雨あんまり降らないで。

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2014年度版九州・沖縄道の駅スタンプラリーの旅12 熊本南部~薩摩北部の「道の駅」巡りキャンプツーリング

2014-10-09 21:51:07 | 道の駅スタンプラリーの旅

2014年9月30日火曜日 曇り時々雨。

 霧島高原国民休養地キャンプ場にて一夜を過した。
午前5時の前室内気温16℃。
Tシャツに短パン姿で就寝し、寝袋はモンベルスーパーストレッチダウンハガー#5(いちいち装備が古くてスミマセン)で快適な夜であった。
ただ、このキャンプ場は地元の人のウォーキングコースらしく朝の早い時間からヒタヒタと足音がして目が覚めた。
はじめは人の気配がするのでなんだろうと思ったが薄っすら空が白み始めると理解した。

◆霧島高原国民休養地の朝。ウォーキングする方々の気配で目覚める。
夜も9時近くまでウォーキングをする地元の方で賑わうキャンプ場。
朝はとうとうご年配の女性に「どこからいらしたの?」と話しかけられた。
しかも、「いい歳したおっさんが一人でキャンプして」という好奇な眼差しさえ感じてしまう。
あー、もう早く飯喰って撤収するか。

◆朝飯に自宅キッチンから拝借してきた塩ラーメンを戴く。
袋ラーメンを2つに折りコッヘルに投入。この時、折る面を間違えると短い麺になるから注意だ。
朝ラーを堪能してラジオを聞きながら撤収開始。
どうも昼過ぎから雨が降るかもしれない。これは先を急がないとと、テントが濡れているのも構わず巻き巻きした。
 
 午前7時過ぎ、霧島を後にして道の駅「樋脇」へ向い出発する。
樋脇から西へ向かい、国道3号線へ出てから北上しつつスタンプ未回収の道の駅を巡りつつ帰路に着くイメージで走る。

 走り出すとなんだか気分が良くなってきて、擦れ違うツーリングライダーがいたらピースしようとワクワク。
国道223号を鹿児島空港方面へ向っていると早速アルミの箱三つ付けたGSがやってきたのでピースをするも無視される。
・・・まあね、今時急にピースされても返せないよね、QPKだよ。
そもそもピース文化衰退して久しいから、出す方も返すほうも勇気要るし、そもそもそんなの知らない人も居るし。

 その後、国道504号にて樋脇を目指す。
国道504号は自動車専用道路へ案内する標識が現れそれにしたがって走ると、
高速道のような高規格なものが無料でかなり長い区間あって驚いた。
しかも平日の通勤時間帯にも係わらず殆ど交通量が無い。
スピード出したくても、不気味で飛ばす気になれない道が時々あるが、ここはまさにそうだった。
そのカンを信じ自制するのがバイク乗りとして長生きするコツの一つだろう。

 霧島を出発して約1時間半ほどで道の駅「樋脇」へ到着した。

◆道の駅「樋脇」。

◆施設内にある足湯コーナー。
ここでは、私の他にスタンプを求める方がお2人居られた。
関東圏ナンバーの普通乗用車で旅をしているというご夫婦で仲が良さそうだった。

 さて、ここより更に西へ向けて走る。
早朝は晴天であったが、西へ進むにつれ雲が多くなり、道の駅「阿久根」へ到着した頃にはすっかり曇り空である。

◆道の駅「阿久根」。

◆海に面していて景色も良い。
休憩室のベンチからも海が展望できゆっくり休憩できそうだったが既に先客が座ってアイスを食べていた。
少し散策すると阿久根のアピールポスターが目を引いた。

◆阿久根PRポスター。この微妙感が堪らなく良い。
「アクネ うまいネ 自然だネ」というコピーと、なんとも微妙な昭和を感じる萌絵?とのタッグである。
阿っくんは犬なのかな?ここ熊本じゃないから少なくとも熊じゃないよね?
待てよ、よく見ると角があるので鹿児島の「鹿」なのかも知れない。
いま、あまりに気になってググってみたら阿久根市観光PRキャラクターの「阿っくん」とかで鹿だった。
鹿児島の鹿の字からではなく、阿久根市沖の阿久根大島に生息する野生の鹿が由来らしい。
ゆるキャラには興味がないが、ご当地萌絵には反応してしまうので注意が必要だ。

