雑記帳

日々の徒然をとにかく書き込んでおきます

アルハンブラ宮殿

2017-07-15 21:53:25 | 旅行
アルハンブラ宮殿のうち、ナスル宮殿については、予約した時間にのみ入場することができる。われわれは、事前にネット予約で、5月13日の15時で予約を取っている。
一方、13日の行動予定としては、一日中をアルハンブラ宮殿にあてるつもりにしている。そして前日によくよく調べてみると、昼の部の宮殿入場は、午前の部(14時まで)、午後の部(14時以降)に別れているようだ。そういえばチケット予約時に見たような気がする。前日の夜に3人で議論した結果、以下の行動を取ることにした。
チケットは、宮殿を含むチケットと、庭園のみのチケットの2種類がある。庭園のみのチケットの方が安い。そこで、当日の朝、庭園のみのチケットを別に購入し、午前の部はその庭園のみのチケット、そして午後の部は事前に購入した宮殿を含むチケットを利用し、1日がかりでアルハンブラ宮殿を攻略することとした。

チケット売り場は朝の8時に開場する。行列ができているはずなので、早めに行列に並ぶことにする。私と娘とで、朝、ホテルを出た。

市街地に宿泊しており、歩いて宮殿に向かう観光客は、ふもとから、ザクロの門を経由して山道を登り、裁きの門から宮殿に入場する。それに対してわれわれが宿泊しているホテルは裁きの門の近くなので、ザクロの門を見落としてしまう。
そこで、朝の入場券購入の前、ホテルから山を下って、ザクロの門を見ておくことにした。
 
ザクロの門
門の上部に、天使とザクロの彫刻(王家の紋章)があるのでこの名が付いている。

  
アルカサバ                               トルレス・ベルメハスとアルカサバ

ザクロの門から森の中の道を上っていくと、左手上方には、アルハンブラ宮殿の最も古い部分であるアルカサバが見えてくる(左上写真)。今は森が生い茂っていて宮殿がよく見えない。イスラムの時代には森はなく、原っぱだったそうだ。
登っていく右手に、出城であるトルレス・ベルメハスがある。そこから、谷を隔てたアルカサバを眺めたのが右上写真だ。

チケット売り場に到着した。まだ販売開始の8時までは間があるが、すでに長い行列ができている。2つの行列があり、一方は売り子から買う窓口、もう一方はマシンで購入する売り場である。マシンの側に並んだ。
行列の先頭、まだ開いていないマシンを外から眺めた所、3種類の色の違うマシンが並んでいる。それぞれ、販売するチケットが異なるようだ。そこで娘に、われわれが購入する庭園のみのチケットがどのマシンで購入できるか、確認してもらった。中央の緑のマシンがそれに該当するようだ。そこで販売開始に先立ち、私はマシンの近くに待機することにした。行列の大部分は宮殿込みのチケットを買う予定だろうから、庭園のみのマシンは行列ができない可能性があるからだ。
8時になり、チケット売り場がオープンした。案の定、行列のすべての人は宮殿込みのチケットを売るマシンのみを利用し、緑のマシンは空いている。そこで近くの係員に「緑のマシンを使って良いか」と聞いてみた。係員はOKを出したが、「庭園のみでいいのか」と念を押された。イエスと答えたのだが、その後さらに2回「本当に庭園のみでいいのか」と確認された。朝8時から行列して、庭園のみのチケットを購入する人はいないのだろう。
こうして、時間ロスなく、チケットを入手することができた。

アルハンブラ宮殿は、東西に三日月状に丘の上に位置している。そしてその北側には、谷を隔ててヘネラリフェという別荘がある。アルハンブラ宮殿とヘネラリフェは、東の端でつながっている。本日の午前、まずはヘネラリフェを訪問する。購入したばかりの庭園のみチケットで入場だ。

入場すると、北の方向に庭園が延びている。順繰りに庭園を眺めながら北に進む(下の2枚の写真)。
 

西に目をやると、アルハンブラ宮殿の先端、アルカサバが朝日に映えいている(下2枚の写真)。





庭園A

 



ヘネラリフェの先端まで来た。グラナダ市街がある谷を隔てて向こうの山が見える。山頂の教会からこちらがわまで、城壁が健在だ。山頂の向こうにも城壁がある。写真でも一部が確認できる(下写真)。



上の写真は、ヘネラリフェ先端からの帰途で通過した庭園だ。当時は気づかなかったが、この写真、上の庭園Aの写真と同じ建物の続きであることに今気づいた。

  
こうして、ヘネラリフェの散策を終了した。

ヘネラリフェの出入り口の近くが、アルハンブラ宮殿への入口である。


しばらく歩くと、"MUSEO ANGEL BARRIOS"の札が架かった小さな建物がある。中に入ると、上の写真のような部屋がある。どうもスチームバスのようだ。天井の開口は、水蒸気の通り道であろうか。2つの正方形を45度回転させて重ねた図形は、これからもちょくちょく目にした。イスラムのアラベスクの典型図形なのであろうか。

 
左上の写真は、城壁の外に突きだした、多分「7層の塔門」と呼ばれている部分だ。これ以上近づくことはできない。
アルハンブラ宮殿の先端、北西端のアルカサバに辿り着いた(右上写真)。
ここからは、低地に広がるグラナダの街並みがよく見える。左下写真を見ると、この街でも家屋がパティオを囲んで建てられていることがよくわかる。
右下写真は、谷を隔てて斜面に立ち並んだアルバイシンの街並みだ。街の上の方、遙か彼方に大勢の人が見える。サンニコラス展望台であろう。
 


上の写真は、アルカサバ先端の、多分「夜警の塔」のてっぺんから、アルカサバの中庭方向を見た写真である。中庭といっても、イスラムの時代には現在見える土台の上に木造の兵舎や倉庫があったという。中庭の向こう、左側の塔はオメナーヘの塔、日本の城で言えば天守閣の役割だったそうだ。中央は「割れた塔」であろうか。
下の写真は、アルカサバ中庭の北側部分と、武具の塔門のあたりだと思う。



ここアルハンブラ宮殿の中に、レコンキスタでキリスト教徒が占領した後の建物が2つある。そのうちの一つがカルロス5世宮殿だ(上写真、大砲の向こうに見える建物が外観、下2枚の写真が内部)。地図で見ると、カルロス5世宮殿は図体がでかい。中は円形の回廊になっているだけだ(下写真)。
 

そうこうするうちに、時刻は3時近く、ナスル宮殿入館の予約時刻である。入口の行列に並んだ。

バルタル宮?


バルタル宮から貴婦人の塔


貴婦人の塔


貴婦人の塔

 

 




ライオンの中庭

 


ライオンの泉(ライオンの中庭)


ライオンの中庭



 
サンタマリア教会

 
裁きの門
裁きの門(左上写真)は、入口の向かって右側が城壁だ。当時の兵は、右手に剣を持ち、盾を左手に持っていた。裁きの門に攻め入ろうとしたとき、盾を持っていない右側の城壁の上から射かけられる、という寸法である。首尾良く門まで到達しても、内部がジグザグになっているので、一気に攻め入ることができない(右上写真)。

こうして、アルハンブラ宮殿の一日が終了した。
 
夜になった。ホテルの近くの出城(トルレスベルメハス)からは、宮殿の夜景ライトアップが見えるに違いない。ということで行ってみた。コンデジでは、ライトアップ写真を撮るのが難しい(左上写真)。右上写真は、トルレスベルメハスへ向かう小道である。

戻る                            続く
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