旬のおはなし

今日の1枚〈GR DIGITAL〉
うちの箱入り娘しずかちゃんで、トラックバック企画 猫 に参加。




お恥ずかしながら、「旬」というものを考えたことがなかった。
モモ家では毎晩大量のサラダを食べるのが習慣で、
そのために年中サラダ用の野菜を買っていた。
「高い＝季節じゃないからあまり出回っていない」という概念がなかった。

野菜王国 熊本に来て、もうすぐ１年。
はじめは野菜の安さに歓喜し、その後じつはそれほど安くない野菜もあることに気づいた。
八百屋のおっちゃんに
「オクラはないんですか」
と聞いたら、
「オクラはないよ！ 今はまだ高いから仕入れても売れないんだよ」
という意味のことを熊本ことばで説明してくれた。

モモ30歳（当時）、「旬」について知った瞬間だった。


夏はナスが激安で、来る日も来る日もナスを食した。
内心「こんなに毎日食べてたらそのうち飽きるな…」と思っていた。
それが、あるとき店頭からナスが消えた。すみのほうにあるにはあるけど、とてもお高い。

こっ…これは、ナスの旬が終わったのだな。と鋭く感づいたモモだった。

そして秋から現在。里いもが、もう、ほんっとに、めっちゃくちゃ、おいしい。
だいたい100円で10コ以上買えちゃう。
一冬でこんなに里いも食べたのは生まれて初めてだ。

夏の野菜と冬の野菜と、全然タイプが違うのに、
どちらもちゃんとバランスよく栄養が摂れるようになってるんだねぇ。
今さらながら、自然のありがたみと合理性を実感したよ。

私はいったいどれだけのお金を 季節はずれのお高い野菜に費やしていたんだろう…