ふと、懐かしくなった。
わたしがまだ子どもで、ジュースと言えば、
コーラとスプライトと、オレンジジュースしかなかった頃、
彗星のごとく現れた、メローイエロー。
それはそれは人工的な黄色で、
何味なのかすら、よくわからなかったけど、
飲んでいると、シュワシュワと、心がくすぐったくなるような、
嬉しさがあった。
宇宙とか、テクノとか、ローラースケートとか、
つくば万博の記憶と、オーバーラップするような、
新しいはずなのに、懐かしいレトロフューチャー。
メローイエローって、名前も素敵。
あの頃のわたしの、思い描く未来はどんなだったろう?
もうけして、来るはずのない未来。
けだるく、
裸の足を投げ出して、
蛍光黄色の飲料水で、のどを潤す、
少女だったわたしの。
(*発売当時のキャッチフレーズ「とっても訳せない味」だそうです)