和歌山狸の思いつきノート

和歌山の狸が思いつきで何かを書いてみた。
所詮、思いつき。されど、思いつき。

南海高野線

2013-06-04 03:24:21 | 旅行
5月29日の高野山行き、実は鳥よりも楽しみだったことが一つあった。
それは、南海高野線に乗ることである。

私は、鉄ヲタというほどではないが、けっこう鉄道が好きで、旅行に行くときはちょっと電車旅を楽しみにしていたりする。
そんな私のイチオシ路線、それが南海高野線の橋本-極楽橋間である。

29日は、和歌山駅から電車に乗り、JR和歌山線でまず橋本駅まで移動した。JR和歌山線は、景色が良い場所もあるにはあるのだが、あまりおもしろみがないのでそこまで好きではない。
午前7時頃、橋本駅に到着。ここからが本番である。南海高野線で極楽橋駅まで移動。極楽橋駅から高野山駅まではケーブルカーとなる。


高野線の車両@橋本駅



南海高野線の橋本-極楽橋間は、単線で電車の本数も多くはない。しかし、大阪市内のなんば駅から出た電車がそのまま乗り入れられるようになっており、なんばから直通の電車もかなり多く、大阪からのアクセスは非常に良い。南海の特急もかなりの本数が乗り入れている。まぁ、和歌山駅からのアクセスは、和歌山線があの体たらくなので非常に悪いのだが・・・。
しかも、驚くべきことに、周囲に民家がほぼ見当たらないような超ローカル駅でも、きちんとICカードが使える。ケーブルカーもICOCAで乗ることができる。下の写真は、周囲に民家が数えるほどしかなかった紀伊細川駅の改札。ローカルすぎて改札の上で猫が寝ていたが、それでもICカードが使えた。


紀伊細川駅の改札



改札をくぐってからホームに行くまでの間に踏み切りがある駅も多い。これも、都会の人にとっては新鮮かもしれない。
また、高野山らしく、お坊さんも車内で時折見かける。今回も車内でスマホをいじっているお坊さんを一人見かけた。

南海高野線は、地図などを見ていただければ分かるが、とんでもないところを電車が通っている。基本的に、トンネル、鉄橋、急カーブが繰り返され、電車はゆっくりと坂道を登っていく。両脇は基本的に森、そうでなければ急斜面になっていて、スギやコウヤマキなどの伸びた横枝が時折車両に当たる。このような場所で線路や架線などの設備を維持するのは非常に大変ではないかと思う。倒木も時折あるだろうし、何年か前には土砂崩れで運行停止になっていたこともあった。

もちろん、そんな場所を通っているので景色はなかなか良い。ゆっくり走るので景色を堪能することができる。
しかし、それ以上に、この場所に電車を通そうとした人たちの並々ならぬ情熱や努力が感じられる、そんな路線のように思える。
高野山へ行かれる方は、高野線をぜひ利用してみて欲しい。


最後に、極楽橋-高野山間のケーブルカー。


ケーブルカー@極楽橋駅



ケーブルカーは何の変哲もないただのケーブルカーであるが、ケーブルカー自体が日常的にあまり乗るものではないので、これもこれでけっこう楽しめた。
ミズキやヤマボウシが鮮やかに咲き、いい感じで季節を感じることができた。紅葉の時期ならもっときれいかもしれない。


鳥的には微妙な高野山だったが、季節を変えて再度、やはり電車で行こうと思う。車社会和歌山でも、高野山はやはり電車で行きたいと思う。