 国道3号線をこのまま北上し、国道389号へ折れ黒之瀬戸、長島方面へ。
長島といえば寒ブリで有名な地であり、昔何度か釣りで訪れている。

◆道の駅「黒之瀬戸だんだん市場」。
黒之瀬戸大橋の袂にある道の駅「黒之瀬戸だんだん市場」では、活魚販売がされていた。
生簀ではハマチが泳いでいた。
この辺りで雲行きが怪しかったが、次の長島まで持つだろうと出発して間も無く雨に降られる。
もう少しで道の駅「長島」だから辛抱しようと思ったが、雨足が強くなり断念。
路肩に駐車して雨具を装備するが、もうこの時点で結構濡れてしまった。

◆道の駅「長島」。パトカーがスーと現れ、そして姿を消した。
雨具を装着して逃げ込むように道の駅「長島」へ到着しスタンプを押す。
ふぅーと溜息をついていると、スーと静かにパトカーがやって来てバックで一旦駐車場に停車させた。
何となく視線を感じたが、気を取り直してKLEと道の駅のショットを納めようと写真をパチリとやる。
どうせなのでパトカーが入る構図で撮っていると、静かに駐車場から出て行った。
定期的なパトロールなのか、この怪しいオヤジを観察していたのか知らないが今日は安全運転をしないとヤバイという暗示だろう。
こういう日は大人しくしておくに限る。

 雨に打たれながら来た道を戻り、国道3号線を再び北上する。
出水を過ぎた辺りでガス欠し給油するが、今回のツーリングでは想定よりかなり燃費が悪く距離が延びない。
プラグ交換が影響しているのだろうか?前回も気になったが以前より1割程度燃費が悪い。
想定より早めの給油により、所持金に余裕がなくなってしまった。
どのくらい余裕がないかといえば、小銭で500円くらいになってしまった。
出水で満タン。この満タンで走れる距離はリザーブ約3リットルを除いて約270~300km程度。
出水からだとルートにもよるが少し足りない感じだ。
残りの500円弱は小銭の使えるセルフスタンドで給油しようと考えた。
上手くすれば3リットルくらいは買えるだろうし、3リットルあれば60~75kmは走れる。
これで330~375kmは走行できる計算になる。
やべぇなやべぇなと思いつつ走っていると道の駅「水俣」へ到着した。

◆道の駅「水俣」の物産館。
この道の駅「水俣」は、エコパーク水俣とかいう公園の敷地内にあり場内は広い。
情報館の隣にバラ園もある。
で、この情報館を散策していると見覚えのある画風で描かれた水俣市観光PRポスターに目が留まった。


◆水俣市観光PRポスターに、見覚えのあるタッチで描かれた美女達。
見覚えのあるタッチなのは当たりで、漫画家・江口寿史さんの手によるものでした。
若い時の作品に比べるとやや描かれている女性の魅力が薄い感じはしないでもないですが、
あれっ?って目を引かせるには十分の作品でさすが!と見入ってしまいました。
氏は水俣市出身だそうで、それでこういうお仕事をお引受になっているみたいです。
とても良いことだと思います。故郷を顧みない著名人も多く居ますが、その培った一流の腕、技術をもってして故郷の振興に役立てようという方は本当に尊敬します。
とか思いつつ、再び国道3号線を北上し、今度は道の駅「たのうら」へ。

◆道の駅「たのうら」。
国道3号線に面して規模はそこそこ大きいが寂れた感じの道の駅で、
閑散とした物産館内の店員さんは皆客には無関心のようで「いらっしゃいませ」もなく私語が忙しい様子。
まぁ、お金落としていく客じゃないと見れば知らん顔なんだろうか。
小汚いオッサンに振りまく愛想はないって感じだ(被害妄想)。

 雨は上がって晴れ間すら覗くが、雨具を脱ぐのも面倒だし、
天気予報では夕方からと言っていたのでそのままで走り続けた。
来た道を一旦戻ってから、道の駅「大野温泉」を目指すべく国道3号線から県道27号へ。
田舎道を気持ち良く走ると右手に道の駅「大野温泉」が現れる。

