『今日の一冊』by 大人のための児童文学案内人☆詩乃

大人だって児童文学を楽しみたい、いや、大人こそ読みたい。
ハッとする気づきのある絵本や児童文学をご紹介♪

住宅街の中のパワースポット!?

2017-06-21 13:33:30 | 絵本

『めっきらもっきらどおんどん』長谷川摂子作 降矢なな絵 福音館書店

今日の一冊はコチラ。
何度読んでも飽きない、子どもたちに大人気の絵本です。神社の木の根っこの穴から、妖怪の世界へ転がり込み、妖怪たちと楽しく遊ぶお話です。これは、ホント傑作。絵も言葉のリズムもいい。学校の読み聞かせなんかで読むと、子どもたちが一斉に呪文をとなえてくれるんです。それが、たまらない

昨日三男(4歳)の遠足で立ち寄った、白山神社というところがね、まさにこの絵本に出てくるような場所だったんです!
主人公のかんたがめちゃくちゃに唱える呪文
“ちんぷくまんぷく あっぺらこのきんぴらこ じょんがらぴこたこ めっきらもっきら どおんどん”
を唱えたら、妖怪たちの世界へ滑りこめるのでは?と思わせてくれるようなところでした。こんな感じ↓



住宅街、バス通り沿いにあって、決して人里離れているわけではないんです。日常の延長線上にある。なのに、鳥居をくぐり、階段をのぼれば、凛とした別世界。後ろを振り返れば、家々は階段の下に沈んで見えず、見えるのは北鎌倉の山並みだけ↓



神社横の森からは、光が降り注いでいて、異界への入り口になっているのでは?と思わずにはいられない光景なんです↓



そして、神社のあとは散在ヶ池森林公園へ↓



散在ヶ池といえば、こちらです↓

そのときの紹介記事はコチラをクリック

散在ヶ池森林公園もとってもよかったあ。一歩森へ入ればシンと静まり返って、聞こえるのは歩く音と、高らかに歌うオオルリの声のみ。片面は断層の岩山、足元にはせせらぎ。とても暑い日だったのだけれど、森の中は涼しくて、流れる空気が違う。



いいなあ、ここ

散在ヶ池は人工湖で、この辺は昔子どもの水難事故が多かったことから、心霊スポットでもあるみたい。けれど、森の中は、いまや現役の子どもたちの笑い声が鳴り響き、むしろパワースポット!?のように感じました。だってね、子どもたちはキラキラしているし、悪い霊はよりつけないよね。浄化されちゃうよね、って

天園ハイキングコースまでつながっているようなので、次回時間のあるときにはもっともっと歩きたい場所となりました♪