ひさかたの光 2017-04-12 09:17:46 | 日記 父の亡骸は、 ほんとうにカラのようだった。 殻、であり、 空、であり。 でも、大きくて重いカラ、だった。 散る桜を見上げて、そんなことを思う。 今年は、いない。 去年も、いなかった。 でも、おととしは、いた。 確かにいて、一緒に桜を見上げていた。 その不思議。 久方の光のどけき 春の日に しず心なく 花の散るらむ