◆道の駅「大野温泉」。
駐車場にKLEを停めると、なんとなく視線を感じた。
ふと見上げると、首にタオルを掛けたおじさんがこっちを見ている。
建物の構造が分からないが、露天風呂でもそこにあるのだろうか?
それとも、ただのテラスがあって涼んでいるのか?
どっちにしろ裸のおじさん見てもつまらないので一枚パチリとして道の駅内を散策し後にした。

 この道の駅で大分県道の駅制覇に続き熊本県の道の駅制覇となった。
残す所で私的に困難なエリアである鹿児島南部宮崎南部をどうにか早い段階で制覇できれば、
この旅の終わりも近い。

 国道3号線を素直に北上して帰路に着けば、なんとかガソリン足りそうだけど、
これから夕方のラッシュに巻き込まれるだろう。
少し遠回りになるが、山間部を抜けて帰った方が気も楽と考え国道443号を北へ向け走る。
途中、小銭の使えるセルフスタンドで小銭全部投入すると557円あり3.55L給油することが出来た。
上益城の所で先の給油から走行距離150kmを超えているので、走行距離であと50kmほどの燃料が足りない可能性があったが、
この給油で間違いなく自宅まで燃料が足りる計算になり一安心した。
道の駅「大津」に辿り着いたのは午後4時40分頃で、雨足が再び強まってきた。
自動販売機の並ぶ休憩所にて携帯していたカロリーメイトと、
お彼岸で自宅の仏壇にあげていたのを拝借してきた缶コーヒーで朝ラー以来の食事を摂る。

◆カロリーメイトと缶コーヒーで命を繋ぐ(大げさ)。
ここからは走り飽きたミルクロード経由でオートポリスの横を抜け、ダム湖の縁を走り、日田を通り、小石原を抜けてというルートを走る。
雨で薄暗くなっている山道ルートだが、ちんたら国道3号なんか走っていられない。
午後5時過ぎに出発し、快調にミルクロードを走る。
天気も天気だし、時間も時間なので、前も後ろも車なし状態である。

暫く気分良く走っていると、ふとラピュタの道を思い出した。
雨で煙っているので、もしや雲海ちっくなもので幻想的になっていないかしら?と様子見をすることに。
以前はわざわざ下から上って行ったが、ミルクロードから降りたら直ぐのポイントである。

◆ラピュタの道。今日はいま一つ。
うーん。そうでもなかったな。
それより、この辺だけしか見ていないが、なんだか様子がかなり変わっている。

◆展望できるポイントは舗装も打ちかえ、赤いのが立ち、ガードレールも新品に。
あれれ、綺麗に大分変わってますよ。
以前はいつ崩落するかとヒヤヒヤしそうな道だったのも良かったのにね。
熊本県だか阿蘇市だか知らないけど、なんだか勘違いしてるのかな?
それとも普通に事故防止の為?まぁどっちにしろもういいかな、ここは。

再び走り出し、今回も無事故無違反でようやく帰宅。
家内と子ども達が「お帰りなさい、生きてたんやね。」と出迎えてくれました。

・本日巡った道の駅数7駅 九州マスターまで残り28駅(平成26年度九州道の駅賞対象駅数113駅中85駅制覇)
・本日の走行距離 479.6km
・本日の旅費    2,612円

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ヴェルシス650モデルチェンジだと。

2014-10-08 10:00:50 | KLE

ソース http://www.motoblog.it/post/345330/kawasaki-versys-650-my-2015

はぁ、ヴェルシスとしては正常進化かもしれないが、願望としては明後日の方向へと行ってしまったなぁ。
KLEのKLの部分がもう少し強調されたマシン、もう出ないんだろうなぁ。
ますます、我が愛車を大事にしなくちゃっていっても、いつまで乗れるのか不安でもある。
カワサキ車で乗り継ぎたいと思っているけど、
新車はもう無理なんだろうなぁ・・・。

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2014年度版九州・沖縄道の駅スタンプラリーの旅11 熊本南部~薩摩北部の「道の駅」巡りキャンプツーリング

