「ブルグミュラー25の練習曲」3番「La pastorale…ラ・パストラル」。
「パストラル」。真っ先にベートーヴェンの交響曲第6番「田園」が浮かびます。
「田園」と訳されると、日本の田んぼ・畑・林・遠くに山。まさに「岩手内陸部の田舎」のイメージ。
楽語辞典もさっと引けばパストラーレ(イタリア語)=「田園ふうに」とだけ。
ずっと「ゆったりのどかな雰囲気なのね~♪」くらいに解釈してました。
音楽之友社の「春畑セロリ」氏解説の「標準版ピアノ楽譜New Edition」では
「牧歌(パストラル)は羊飼いの音楽。ルネサンス時代の楽曲スタイルのひとつ。牧童の笛を思わせる」とあります。
羊飼いの笛って何?あわてて楽語辞典、平凡社音楽大事典引くといっぱい書いてありました。(^_^;)
「パストラル」ウィキペディアではギリシャ語の語源で「牛飼い」の意味もあるそうな。
羊飼いの笛=「シャルマイ」ダブルリード楽器。オーボエの先祖?2000年前から存在。
東儀秀樹さん吹いてる日本の「篳篥 ひちりき」も平安時代からあり、元は中国、さかのぼればシルクロード通って渡って来た楽器ですものね。)
12世紀ころ近東からヨーロッパに輸入され13世紀に一般に普及。
特に町の音楽隊、軍楽隊にとってトランペット、太鼓とともに欠くことのできない楽器となった。
へーの連続。
「パストラル」の意味に戻って
バロック時代にはキリスト降誕にちなんだ牧歌風のクリスマス音楽によくみられたよう。
ヘンデル「メサイア」の器楽間奏曲。バッハの「クリスマスオラトリオ」第2部冒頭。もですって
メサイア2回ステージで歌いました。合唱部分の譜面しか持ってないから宗教曲「羊飼い」「子羊」の歌詞出てきますね。
ベートーヴェンあたりからは宗教色はなくなって「牧歌調の、のどかな雰囲気の楽曲」となる。
「牧歌」「相聞牧歌」「田園詩」とも訳される。
(※・世俗声楽曲の一種・牧歌劇の意も。文学にも「パストラル」というジャンルが古代ギリシャからあり、ルネサンス時代にも流行したと。)
ブルグミュラー氏、1806年ドイツ生まれ。後にパリで暮らした作曲家。シューマン、ショパンと同時代ロマン派。
アジアの田んぼ農村と、ヨーロッパの牧場・小麦畑じゃかなり風景が違って来ます。
牧場の羊…小岩井農場でしか見たことない。(^_^;)
バスティン教本の茶色い牛の絵を見ても「牛」とわからない生徒さんも。日本は黒毛和牛か、白黒ホルスタイン多いものね。この辺では見ないけど、岩手短角牛たぶん茶色。
岩手の有名な民謡「南部牛追い唄」。哀愁漂うメロディー。和風パストラル尺八の笛つきだし。
でもきっとこれは「労働唄」の一種ですね。
外国の曲は、宗教、歴史文化、地理的背景など知らないと理解できないことたくさんあります。
「25の練習曲」みんな標題がついてるから、調べて解説しないと。
標題はあくまでヒントだから、押しつけイメージにならぬよう気をつけます。
この練習曲、子供の頃半年くらいでザーっとやりましたが、曲のイメージなんて教わらないし、何も考えずただ音符を弾いてました。
「タランテラ」の毒蜘蛛伝説。「ツバメ」の飛び方。他人に教えるようになって初めて知る次第。
まだまだ日々勉強です。
「まきば」と言えば「ひつじ」すぐ答えた生徒さん、エライ。
これからもいっぱいいろんな音楽のイメージ考えましょうね
写真のブーケ。ご近所の方からいただきました。自宅のお庭から摘んで可愛くまとめて。
ディル・ミニライラックが良い香りを放ちます。ディル、枯れないうちに食べますね。
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「パストラル」。真っ先にベートーヴェンの交響曲第6番「田園」が浮かびます。
「田園」と訳されると、日本の田んぼ・畑・林・遠くに山。まさに「岩手内陸部の田舎」のイメージ。
楽語辞典もさっと引けばパストラーレ(イタリア語)=「田園ふうに」とだけ。
ずっと「ゆったりのどかな雰囲気なのね~♪」くらいに解釈してました。
