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足繁く通う演奏会の感想等でクラシック音楽を追求/面白すぎる台湾/イタリアやドイツの旅日記/「ドイツ留学相談室」併設

2日目(その2):高雄(高雄市歴史博物館、三鳳宮、六合路夜市、愛河クルーズ)

2010年06月03日 | おもしろすぎる台湾
去年台南から日帰りで高雄を訪れたときは行きも帰りも普通列車で1時間かかったが、自強号だと40分かからないし、乗り心地も座り心地もいい。実際の時間よりさらに早く高雄に着いた感じ。

高雄の宿は駅から捷運(MRT)に乗って塩埕埔駅から歩いて7~8分、愛河クルーズの船着場に近い華王大飯店。部屋からも愛河が見える。


さっそくその愛河沿いの遊歩道に出た。夕方の川風が気持ちよく、運河沿いのビルが夕日に照らされていた。



川下の方には高雄のシンボル 東帝士85ビルも夕日を浴びてそびえている。なかなかのいい眺めだ。

高雄市立歴史博物館

遊歩道をぶらぶら歩き、高雄市立歴史博物館前に出た。日本統治時代に高雄市役所として建設されたという風格を感じる建物だ。


週末は21時まで開館しているのでまだ余裕で開館中の博物館を見学した。

内部の造りも重厚な洋館風。戦前からの高雄市の歩みをパネルや展示品で紹介する部屋、陶器や調度品などの古い美術品を展示する部屋、版画展をやっている部屋などを見て回った。

「市長室」には立派な市長席があり、愛想のいい係のおじさんがそこに座らせてくれ、「一日市長」の書類を渡してくれる。

書類にサインをして大きな朱印を押し、記念撮影!子供達だけでなく親にもやらせてくれ、一日市長の書類もおみやげに持たせてくれた。



博物館を出ると辺りはもうすっかり暗くなっていて、建物もきれいにライトアッブされていた。


夜景の愛河沿いをさらに歩き、途中から運河の支流に沿って高雄で有名なお寺、三鳳宮へ向かう。しばらく支流沿いを進むとライトアッブされた大きくて立派な廟があった。ここが三鳳宮かと思って近くにいた人に訊いたら、三鳳宮はさらに先だという。高雄にもお寺がたくさんありそう。

三鳳宮

ようやく本物の三鳳宮についた。結局1時間ぐらい歩いた。。。 境内には人がいっぱいいる。本堂前の階段にも大勢の人たちが腰掛けていて、やっぱり閑散としていたさっきの廟とは全然違ってすごい賑わいだ。



人を掻き分けて本堂に入り、きらびやかな彫刻の内装を眺めていたら、境内の方ですごい破裂音が始まった。見ると境内の地面に並べられた筒から花火が打ち上げられていた。

こんな人が大勢いる真っ只中でどんどん筒に火が放たれ、耳をつんざく音で花火が上がっていく。これは圧巻!

でもこんな次々と打ち上がる花火の中で火を点けて走り回っている人たち、火傷したりしないのだろうか…

前にも台南で、どこかのお寺で烈しく花火が上がっているのを遠くから見たことがあるが、こんな間近で見るのは初めてだ。台湾では神事の度にこうして花火をやったり、爆竹を鳴らしたりするみたいだ。それにしてもすごい花火だった。

三鳳中街

三鳳宮のすぐ裏手に三鳳中街という乾物屋などの問屋が並ぶ商店街があるとネット情報で出ていた。台北でいつも行く迪化街に行かない代りにここに行ってみることにした。場所は三凰宮のすぐ裏というわけではなく、途中で3回ぐらい道を尋ね、最後は建物と建物の間の狭い通路を通ってやっと辿りつけた。

三鳳中街はアーケードになっていて、迪化街にあるような乾物問屋がたくさん並んでいた。甜梅(梅干し)や瓜子(カボチャの種)など、我が家の好物の品々を味見をしながら買い歩いた。

娘が駄菓子屋でお菓子を物色していたら、お店のおばさんがニコニコしながらそこら辺のお菓子の袋をいくつも娘に渡した。「給你!給你!」(あげますよ)と言っている。えっ、こんなにもらっちゃっていいのかなぁ? 結局、娘が自分で選んだお菓子も含めて5~6袋を詰めてくれ、全部タダで頂いてしまった。


駄菓子問屋で懐かしいお菓子や珍しいお菓子を物色…

娘はどうしたもんだか戸惑っていたが、せっかくのご好意だし「不好意思…謝謝!」(わるいですねぇ… ありがとう!)と言って頂戴した。でもどうしてくれたんだろう… 日本から旅行できた若いお客さんだからかなぁ… とても穏やかで人の良さそうなおばさんのこの駄菓子屋さん、三鳳中街に来たら是非寄ってあげてください。

