ポレポレ隊が行く! 

ようこそポレポレワールドへ!
家族で歩いた山の報告です。
  ◆ポレポレとはスワヒリ語で 「ゆっくり」 の意。

▲花とスリルと  二子山  <その3>

2008-05-01 08:00:00 | ▲2008年山行報告

 

             <その2> からの つづき

ここも鎖等なし。

実はここで弱足さん、不適格な場所に足を置いたため

右足の付け根がつる、というアクシデント発生。

岩の真ん中辺りで イタタタタタ状態になりましたが

体制を整えて事なきを得ました。

ふぅ・・・。

 

 

 

 

 

 

 

先ほどの黄色い線で書いたルートの辺りに到着しました。

なんと巨大な岩峰でクライミングをやってるツワモノを発見!

どこにいるかわかりますか?

2箇所に人がいます。 

 

 

 

 

 

 

 

 

拡大してみました。

はっきりわかりますでしょ。

あの岩を登るなんて すごすぎます。

パパさんが 

「あの人たちと比べたら このルートなんて赤ん坊みたいだな。」 って・・。

赤ん坊で結構。

その赤ん坊の道でさえ四苦八苦してる誰かさんなんですから。

 

 

 

 

 

 

 

 

それにしても展望がないのが本当に残念。

視界が利けば 北アルプスや八ヶ岳まで見えるそうです。

パパさんも  両神が見えなくて悔しいなぁ、と何度も言ってました。

隊長は無言。

きっと同じ気持ちだったんだろう。

いや、一番悔しかったのは君だよね。

 

 

 

 

 

 

 

 

少し進んでまた後ろを振り返ると 

さっきまで居た西岳の山頂が見えます。

右奥の岩峰のテッペン。

人がいるのが見えますね。 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうやって見ると すごい場所だったんだなぁ。

今頃になって恐怖感が・・・。 

 

 

 

 

 

 

こちらもズームしてみるとよくわかる。

山頂の標識までしっかり見えます。 

 

 

 

 

 

 

 

違う角度から見てみると 後方に東岳も。

 

 

 

 

 

 

 

さて振り返ってばかりではなく、我々は先に進まないと。

黄色いマーキングに沿って急がず慌てず確実に。 

 

 

 

 

 

 

 

周りの景色を見ると かなりの高度感がありますが

今はそれに惑わされないようにして一歩を踏み出します。 

 

 

 

 

 

 

 

ここにも鎖、ロープはありません。 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただ、見てわかるとおり、ホールド、スタンスはしっかりしてるので

落ち着いて登れば大丈夫。

雨で濡れていなければ滑る心配もありません。 

 

 

 

 

 

 

 

一つ乗り越える毎に息を整えるパパさん。

 

あ、それから・・・ここで気付いたことを一つ。

頂上で出会ったパーティのリーダーさんに 

あんなこと言われた時はかなりビビッてしまったけれど 

言われたことでザックの存在にものすごく注意することができました。

確かに岩場を歩いていると ザックが岩にぶつかることがあったんです。

それが滑落の原因になるってこと、ありえるな、って身を持って感じました。

それからザックの横に入れてるペットボトルも注意した方がいいかもしれません。

私は一度落として 慌てて中にしまいました。 (拾える場所でよかった)

もし落とした物が クライミングしてる人にでもぶつかったら・・・・

今度から気をつけたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

そうこうしてるうちに 叶山があんな近くに!

セメント材料として この辺りの石灰岩の山は次々に採掘されて無残な姿になっていきます。

武甲山を思い出しちゃう。

この二子山は地元山岳会の努力により、このままの姿を保っているそうです。

いつまでもこの形、残してほしいな。

 

 

 

 

 

 

 

それにしてもすごい場所を通ってきたね。

恐怖感と達成感は時間差で追ってくる。 

 

 

 

 

 

 

 

そろそろこの痩せ尾根も終盤戦。

最後まで気を抜かないで頑張ろう。 

 

 

 

 

 

 

 

岩場を降りてから歩く道がしっかり見えています。

樹林と伐採地の境界がそのルートです。

早くあそこに行って上を見上げたい。 

 

 

 

 

 

 

 

カッコつけてますが 本当はいっぱいいっぱいです。

 

 

 

 

 

 

 

最後の鎖場まであと少し。 

 

 

 

 

 

 

 

パパさんも頑張ってます。

 

 

 

 

 

 

 

ゆっくりね。

今日この言葉を何回言っただろう。 

 

 

 

 

 

 

 

そして唯一の鎖場到着。

ここでドキドキの稜線ともサヨナラです。

ガイドブックには鎖の長さが5mとか7mとか10mとか

本によってまちまちでしたが 予想していたより短く感じました。

 

 

 

 

 

 

 

そんなこと言いながら 

「右足はどこ? それじゃあ次の左足が届かないよぉ!」

とか大騒ぎしながら降りました。

下から隊長が誘導してくれてます。 

 

 

 

 

 

 

 

 

下から見るとこんな感じ。

黄色い丸の中に 人工の足場が取り付けてあります。

あれがないとちょっときつい。

見てると難なく降りれるように見えますが

オーバーハング気味の岩が下の足場を見えにくくしているので

私はけっこう苦労してしまいました。

 

 

 

 

 

 

 

さて、着地に成功したものの しばらくは気を抜いてはいけません。

転落するような場所はないものの まだ岩場は続いていますから。

もう少しだけ緊張の糸、引っ張って。  

 

 

 

 

 

 

 

岩の壁を巻きます。 

 

 

 

 

 

 

 

はい、 ここでやっと緊張から解き放たれます。

ああ、無事に降りてきた~。

脱力感いっぱい。 安心感いっぱい。 

そして達成感はもっといっぱい! 

 

 

 

 

 

 

 

そびえる岩を見上げて 余韻をかみしめる弱足母さん。 

 

 

 

 

 

 

 

ここからは違う意味で ゆっくり楽しんで歩こう。 

 

           <その4> につづく・・

 

 

 

 

 

 

 

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