音楽之友社の「春畑セロリ」氏解説の「標準版ピアノ楽譜New Edition」では
「牧歌(パストラル)は羊飼いの音楽。ルネサンス時代の楽曲スタイルのひとつ。牧童の笛を思わせる」とあります。
羊飼いの笛って何?あわてて楽語辞典、平凡社音楽大事典引くといっぱい書いてありました。(^_^;)
「パストラル」ウィキペディアではギリシャ語の語源で「牛飼い」の意味もあるそうな。
羊飼いの笛=「シャルマイ」ダブルリード楽器。オーボエの先祖?2000年前から存在。
東儀秀樹さん吹いてる日本の「篳篥 ひちりき」も平安時代からあり、元は中国、さかのぼればシルクロード通って渡って来た楽器ですものね。)
12世紀ころ近東からヨーロッパに輸入され13世紀に一般に普及。
特に町の音楽隊、軍楽隊にとってトランペット、太鼓とともに欠くことのできない楽器となった。
へーの連続。
「パストラル」の意味に戻って
バロック時代にはキリスト降誕にちなんだ牧歌風のクリスマス音楽によくみられたよう。
ヘンデル「メサイア」の器楽間奏曲。バッハの「クリスマスオラトリオ」第2部冒頭。もですって
メサイア2回ステージで歌いました。合唱部分の譜面しか持ってないから宗教曲「羊飼い」「子羊」の歌詞出てきますね。
ベートーヴェンあたりからは宗教色はなくなって「牧歌調の、のどかな雰囲気の楽曲」となる。
「牧歌」「相聞牧歌」「田園詩」とも訳される。
(※・世俗声楽曲の一種・牧歌劇の意も。文学にも「パストラル」というジャンルが古代ギリシャからあり、ルネサンス時代にも流行したと。)
ブルグミュラー氏、1806年ドイツ生まれ。後にパリで暮らした作曲家。シューマン、ショパンと同時代ロマン派。
アジアの田んぼ農村と、ヨーロッパの牧場・小麦畑じゃかなり風景が違って来ます。
牧場の羊…小岩井農場でしか見たことない。(^_^;)
バスティン教本の茶色い牛の絵を見ても「牛」とわからない生徒さんも。日本は黒毛和牛か、白黒ホルスタイン多いものね。この辺では見ないけど、岩手短角牛たぶん茶色。
岩手の有名な民謡「南部牛追い唄」。哀愁漂うメロディー。和風パストラル尺八の笛つきだし。
でもきっとこれは「労働唄」の一種ですね。
外国の曲は、宗教、歴史文化、地理的背景など知らないと理解できないことたくさんあります。
「25の練習曲」みんな標題がついてるから、調べて解説しないと。
標題はあくまでヒントだから、押しつけイメージにならぬよう気をつけます。
この練習曲、子供の頃半年くらいでザーっとやりましたが、曲のイメージなんて教わらないし、何も考えずただ音符を弾いてました。
「タランテラ」の毒蜘蛛伝説。「ツバメ」の飛び方。他人に教えるようになって初めて知る次第。
まだまだ日々勉強です。
「まきば」と言えば「ひつじ」すぐ答えた生徒さん、エライ。
これからもいっぱいいろんな音楽のイメージ考えましょうね
写真のブーケ。ご近所の方からいただきました。自宅のお庭から摘んで可愛くまとめて。
ディル・ミニライラックが良い香りを放ちます。ディル、枯れないうちに食べますね。
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ありがとうございます。
1曲1曲のイメージを話し合うことって
大切ですね。
「牧歌的」というのは西洋で理想郷のイメージらしいです。
実際の羊飼いの暮らし、それなりに大変そう。
「標題」の扱い難しいです。
ドビュッシー前奏曲集では曲の一番最後に括弧書きで題名が書いてある。
要はどんな音、音楽表現にしたいか。 タイトルがあるとヒントになりますね。
自分で弾く時は譜面見て、経験値で何とかなったりしますが、他人に伝えるのは難しい。
教えるってホント勉強の連続。それがまた楽しいですね。
いつも付け焼き刃、泥縄勉強。知らないことだらけで生徒と一緒に覚えるしかありません。
◯十年ぶりにブルグミュラー弾いてみたら楽しい。子供たちも音楽的な作品には興味を持って取り組みますね。
古典の力すごい。
ブルグ氏、オペラ・バレエも書いたようですがどんな作品か知りたいです