雑記帳

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オーロラ観察の前準備

2009-10-09 22:00:16 | 旅行
オーロラとは肉眼でどのように見えるのであろうか。そしてオーロラ観察のため、どのような準備をして旅行すればいいのだろうか。一切が未経験の世界である。

まずはガイドブックである。
B15 地球の歩き方 アラスカ 2009~2010
地球の歩き方編集室
ダイヤモンド社

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この本には、長い間アラスカ大学でオーロラ研究を続けてきた赤祖父俊一先生が解説を載せいてる。
・オーロラは光のカーテンであり、カーテンの下端は高さ100kmである。
・オーロラのカーテンは、磁北極を中心とする円周状に地球を取り巻いている(オーロラの環)。オーロラの環は、磁北極から20°の位置にあり、アラスカ地方だとちょうどフェアバンクスのあたりである。
・オーロラの環の位置は、磁北極から見て太陽の反対側にあるとき(真夜中)は磁北極からの距離が大きくなる(南に偏る)。逆に昼に位置する側は北に偏る。
・フェアバンクスは、オーロラの環が一番南に偏る真夜中にちょうどオーロラカーテンの真下になるロケーションである。従って、フェアバンクスで見ていると、夜9時過ぎにオーロラカーテンがはるか北の空に現れ、次第に近づき、真夜中に真上で乱舞し、また時間の経過とともに北に移動し、3時すぎには北の空に消えていく。
・オーロラは、太陽から放出されるプラズマ(荷電粒子)(太陽風)が、地球の磁力線に沿って地球の特定位置のみに降り注ぎ、高層のガス分子(原子)を励起して蛍光を発することにより発生する。
・従って、オーロラの強さは、太陽風の主に速度が速いときは強く、太陽風の速度が遅いときは弱くなる(らしい)。
・フェアバンクスの夏は夜が短い。オーロラが出願する時間帯が真っ暗になる時期は、8月下旬から3月までである。
・フェアバンクスの上空では1年に243日、オーロラ現象が起きている。
・天候が曇りだったらもちろんオーロラを見ることができない。
・月が明るい夜はオーロラが見えにくい。

次にネットで検索すると、天空の神秘オーロラというサイトが見つかった。ここのオーロラ情報館には有益な情報が詰まっていた。

オーロラは、太陽から到来する太陽風によって生成するので、太陽の活動が活発かどうかの影響を受けるはずである。そこではたと気付いた。「現在、太陽は黒点がほとんど見られず、異常に活動が鎮静しているというではないか。はたしてオーロラは発生するのか?」
太陽の黒点活動は、11年周期で活発と鎮静を繰り返している。最近では2001年頃が最盛期、2007年が沈静期で、今年あたりは活発化が進んでいるべきなのに、無黒点状態がずっと続いているのである。例えばこちら。最近10年を取り出すとこうなる
黒点活動が極少期でもオーロラは見えるのだろうか。
旅行を企画するハートフルインターナショナルに電話で「今年の3月頃はオーロラが見えましたか」と聞いたところ、「見えました」とのことだったので、取り敢えずは安心する。

Live!オーロラというサイトでは、アラスカ・フェアバンクスの空を24時間中継するオーロラインターネット生中継を見ることができる。
今年1月~3月の記録を見ると、オーロラが出るときは出ているようだ。

次は宇宙天気である。オーロラの強弱は、太陽風の速度が影響するようで、速度が400~500km/sとなると活発になり、300km/s程度となると弱まるようだ。宇宙天気の中の27日の太陽周期に合わせたデータプロット (短期間版) にプロットされた薄緑のグラフが太陽風速度である。
なぜ27日周期かというと、太陽の自転により、太陽表面の特定部位が27日周期で地球の方を向くのである。27日前に太陽風が強烈だった場合、27日後の今日も強烈である可能性が高いということである。

そして旅行当日の月の様子である。満月だと最悪だ。調べてみたところ、幸いにしてわれわれが行く時期は新月であり、その点ではベストであった。

オーロラ撮影のカメラの準備、防寒具の準備については次回。

戻る                        続く

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