ぽんしゅう座

優柔不断が理想の無主義主義。遊び相手は映画だけ

■ 海水浴 (1895)

2020年04月28日 | ■銀幕酔談・感想篇「今宵もほろ酔い」
画面の奥から手前にひっきりなしに押し寄せる波。右から突き出した一本の飛び込み台。フレームインしてきた少年たちはその台(板)の上を波の動きに対峙するように進み、先端で波間に落下(飛び込み)し、波に押されるように岸(手前)に向かいフレームアウト、を繰り返す。

波の反復運動と、少年たちの円環運動と、飛び込み板が描く一本の不動直線。この「動」と「静」がつくり出す「運動造形」の面白さは時間を忘れていつまでも観ていられる。

(2017年11月19日/東京写真美術館:『リュミエール!』より)

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