神道の真実度

ホーキンズ博士の「パワーかフォースか」で世界宗教の真実度を読んだ時には大いに興奮したものでした。しかし残念な事に、仏教においては大まかな分類で測定されており、様々な宗派が存在する日本の仏教界の実情には即していなかったからです。欧米人にとってあまり馴染みのない宗教への関心などこの程度のものかと興奮の後に大きな失望をしたものでした。

さらに日本人にとって大切な「神道」が取り上げられていなかった事が最も残念でした。

神道とは世界的に見ても大変特異な宗教です。開祖も教祖もいなければ、教義、教典もありません。また自然崇拝（アミニズム）の多神教であり、先進諸国の中でアミニズムを信仰するのは日本くらいのものでしょう。

外国人に『あなたの信じる宗教は何ですか』と質問された時に、『私の宗教は神道です』と答える人は大変少ないと思います。しかし神道の教えは日本の文化や精神風土の大きな根幹をなしています。

神道の教えは日本人の日常的な生活風習にあまりにも深く溶け込み過ぎて、改めて宗教とは感じることが出来ないくらいなのです。例を挙げればお正月に宮参り、七五三に神前結婚など数限りがありません。これらをあなたは宗教的な儀式だと思った事はないでしょう。しかし外国人から見れば立派な宗教儀式です。



神道と言ってもいくつかの種類があります。

●皇室神道
皇居内の宮中三殿を中心とする皇室の、すなわち、天皇家の神道。

●神社神道
神社を中心とし、氏子・崇敬者などによる組織によっておこなわれる祭祀儀礼をその中心とする信仰形態。

●古神道
「民間神道・民俗神道」や原始神道・縄文神道・古道とも呼ばれ、日本で古くから民間でおこなわれてきたものや、修験などの古神道と習合した密教や仏教、あるいは道教の思想を取り入れた古神道などの信仰行事をいう。

●教派神道（神道十三派）
教祖・開祖の宗教的体験にもとづく宗教。他の神道とは少し性質が異なる。


私達に最も馴染みの深いのが神社神道です。また古い教えを伝えている古神道について測定してみました。教派神道は神道をベースとした新興宗教なので除外します。


●神道の当初の真実度
　999

●古神道の真実度
　961

●神社神道の真実度
　650

●国家神道の真実度
　456

●大祓の詞のパワーレベル
　870

古神道は今でも大変高いレベルを維持しているようですね。過去ログには古神道について触れたものもありますので興味のある方はカテゴリー「神社と古神道の教え」をご覧ください。

神道には本来教義、教典というものがありませんが、神に奏上する祝詞と言うものが古くから伝わっています。その中でも大変パワーがあるとされている大祓（おおはらえ）の詞を測定しましたら870という高いレベルを示しました。

国家神道とは明治維新から太平洋戦争終結まで、神道が政治的な目的によって、人為的に改竄されたものです。政治がからむといかに宗教はレベルダウンするかをよく示しています。500よりも低いレベルはもはや宗教的な教えとは言えないでしょう。