バンザイ

本(絵本も)を中心に、息子たちとのくらしをつれづれなるままに。ウレシカッタコト、ハッケンを。

『一瞬の風になれ 第二部-ヨウイ―』佐藤多佳子著

2006-12-12 15:25:14 | 読書
『一瞬の風になれ 第二部-ヨウイ―』佐藤多佳子著

オンライン書店ビーケーワン:一瞬の風になれ 2

三部作の第二部目。
一部の記事へは、コチラ

********************

内容(「BOOK」データベースより)
少しずつ陸上経験値を上げる新二と連。
才能の残酷さ、勝負の厳しさに出会いながらも強烈に感じる、
走ることの楽しさ。
意味なんかない。
でも走ることが、単純に、尊いのだ。
今年いちばんの陸上青春小説、第2巻。

********************

第一部に続き、本当によかった。本当に。

新二も連も、この2部で本当に成長した。

連の故障
4継への思い
部長になった新二

そして、兄との関係、才能などなど、

本当にたくさん詰まった良い内容だった。

第三章が「届かない星」だった。

その中で、

「俺には何ができるんだろう?
俺はどうすればいいんだろう」

と、新二のこの時の気持ちが痛く響く。

悩みに悩み、苦しみ、そんなときの

連の言葉

「俺さ、おまえとかけっこしたくてこの部に入ったんだよ」

に、癒され、勇気づけられたことだろう。
ホッと、仲間ってすごい。

最終ページ272ページに、

(略)~体が思い出した。走る感覚。いい加速から
トップスピードに乗って直線をかっとんでいく感覚。
(中略)自分の足で作り出すこの爽快感。体が飛ぶんだ
(中略)走りたい、走るのが見たい。

本当に、新二は、走ることが好きなんだ。

私は、弱小陸上部経験ですが、やはりやっぱり走るのが好きだ!
新二のように、才能も努力の男で無いし、
いい記録もあったもんじゃないけど、
そう、「自分で作り出すこの爽快感」
これは、わかる!!

新二は、二部をきっかけに更なる飛躍をしそうだ。
まさに、第二部のサブタイトルが「ヨウイ」
というのは、こういうことだったんだ。

って、思いました。

ますます最終部、第三部が楽しみだ。


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんばんは♪ (miyukichi)
2007-06-25 21:26:27
 ご訪問&TB、どうもありがとうございました。
 お返事遅くなっちゃって、ごめんなさい。

>第一部に続き、本当によかった。本当に。

 この「本当に」にすっごく同感です!
 ほんと、しみじみそう思いますよねー。

 陸上部ご出身のpercyさんなら、
 なおさら走りたくなるんでしょうね。
 足の遅かった私ですら、
 「生まれ変わったら陸上部もいいかも?」
 なんて、ちょっと血迷ったことを考えそうになります(笑)
返信する
こちらこそ (miyukichiさんへ)
2007-06-27 08:28:16
こんにちは。
こちらこそ、TBにご訪問ありがとうございます。

本当に、良い本ですよね。
やっぱり、買っちゃおうかなぁ。と、また葛藤しています。買うに値すると思うのですが、なかなか踏ん切りがつきません(*^^)v

もう十数年前に走っていたというだけで、今は重い体で走ることは不可能に近いです(ーー;)情けない・・・。だから、新二のような風を切ることはもう体験できないので、せめて本の中で風をきりたい!
返信する