雑記帳

日々の徒然をとにかく書き込んでおきます

4月29日(1)-マドリッド

2007-05-19 17:38:56 | 旅行
ホテルのレイアウトは、地上階が0階でロビー、その上がE階で食堂、さらにその上が1階で、2階以降に続く客室階である。
朝、E階に降りて食堂で朝食をとる。バイキングである。日本人客は少ない。旅行期間を通じて、朝食時に食堂で会う日本人は、いても1組程度であった。

バイキングのメニューの中に、卵焼きのようだが中にジャガイモが入っており、ショートケーキのように扇形に切ったものが見られた。後で聞いたら、これがスパニッシュオムレツだったらしい。

本日は日曜である。ガイドブックによると、マドリッドでは日曜に闘牛が開催される。
食事の後、フロントで闘牛の入場券購入について聞く。カルロスゴーンのそっくりさんが応対してくれた(カルロスゴーンってカルロスという名前だが、スペイン系だったっけ?)。「本日、闘牛は開催される。ホテルから地下鉄1本で10分程度のところに闘牛場があり、そこで入場券を購入できる。本日は、朝のうちに券を購入しておいた方がよい。」とアドバイスされた。

出かける支度をする。客室のセフティボックスは、番号式ではなく鍵差し込み式であった。何となく不安となり、パスポートは各自が持ち歩くこととした。航空券、鉄道切符とホテルクーポンは分担して持つ。胴巻きの中にこれらをしまった。

地下鉄の運賃は、1回券が1ユーロ、10回回数券が6.5ユーロで、回数券が絶対にお得である。ガイドブックによると、1枚の回数券を複数人で使うことができるという。まず、自動券売機で回数券を1枚購入した。本当に1枚を2人で使っても怒られないだろうか、心配である。そこで、2人で使う方法について窓口の中の女性に質問する。窓口でおしゃべりをしていた女性が教えてくれた。自動改札は一人通過するごとにバーが回転するタイプである。券を入れて一人が入場し、出てきた券をもう一人に手渡しし、再度券を入れて残りの一人が入場するという、聞いてみれば当たり前のやり方である。

グランビア駅から地下鉄5号線に乗り、6駅目のベンタスが闘牛場のある駅である。地上に出ると闘牛場はすぐそばであり、切符売り場はすぐ分かった。まだ行列はほとんどできていない。2枚の切符を購入した。

闘牛開始時刻(午後6時半)まではマドリッド見物である。まずは「マドリッドのへそ」といわれるプエルタデルソルを目指す。闘牛場からは、地下鉄2号線で1本、ソル駅で降りればいい。
広場で、熊と山桃の像(マドリッドの紋章)(左下写真)やカルロス3世の像(右下写真)を撮影し、北へ向かう。
  
プエルタデルソルの北東方向にデスカルサス・レアレス修道院がある。ガイドブックによるとお勧めなので、まずそこを目指す。
到着してみると、入り口の前は行列である。しかも行列の先頭は、たまにごく僅かな人数が中に入っていくだけである。史跡保護のために入場制限でもしているのであろうか。行列に並ぶ人たちは辛抱強く並んでいる。結局、2時間ぐらい待たされたであろうか。やっと狭い入り口から入場する番となった。
その入り口に置いてあったのが下の「傘ぽん」である。
15人程度がグループとなり、係の女性が説明しながら導いてくれる。スペイン語オンリーである。当然わからない。多分、入場者の大部分はスペイン人なのだろう。彼らにとって、この修道院の見学は、2時間待ってでも行う価値のある尊いことなのだろう。皆神妙に説明を聞き、見学している。
われわれも一緒に回らざるを得ず、それほど広い修道院ではないが、1時間程度かかってやっと出口にたどり着いた。
  
   修道院の外観と行列           傘ぽん
  
   修道院の中               修道院の中
修道院から出て、南のマヨール広場方面へ向かう。しかし腹が減った。歩く途中でとにかくどこかへ入ることとした。バールは立食に近く、落ち着かない。その隣のカフェテリア風の店に入った。「2人」というと、奥に通された。奥はテーブルに布のテーブルクロスがかかり、レストランである。仕方がない、座った。
1皿目は野菜が入った煮物、2皿目は魚を適当に選び、それぞれ1皿を二人で分けることとする。しかし1皿目が出てきたら、同じものが2皿である。ウェイターに「これは合計で1皿分か」と聞くと「2皿である」という答えだ。同じトラブルは去年のイタリアでもあった。「2皿目は2皿でなく1皿である」といって、2皿目が2皿になるのだけは何とか食い止めた。
1皿目の1皿だけでも結構なボリュームだ。2皿目の魚は、大きな魚の切り身である。日本で切り身というと、半身であるが、今回は左右両半身合わせての切り身であった。切り株である。それを二人で分けてもまだ多い。やっとのことでたいらげた。2人分でチップを入れて50ユーロであった。

次の目標に向かう。マヨール広場はあきらめ、プラダ美術館に行くことにする。
プラダ美術館は、明日4月30日は月曜で定休日、5月1日は祝日(メーデー)で定休日であり、本日しかチャンスがないのである。
地下鉄1号線に乗り、アントン・マルティン駅で降りた。プラド美術館は最寄り駅から遠い。しばらく路地を歩いて公園地帯に出た。ところが美術館にたどり着くと、そこには長い行列ができていた。本日は午後6時半までに闘牛場に到着しなければならない。これではほとんど観ている時間はないだろうと、プラド美術館をあきらめることとした。

一度ホテルに帰ることとする。また地下鉄1号線で1本である。帰りはアトーチャ駅から乗ることとし、その方向に歩いた。ところが、メトロのM印を見つけたものの、その降り口は通行止めとなっていた。ほかに降り口が見つからない。いろんな人に「メトロはどっちだ」と聞きながら歩いたら、恐ろしく長い距離をあるかされ、メトロ駅に到着した。後から気付いたら、その駅はアトーチャ・レンフェ駅であり、隣の駅まで歩かされてしまったのだ。

グランビア駅で降車し、ホテルにたどり着いた。

戻る                            続く

最新の画像もっと見る

コメントを投稿