ジャズ、ボサノバ そして・・・(そしての方が多い)

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菊地康正氏 KOSE Plays Stan Getz

2011年07月15日 | Jazz

久しぶりにテナー・サックス奏者 菊地康正氏のライブを聴いた。スタン・ゲッツのレパートリーを中心に演奏するというので高田馬場にあるライブ・ハウスのサニーサイドへ向かう。

何といっても菊地康正氏の魅力は音にある。いつもながら芯の太い艶やかな音色で、この日は少し明るめの音だった。新しいマウスピースにされた模様。スタン・ゲッツのレパートリーは打って変わって、高い音もいい感じのサブトーンで吹いていたのが印象に残る。

最後の曲は、伴奏なしでダニーボーイ。全く現代風というのか、アグレッシブな感じで演奏がある程度進んでからこの曲がダニーボーイであることが分かった。以前、ダニーボーイをテナーでしっとり唄い上げたこともあったし、次にはアルトでブルージーに吹いたりと変幻自在な方なのです。

ゲストが多数客演していました。特に印象に残るのは、コーラス・グループの「林まえき&シスターズ」で Four brothers はノリが良くてご機嫌なジャズ・コーラスをやってくれました。マンハタン・トランスファーを目指しているそうですが、男性ボーカールまたは声の低い女性を加えるとさらに厚みが出るでしょう。ボサノバを唄って日本のクワルト・エン・シー(Quarteto em Cy)になるのもよいでしょう。乞う再演。

 

 

 

 


伊藤ゆかり 「愛するあした」

2011年07月12日 | 音楽

何気にスカパーで録画した1969年の日活映画「愛するあした」を見て驚いてしまった。伊藤ゆかり が歌う、作詞:安井かずみ、作曲:東海林修による同名の主題歌はまったくボサノバだったのだ。当時の日活映画のイメージをひっくり返えすおしゃれな感じは一体何なのだろう。

この曲が、1969年の日本で作らていたことに驚いてしまう。イントロから、エンディング そしてバックのストリングス、フルート、トロンボーンもなかなか良いですよ。オス・キャリオカスのアルバムなどブラジリアン・サウンドを相当研究して作ったのでしょう。

伊藤ゆかり といえば「小指の思い出」ぐらいしか知らなかったけど、すっかりイメージが変わってしまった。透明感としっとりした感じを合わせ持ったいい声ですよ。こんな感じの曲をもっと歌ってほしいと思った。

追記:

YouTube で試聴できます。

http://www.youtube.com/watch?v=eW4TlZjr89M