6月7日(土)グリーンヒル八ヶ岳第72回クラシックコンサート
~チェンバークレッソン~
「グリーンヒル八ヶ岳」本館インドアガーデン
【曲目】
ピアソラ/リベルタンゴ
パッヘルベル/カノン、ドゥメルスマン&ベルテルミ /「ウィリアムテル」の主題による華麗な二重奏曲、マルチェロ/オーボエ協奏曲~第2楽章、リスト/ラ・カンパネラ
日本昔話~峠の茶屋、ロシア民謡/黒い瞳
いつか王子様、星に願いを
ジェラシー、葉加瀬太郎/情熱大陸、チック・コリア/スペイン、モンティ/チャールダッシュ
【アンコール】
世界に一つだけの花
週末を利用して八ヶ岳山麓にある区の保養施設に泊まったら(ハイキングレポートは後日更新します!)、たまたまそこで無料コンサートが行われた。いつもは眠くならないように演奏会の前や休憩時に酒は絶対飲まないが、ゆっくりと夕食をすませ、ほろ酔い気分で聴くコンサートっていうのもなかなかいいもんだ。
出演は「チェンバークレッソン」というアンサンブルで、登場した楽器はビアノ、アコーディオン、バイオリン、フルート、オーボエ、イングリッシュホルン、テナーサックスにファゴット、それにパーカッションと多彩だが、演奏者は5人だけ。なんとこのアンサンブルの主宰者でオーボエ奏者の下羽南さんがリード楽器全てを演奏するという離れ技によるもの。しかもどの楽器を持っても「器用に」というレベルを越えて、曲ごとに音色や歌いまわしまでそれぞれの楽器の持ち味を聞かせ、楽しませてくれる。それだけでなく、かっちりした中に潤いの漂うクラシックも豊かなフィーリングのジャズも(サックスとピアノのデュオで聴かせてくれたとろけるような「星に願いを」なんか絶品!)、ノリノリのタンゴもどれもが自然で生き生きとした音楽を届けてくれる。
伊藤恵子さんの奏でるアコーディオンも(ピアノも担当)、普段なかなか聴くチャンスの少ない楽器を聴くという以上に惹きつけられた。ソロで聴かせてくれた「黒い瞳」の情感溢れる演奏や、タンゴやジャズでの伊藤さんのアコーディオンやピアノには熱い血が感じられる。
もう一人のピアニスト、伊藤香織さんが弾いた「ラ・カンパネラ」はアップライトピアノのアクションの限界ギリギリに挑んだような技巧を聞かせてくれてスリリングだったし、下羽さんとのデュオなどで艶やかな音色の「華麗な」演奏を聴かせてくれた中島祐さんのフルート、それにお名前がわからないけれどヴァイオリンの真摯な調べもよかった。
このアンサンブルは、どんなジャンルの曲にしてもその編曲も含めて、ただソツなくこなすというのではなく、アンサンブルとしての色を持ち、自らの心と言葉で音楽を奏でていてとても聴き応えがある。何しろ、こんなほろ酔い状態で聴いていて、いい気持ちなのに全然眠くならなかったのは、曲目紹介や手拍子のお願いや、パーカッションの協力依頼などいろいろと聴衆への働きかけがあったからというだけでなく、演奏自体が脳を覚醒させる細胞をほどよく刺激してくれるようなメッセージを送ってくれていたに違いない。
こんな素敵なコンサートを聴けて、区の保養施設といってもなかなかいい内容の「グリーンヒル八ヶ岳」だが更にグレードアップしてリゾートホテルにでも滞在しているような気分になった。
「グリーンヒル八ヶ岳」本館インドアガーデン
【曲目】
ピアソラ/リベルタンゴ
パッヘルベル/カノン、ドゥメルスマン&ベルテルミ /「ウィリアムテル」の主題による華麗な二重奏曲、マルチェロ/オーボエ協奏曲~第2楽章、リスト/ラ・カンパネラ
日本昔話~峠の茶屋、ロシア民謡/黒い瞳
いつか王子様、星に願いを
ジェラシー、葉加瀬太郎/情熱大陸、チック・コリア/スペイン、モンティ/チャールダッシュ
【アンコール】
世界に一つだけの花
週末を利用して八ヶ岳山麓にある区の保養施設に泊まったら(ハイキングレポートは後日更新します!)、たまたまそこで無料コンサートが行われた。いつもは眠くならないように演奏会の前や休憩時に酒は絶対飲まないが、ゆっくりと夕食をすませ、ほろ酔い気分で聴くコンサートっていうのもなかなかいいもんだ。
出演は「チェンバークレッソン」というアンサンブルで、登場した楽器はビアノ、アコーディオン、バイオリン、フルート、オーボエ、イングリッシュホルン、テナーサックスにファゴット、それにパーカッションと多彩だが、演奏者は5人だけ。なんとこのアンサンブルの主宰者でオーボエ奏者の下羽南さんがリード楽器全てを演奏するという離れ技によるもの。しかもどの楽器を持っても「器用に」というレベルを越えて、曲ごとに音色や歌いまわしまでそれぞれの楽器の持ち味を聞かせ、楽しませてくれる。それだけでなく、かっちりした中に潤いの漂うクラシックも豊かなフィーリングのジャズも(サックスとピアノのデュオで聴かせてくれたとろけるような「星に願いを」なんか絶品!)、ノリノリのタンゴもどれもが自然で生き生きとした音楽を届けてくれる。
伊藤恵子さんの奏でるアコーディオンも(ピアノも担当)、普段なかなか聴くチャンスの少ない楽器を聴くという以上に惹きつけられた。ソロで聴かせてくれた「黒い瞳」の情感溢れる演奏や、タンゴやジャズでの伊藤さんのアコーディオンやピアノには熱い血が感じられる。
もう一人のピアニスト、伊藤香織さんが弾いた「ラ・カンパネラ」はアップライトピアノのアクションの限界ギリギリに挑んだような技巧を聞かせてくれてスリリングだったし、下羽さんとのデュオなどで艶やかな音色の「華麗な」演奏を聴かせてくれた中島祐さんのフルート、それにお名前がわからないけれどヴァイオリンの真摯な調べもよかった。
このアンサンブルは、どんなジャンルの曲にしてもその編曲も含めて、ただソツなくこなすというのではなく、アンサンブルとしての色を持ち、自らの心と言葉で音楽を奏でていてとても聴き応えがある。何しろ、こんなほろ酔い状態で聴いていて、いい気持ちなのに全然眠くならなかったのは、曲目紹介や手拍子のお願いや、パーカッションの協力依頼などいろいろと聴衆への働きかけがあったからというだけでなく、演奏自体が脳を覚醒させる細胞をほどよく刺激してくれるようなメッセージを送ってくれていたに違いない。
こんな素敵なコンサートを聴けて、区の保養施設といってもなかなかいい内容の「グリーンヒル八ヶ岳」だが更にグレードアップしてリゾートホテルにでも滞在しているような気分になった。
僕にとってのボストンは幼い頃の原風景のようなものです。20年以上たって一度訪れたときは、何もかもが懐かしかったです。
その時に行けるメンバーで行くので、出演者は毎回替わるんです。普段は弦楽器が多いんですよ。
今回は結構特殊な編成でした。
またぜひいらしてくださいね!