2014-10-05 15:55:10 | 道の駅スタンプラリーの旅

「2014年度版九州・沖縄道の駅スタンプラリーの旅10」のつづき。

 道の駅「坂本」より、一旦来た道を戻った。
暫くすると右折し球磨川を渡ると県道259号小鶴原女木線にて県道25号へ抜け、道の駅「子守唄の里五木」を目指すべく走る。
この時、県道入り口に工事中全面通行止との立て看板があり、その上に解除中とのマグネットシートが貼ってあった。
解除中とあるので通れるのだろうと県道259号を進む。
どんどん狭くなり落石と落ち枝、そして緑色の中央線かと思ったら苔が生えている舗装林道となった。
暫く走行すると、対向車で危のマークをつけた1トンタンクローリー車が現れた。
私は左の路肩ギリギリまで寄せて停車し離合する体勢を整えると、ローリー車はゆっくり進んできて私の横で停車し「こんにちは」とドライバー。
私も「こんにちは」と返し、話しかけられた成り行きで「この先は通れますか?」と聞くと
「どこに行かれるの?」と聞きながら私のタンクバックのマップルへ目をやった。
今開いているページの上に五木と書いてあるのを見て「五木方面なら通り抜けできますよ、少し険しいけど」と笑顔で教えてくれた。
「あぁ、そうですか、良かった。ありがとう御座います」と頭を下げると「いえいえ、ごゆっくり楽しんでください」と言い立ち去っていった。
その後、このローリー車以外の車とはまったく出会うことは無かった。
林道からは直接現場を見ることはなかったが、どこかで工事が行われていてそこへ給油しに来ていたのだろう。
さて、暫く走ると二手に分かれる分岐が現れるが、そこは右へと先ほどのドライバーから教えていただいていたので素直に右へ折れる。
狭路ではあるけれども、まぁありふれた舗装林道なので二輪車には苦にはならない。
ふんふんふんと走っているとアレ?という看板が現れた。

◆全面通行止!?
解除中じゃなかったの?綺麗にバリケードしてますけど、と下りて看板を確認する。
通行止の看板を見ると迂回路が記されていて、一瞬ドキリッとしたが安心した。
で、迂回路と言うのが・・・

◆左手の未舗装路が迂回路となっていた。
重機でドーーと慣らしただけの急こしらえっぽい未舗装路だった。
ドキドキワクワクである。
早速未舗装路へ進入すると、勾配キツメの下りで少し焦る。
更に下りの急なヘアピンもありワクワク。
そんなワクワク道も程なく終え再び県道259号へ復帰し、県道25号へ出て五木方面へ向った。
この辺へ来たのは実に久し振りでその景観の激変振りに驚く。
最後に訪れたのはかれこれ20年くらい前だろうか。
まだヤマメ釣りを嗜んでいた頃に来たきりだったと思う。
広い道幅の綺麗に舗装された高規格な道路、橋、トンネルと、綺麗な公共の箱物施設。
川辺川の方を覗き見ると、まだ何かの箱物施設が建設中であった。
「へぇー」と思いながら道の駅「子守唄の里五木」へ到着。

◆道の駅「子守唄の里五木」。
今回のツーリングで一番バイクが停まっていた道の駅である。主にハーレーだったが鹿児島ナンバーが多かった。
九州圏外ナンバーのホンダオンロードモデルも。今日は天気にも恵まれて気持ちの良いツーリング日和だから当然だろう、平日の月曜日だけど。
しかし、見かけるライダーが自分も含めてオッサンオバサンばかりである。若者のバイク離れは深刻ですね。
国道445号を下り、途中県道48号へ折れあさぎり町へ出て国道219号へ右折し程なく走ると道の駅「錦」へ。