もうひとつ、台湾みやげに買いたかった烏魚子(カラスミ)を売っているお店に入ったら、その店のおばさんはやけに日本語がうまい。聞けば宇都宮に住んでいて今たまたま里帰りしているという。「ひたひたのお酒で煮て、リンゴや大根と一緒にスライスして食べるのが一番!」と、これまで知らなかったカラスミの食べ方を詳しく教えてもらった。この人も感じのいい人。子供達には店のお菓子を選ばせてくれた。


六合路夜市

今夜の晩ごはんは六合路の夜市での食べ歩き。時間も遅くなってきたし腹ペコなのでタクシーで駆けつけた。土曜日の夜というだけあってすごい人出!夜市ではやっぱり台湾パワーをめいっぱい感じる。去年は夕食を済ませた後にちょっと覗いた六合路夜市、それに台南からの日帰りだったのでゆっくりできなかったが、今回はここをゆっくり見ていろいろ食べるぞ!と気合いを入れて歩き始めた。

まずは「割包」の看板のある屋台で角煮を中華まんの皮で挟んだ割包を注文、これ、前に食べてうまかったんでまた食べたかったモノ。一緒に台南でも食べた肉をツルンとした衣で包んだ肉円、おなじみ魚の団子入りスープ・魚丸湯、肉とキノコの団子が入ったスープ貢丸湯も頼んだ。

割包は中の柔らかく味の浸みた角煮も饅頭のフワフワの生地もgood!甘いきな粉が味にバラエティを与えて気に入ったが、奥さんは「アマ~!」と、このきな粉には賛同しなかった。

pocknと娘は感動!息子はちょっと変わった味のものは喜ばないが、取りあえず食べていた。

中の甘いきな粉の存在に意見が割れた母と娘


夜市ではゲームもはずせない!
空腹が落ち着いたあともまだまだ食うぞ!と、パンにチーズを入れて揚げたスナックや、愛玉、フレッシュ苺ミルクなど屋台を渡り歩く…


夜市ではいつも食べるおなじみの小吃もあれば、初めて食べるものある。とにかくうまそうなものは逃したくない!と貪欲に食べ歩いた。

去年水餃子がおいしかった店を発見、ここは去年同様に人がたくさん並んでいた。やっと注文して、相席できる場所を見つけて水餃子にありつく。プリプリの皮にジュワ~っとした具が口の中で踊る。やっぱりうまい!


相席になった二人組のお兄さん達が「アーユーフロムジャパン?」と英語で声をかけてきた。このお兄さん達は高雄のテレビ局のカメラマンで、今日も台湾の人気女性歌手、アーメイ(張惠妹)のライブを撮影してきたと、と言って撮影したライブステージの映像を見せてくれた。アーメイは前にCDを買ったが、家で聴くにはちょっと烈しすぎるかな・・・ でもライブのステージは楽しそうだ。

このカメラマンさんたち、日本にも何度も来たことがあるそうで日本が好きみたい。すっかり打ち解けていろいろおしゃべりした。ちなみにここの夜市の水餃子は高雄で一番おいしいんだって!
「今度高雄に来るときはメールしてね。一緒にごはん食べましょう」
と名刺をくれた。二人の名前はデヴィッドとジム。台湾名も教えてもらった。返礼に僕のプライベート名刺を渡したらとても嬉しそうにした。二人と一緒に写真を撮った。


高雄にも友達ができるかな…


愛河ナイトクルーズ

お腹いっぱいになって、捷運(MRT)で美麗島駅からオレンジ線に乗ってホテルのある塩埕埔駅へ。だけどすぐにホテルに戻るわけではない。まだ「愛河ナイトクルーズ」をやり残している。乗船券(大人80元/子供40元)を買って船着き場に行くと、係の人に「あと20分待ってください」と言われた。ひぇー、もう10時過ぎ、帰るの遅くなっちゃうけれど、これは今回の高雄での楽しみイベントの上位にランクされていたので待つことにした。

ところが河辺で待っていたら5分もたたないうちに「乗ってくださーい」と言われて船に乗り込んだ。船はすぐに出発、そうこなくっちゃ!

お客はたくさん乗っていてにぎやかだ。愛河沿いには明るいビルが建ち並び、マーライオンみたいな像がライトアップされ、くぐる橋はどれも派手な電飾が施され、とてもきれいだ。

南国とは思えないような冷たい川風に吹かれ、六合路夜市で「菱角」という名前で売られていた真っ黒でゴツいサヤに入った栗のような実をつまみながら次々と現れるライトアップされた風景を楽しんだ。


途中で船の照明がパッと灯って川面が照らされると乗客が下を覗きこんで歓声を上げた。見るとクラゲがたくさん水面を漂っていた。ライトに照らされたクラゲたちははっきり形が浮かび上がり、とってもファンタジックに見えた。

乗船時間は約30分とお手頃で、この愛河クルーズは子供達にも大好評だった。


とはいえ、ホテルに帰り着いたのは11時を大きくまわっていた。一日めいっぱい遊んだもんだ!

3日目:高雄(旗津半島、耕読園)~台北(明月湯包、臨江街夜市)

台湾旅行2010(台南・高雄・台北)


おもしろすぎる台湾

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