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火星で流星群出現!

2005-07-03 19:58:31 | 最新ニュース
ニュース#156

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 地球ではしぶんぎ座流星群やペルセウス座流星群、ふたご座流星群のように、ある決まった季節に決まった方向からやってくるたくさんの流星(流れ星)が見られるよね。このような定常流星群は他の大気を持つ惑星でも見られるはず。今回、NASAの火星探査車スピリットが火星の定常流星群を発見したょ。

 そもそも流星群って何だろう?

 流星の正体は星ではないんだ。宇宙空間を漂う塵が地球の大気圏に入ってきて、大気との摩擦でボーっと燃えて光る現象なんだ。流星の中には、毎年決まった時期にまとまって現れる(定常)流星群っていうのがあるんだ。流星が群になって現れるってことは塵の集団が地球にやってくるってことだよね。塵の集団はどこから来るんだろう。

 実は流星群のちりは、彗星(ほうき星)が吐き出したものなんだ。彗星は小惑星と同じような小さな天体で、太陽の周りを回ってるんだ。太陽に近づくたびに、太陽の光によって表面の氷が蒸発してコマ(彗星の頭の部分)や太陽と反対方向にのびる美しい尾ができるょ。このとき彗星は一緒に塵も出すんだ。彗星の出した塵は、その後も塊を作って彗星と一緒に太陽の周りを回り続ける。その塵の集団が地球の大気に入ると、たくさんの流星が現れるってわけ。だから流星群には、そのもとになる塵を出している彗星が必ずあるんだ。流星群のもとになる塵を出している彗星を、その流星群の母天体っていうんだょ。

 2004年3月7日、火星の地表で探査を続けているNASAの火星探査車スピリットは、空を横切る一筋の光を撮影したんだ(画像:NASA/JPL/Cornell/Texas A&M提供)。分析の結果、これは流星であることがわかったょ。右から左に流れてるんだ。さらに観測された時期や、方向、光り方から、どうやらワイズマン・スキッフ彗星(114P/Wiseman-Skiff)を母天体とする流星群らしいってことがわかったんだ。ワイズマン・スキッフ彗星は6.7年周期で公転していて、その軌道は火星の軌道と重なっているんだ。だから彗星が出した塵が火星の大気中に入ってきて流星群になるだろうって予想されてたょ。ワイズマン・スキッフ彗星群は2004年3月11日頃にケフェウス座の方向からやってくると計算されていて、今回のスピリットが撮影した流星はこの予想にぴったり一致するんだ。

 このような定常流星群が火星で確認されたのは初めて。ワイズマン・スキッフ彗星を母天体とするこの流星群は、計算によると2007年12月20日前後に大出現するらしいょ。


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