◆道の駅「錦」。
ここでは多くの小学生、特に男児達が皆DS片手に遊びに興じている。
今日は月曜日なので、昨日の日曜日に運動会でもあって振り替えの休みなのだろうと推測した。
車で6人ほどの子供を下ろして居なくなるママさんも見かけられ、ここは子供達の遊びの場になっているのだろうか?
その内の一人の男児が私に反応し「ワイルド!ワイルド!」と叫びだした。
車で送迎していたママさんが「〇〇くん、お願いだから大きな声で叫ばないの」と言いながらも車から降りることもなく逃げるように立ち去っていった。
今や男児を抑制するものは何も無く、ひたすら私を見ながら「ワイルド!ワイルド!」と叫ぶ。
恐らく、私の掛けていたレイバンのメタルティアドロップ型サングラスに反応したのだと思うのだが、
「ワイルドだぜぇ」と言う芸人さんはサングラス掛けていないし、「ちゃー」とか言う芸人さんやレイザーなんとかいう芸人さんは昨今TV露出ないし、そもそもワイルド言ってないし。
この少年、枯れたこのオッサンから醸し出す本物のワイルドさってものが分かるのかもしれない。
KLEのエンジンに火を入れ、少年に右手のサムアップで応えると「ワイルド!ワイルド!」と再び返って来た。
私は、そんな少年に見送られながら道の駅「錦」を後にして国道221号を南下しえびのへ向った。

◆人吉ループ橋にて。
国道221号線の人吉-えびの間には東洋一の規模といわれるループ橋がある。
昔の話だが、九州自動車道が人吉-えびの間未開通時代に仕事でよく利用した。
当時は交通量が非常に多く、大型トラック同士が登板車線を目一杯利用して競争するように飛ばして走っていたものだった。
高速道路が開通してから、この区間はめっきり寂れてしまって当時の面影は無い。
しかし、路面の保全状況は万全で非常に良い状態が保たれており、少ない交通量もあって快適に走ることの出来る区間となっている。
このままえびのへ抜け、道の駅「えびの」へと到着。

◆道の駅「えびの」。
供用開始が比較的最近であろう道の駅で、設備が新しく綺麗だった。
なぜか自衛隊関係グッズが販売されていて、迷彩柄タクティカルグローブがちょっと欲しかった。
ここより県道30号にてえびの高原を経由し霧島を目指す。
えびの高原を過ぎ、宮崎県から鹿児島県へ入ると県道1号線となり霧島へ延びる。
温泉郷付近になると山肌から蒸気が湧き出て硫黄臭さが鼻につく。
国道223号へ至ると左折し道の駅「霧島」へ。

◆道の駅「霧島」にて。
平日の午後4時前。客は殆どいなかった。
レストランのメニューボードを覗いて見ると、黒豚のなんとかとか、数量限定龍馬鍋とか食べたくてしかたないがグッと我慢。
ここ霧島にて、本日の道の駅巡りは打ち止めとし、今夜の寝床確保に霧島高原国民休養地キャンプ場へ向った。
ここへは数年前にあったKCBM in 霧島の時1泊したことがあり勝手を知っていたからだ。
キャンプ場で行われるKCBMとあって、沢山のライダーがキャンプしているかもとワクワクして行ったら5台位しかおらず、
その内カワサキ車は(私のKLEとヴェルシス650と、確かER-6nだったか、その辺の車種)3台だけだったように記憶している。
あれ?、よく見ると珍獣ばかりじゃないか(笑)。
受付済ませて今日も貸切のキャンプ場にテント設営して買出しに。
近所にスーパーがあるが、もっと近くにコンビニが出来ていた。
前は古びた酒屋さんだった気がしたが、酒屋がコンビニになるのは珍しくない。
スーパーで粗びきウィンナー1袋買って、コンビニでお酒と氷買ってさぁ食事だ。


◆さぁ、テント設営して晩御飯の準備だ。

◆1袋200円の普通のウィンナーのボイルだが、これが美味い。

◆今度はソテーだ。

◆キャンツーの時くらい、本物のビールが飲みたい!あー美味い。

◆メインは惣菜コーナーで買ったメンチカツを入れたカレーライスで。
このキャンプ場の良いところは、なんといっても温泉がある所。
食事の後は温泉にゆっくり浸かって後は寝るだけだ。
明日はどうするかな?

