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凄まじい情熱が全てを凌駕した素晴らしい作曲家シューマン

2016年04月25日 | 音楽の素晴らしさ

偉大な作曲家たちの音楽的な才能は、私のような一般人には遠く及ばないものです。

せいぜい、素晴らしい曲の旋律は一度聴けば覚えられる‥‥という程度が、私のような一般人のレベルですが、モーツァルトやグラズノフは、初めて聴いた一時間ほどに及ぶ長い管弦楽曲を聴いた直後に全曲をピアノで再現して弾けたというのだから、音楽史に登場するような何十人かの偉大な作曲家たちは、一般人とは人知を超えた凄いレベルの音楽的な才能 なのです。

しかし、突き詰めれば、そうした達人たちの中にも、その才能の優劣は存在する筈です。

達人たちの中で、持ち合わせている 音楽的な才能 という点でいえば、決して恵まれてはいないと思われる作曲家に19世紀のドイツのロマン派を代表する作曲家 ローベルト・アレクサンダー・シューマン(Robert Alexander Schumann)1810年~1856年を挙げることが出来ます。

シューマンは 絶対音感 を持っていなかったと言われ、オーケストレーションも下手なために響きが悪く、指揮者が何らかの手を加えないと演奏に耐えられないという批判さえ言う人もいます。

個人的にはシューマンのオーケストレーションが酷いとは私は全く思ってなく、シューマンが思う微妙な音色を引き出すために、旋律を演奏する楽器を重ねるなどしているのであって、くすんだ音色しか鳴り響かないのとは違うと思います。

また、ピアノ曲も、誰が弾いても、それなりに良い響きがする、とても器用に巧く作られたショパンの曲とは、ある意味で真逆で、シューマンの曲は、楽曲として鳴り響かせるためには、ピアニストの高度な演奏技術が求められます。

シューマンという作曲家は、音楽的な才能の所持という観点では 完璧からは遠い作曲家 なのかもしれません。

しかし、その不足分を補うのにあまりある 凄まじい音楽的な情熱 で曲を作り、多くの人の心に強い感銘と感動を与える作曲家だと、私は思います。

楽譜に記されていることだけを演奏しても、シューマンの魂の中で鳴り響いていた音楽を聴くことは出来ません。

シューマンの素晴らし演奏を聴いた時にのみ、(きっと)これこそが彼の魂の中で鳴り響いていた曲なんだ! と感じて感動する場面です。

本当に素晴らしいシューマンの演奏を聴く機会に恵まれた時、私の魂も共鳴して、心の底より感動するのです。



( 続く )



「音楽の素晴らしさ」の前回のBLOG記事
新たなモーツァルトのト短調交響曲が発見(発掘)された! は下記のURLとなります。
http://blog.goo.ne.jp/pizzica0912/e/5c4e75d13b4d5bd12c2e7e23a9813b84


他の「音楽の素晴らしさ」の記事一覧は下記のURLとなります。

http://blog.goo.ne.jp/pizzica0912/e/7e3b92fd45e0082610ac0f53b1c957c1
音楽の素晴らしさを私の拙い文章でどこま表現できるかわかりませんが、記していきたいと思います。



音楽に関連するシリーズ 伝説のピアニスト 川上敦子さん(全25話)も併せてお読みいただければ幸いです。

http://blog.goo.ne.jp/pizzica0912/e/425e60748dfa331bec8b445953003a7a
演奏不可能と言われたリストの超絶技巧練習曲(1837年版)を日本で初演したピアニスト
川上敦子さんのことを掲載したシリーズです。
最終話:2015年3月11日掲載 川上敦子さんから頂戴したお心




音楽に関するシリーズ 世界が実力を認めたピアニスト 川上敦子さん も併せてお読みいただければ幸いです。

http://blog.goo.ne.jp/pizzica0912/e/ab144349ca849a6e6f7e8514a704a86e
大成功のカーネギーホールのリサイタルと同じ演奏を聴きました!
既にシリーズ掲載を完了している 伝説のピアニスト 川上敦子さん(全25話)の続編にあたります。




2 コメント

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本当ですか! (no can)
2016-04-24 23:58:47
実は僕も音楽がまったく無く、リズム感もまったく無いそうです(爆笑)
ウチの妻に指摘されました。
実はそれまで僕はそんな事に気付かずに、僕は歌を唄うのが大好きで、しかもタチが悪い事に歌が上手いと信じていました(爆笑)
何故、歌が上手いと思っていたかというと、僕の父が「お前は歌が上手いな~」と言われていたためです。
妻に指摘された時はハッと思いました!
僕の父は、凄い音痴なんです。
凄い音痴の父からすれば、僕は自分より若干上手いね!って事だったんですね(爆笑)
という事で、今日から僕はシューマンのファンになります。
近日中に聴いてみます。
でも、テクニックより不器用な情熱や情念が上回る時ってありますよねd(^_^o)
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コメントありがとうございました (BLOG掲載者本人)
2016-04-25 06:28:09
no can さん、コメントありがとうございます。

極論で言えば、テクニック抜群の演奏者が手抜きした演奏をするのと、素人の演奏家が一生懸命に演奏をしたのとで、いずれが聴き手を感動させるのか‥‥ということになると思います。
 
シューマンは4つの交響曲、室内楽曲、ピアノ独奏曲など、名曲がいっぱいです。

どれか1曲と言っても難しいですが、ピアノ協奏曲など、いかがでしょうか。
推薦させていただきます。
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