我が家のリラックス・チェアは悪魔的である。
コレに勢い良く寝転ぶと、必ずや後頭部を金属パイプ
部分に強打するのだ。
わかっているのだが、何度もやってしまう。
するとこれを目撃した夫JIMMYくんがひとりごちた。
「アホだなあ」
私はやさしくさとした。
「あなたは、私がアホでないと思っているのですか?」
「いいや、アホだと思ってるよ」
「だったらいいでしょう。アホだとわかっていて、
それでも結婚したのでしょう。
アホな人がアホなことをしたから、アホだとさわぐのは
空を見て青い青いとさわぐようなもので、
至極当然のことをさわぎたてるアホだと思いますけれど」
「あ、あんたは空が青いくらいに自明のこととして
アホなのか!」
「そうですよ」
その後彼が急にふきだしたので、何が可笑しいのと
問うてみれば
「顔」
とのことだった。人の顔面を見て爆笑するとは
無礼千万な男である!