・本日巡った道の駅数7駅 九州マスターまで残り35駅(平成26年度九州道の駅賞対象駅数113駅中78駅制覇)
・本日の走行距離 387.7km
・本日の旅費    7,223円

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2014年度版九州・沖縄道の駅スタンプラリーの旅10 熊本南部~薩摩北部の「道の駅」巡りキャンプツーリング

2014-10-02 21:00:00 | 道の駅スタンプラリーの旅

2014年9月29日月曜日 快晴。

 午前4時前に起床、身支度を整え出発したのは午前4時30分を過ぎていた。
急に出来た連休で、殆ど思いつきで出発したので準備万端ではないが、
とりあえず道の駅スタンプラリーの続きをすべく国道3号線へ出て南進する。
今年5月のキャンツー時に寄れなかった道の駅を手始めに、熊本南部と鹿児島北部を巡ろうとだけ漠然と考えていた。
国道3号線、言わずと知れた福岡-熊本-鹿児島を繋ぐ九州を縦貫する大動脈は、昼夜を問わず交通量が多い。
福岡熊本県境付近の山間部では多少交通量も少なくなるが、早朝は先を急ぐ大型トラックの群れが恐ろしい勢いで走っている。
市街地走行を出来る限り避けたルートでツーリングしてきたので、国道3号線を素直に走行するのは本当に暫く振りだった。
が、やはり後悔した。山鹿市に入った頃から交通量がドンドン増えだし、
熊本市に入る手前で午前7時前。出勤ラッシュに巻き込まれ熊本市街地を抜けるまで1時間近くを費やしてしまった。
熊本市街地をなんとか抜け、国道57号線を天草方面に暫く走ると右手に海が見え始めるとホッとした気持ちになる。
暫くそうして走ると本日始めとなる道の駅「宇土マリーナ」へ到着した。

◆開店前の道の駅「宇土マリーナ」に到着。

◆販売所裏手にはこのような広場があり海も近い。
 さて、次はまた国道3号線に戻ることになるが、来た道をただ戻るのでは芸がないので県道58号へ折れ不知火海側へ抜け国道266号へ至り、
道の駅「不知火」を通過して再び国道3号線へ出て南進し、道の駅「竜北」へ。

◆道の駅「竜北」では、梨の試食を楽しんだ。
 道の駅「竜北」の物産館内ではいろんな生産者さんの梨が沢山出品されていて、その多くが試食出来るようになっている。
ソフトボール大の美味しそうな梨が沢山並んでいるが、各生産者さんでその味がまるで違うのには改めて感心した。
道の駅で二輪車用の駐車スペースを用意している所は少ないが、ここはその二輪車用駐車スペースの真ん前にテントがあって梨の販売が行われていた。
二輪車なんてそんな扱いである。同じ税金払ってこの扱い。まぁ、今更気にしないけど。
気にし出すと、高速道路料金だって軽自動車と同じとか納得いかねぇ!となるが、まぁ、いいじゃないか。
さて、美味しい梨をいただいた所で次は道の駅「坂本」を目指した。
国道3号線から国道219号へ。球磨川を望みながらゆるりと進むと道の駅「坂本」へ到着。

◆道の駅「坂本」にて。
 駐車場には2台のオフロードバイクが停まっていて、ライダーの年の頃は私より大分先輩のようだった。
マップルを見ると、この周辺には未舗装路林道が結構ある様子なので、その辺りでも散策しているのだろうか。
履きなれた感じのオフブーツがそのベテランさ加減を物語っている。
私は、スタンプを押すべく物産館内へ入りスタンプ押印後、店内物色。
すると、朝から何も食べていないので急に腹が減っていたことに気が付いた。
それは、高菜おにぎりを見てしまったからかもしれない。

◆美味しそうな高菜おにぎりを150円でGET。
思わず1パック購入しベンチでパクついた。実に美味い。
空腹を満たしKLEの下へ戻ると、先ほどの先輩ライダーがマジマジとKLEを見ていた。
「こんにちは」と私。
軽く会釈したかと思うと「これカワサキ?何cc?」と聞かれる。
「400です」と答えるとフーンという感じで少し頷き、
「ケイエルイー」と小さく呟いたかと思うと「アネーロ?」と聞かれるので
「アネーロは250ですね」と言うと、先輩ライダー小さく頷きながらその場から立ち去っていった。
年季の入った先輩ライダーですら、記憶が曖昧な珍獣KLE・・・。
気を取り直して相棒に跨り走り出した。
国道219号を南下して道の駅「大野温泉」かとも思ったが、
先に道の駅「子守唄の里五木」をと思い県道259号で県道25号へショートカットしようとマップルを見ながら考えた。
これがこの後、少しスリリングな展開になり、ツーリングのスパイスになったのである。

つづく。

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