雑記帳

日々の徒然をとにかく書き込んでおきます

5月3~4日オーデンセ

2011-06-19 08:22:51 | 旅行
《5月3日》
オーフスを発ち、列車でオーデンセへ移動する。
オーフス発10時28分
オーデンセ着12時3分という便である。

オーデンセは、童話で有名なアンデルセン生誕の地として知られているそうだ。

オーデンセの街はオーデンセ駅の南側に広がっている。そしてわれわれが宿泊するOdebse Radison Blu HC Andersen Hotelは、ガイドブックの地図によると街の東端付近に位置している。距離は1キロ程度なので、荷物を引いて歩くことにする。
広いとおりに面してはいるが、えらい町外れだ。ホテルらしい建物は、2階建て程度のレンガ造りだ。玄関のある側に回ってみると、ゴミが散らばっている。ひどいホテルの予感がする。
チェックインできる時間ではないので、荷物を預かってもらおうとすると、「荷物室に勝手に入れておけ」ということである。こんなのはじめてだ。こそ泥に荷物を持っていかれたらどうするのだ。

グチを言っていてもしょうがないので、荷物を荷物室に放り込んで観光に出かけることにした。
観光スポットの閉館時間を調べると、アンデルセン子供時代の家の閉館が早そうだ。まずはそこへ向かうことにする。ホテルの前の道を西へ進むと、アンデルセン博物館があり、さらに進むとオーデンセ市役所、その先にアンデルセン子供時代の家がある。
アンデルセン子供時代の家
  
左上写真は家の外観である。この家の右半分がアンデルセン一家の家だ。アンデルセンの父親は貧しい靴修理屋で、仕事場兼家族の寝室兼居間が一部屋、その奥にもっと狭い台所がある。それだけだ。台所の先は裏庭である。
右上写真と左下写真に靴修理の仕事机が見える。右下写真は台所から居間を見た写真だ。
  

アンデルセン子供時代の家からちょっと下ると、オーデンセ川に沿ってアンデルセン公園がある。アンデルセン公園といっても、アヒルの子やマッチ売りの少女の像などがあるわけではない。単なる公園だ。たった一つ、聖クヌート教会の裏側部分にアンデルセンの銅像が建っている(下の写真)。
聖クヌート教会とアンデルセン像
 
聖クヌート教会も、デンマークのお約束でレンガ造りである(左下写真)。中は白壁であまり装飾がない(右下写真)。
聖クヌート教会
  
聖クヌート教会に隣接してオーデンセ市庁舎がある。「現」市庁舎であり、観光スポットではない。トイレを借りた。

次はアンデルセン博物館だ。しかしアンデルセンに特に思い入れがあるわけではないので、さほど興味は湧かない。2枚だけ写真を上げておく(下)。右下写真は、ガイドブックによるとアンデルセンの人生を綴った壁画だそうだ。
アンデルセン博物館
  
昼食は、アンデルセン博物館の一画にあるカフェで済ませた。

アンデルセン博物館を後に、次はオーデンセ駅へ向かう。途中、角を曲がると、そこにオーデンセ劇場があった(左下写真)。その先、北方には王様公園があり、その北の端にオーデンセ駅が見える(右下写真)。実際の駅の機能は、このレンガ建屋ではなく、この写真より右側にある近代的な建物が担っている。
オーデンセ劇場                  オーデンセ駅
  

オーデンセ駅の線路の北側には、デンマーク鉄道博物館がある。扇形をした昔の機関庫(機関車の車庫)を利用した博物館である。左下のような蒸気機関車が多数展示されている。右下の写真は除雪車だ。ガイドブックには「1869年に作られた除雪車」とあり、おそらくこの車両のことだろう。
デンマーク鉄道博物館
  
 
上の写真は、機関庫から扇形の中心を見たところだ。中心には転車台(機関車の角度を変える回転台)が見える。2階からは博物館の全体を見渡すことができる(右下写真)。よくぞ集めたものだ。
  

実はこの旅行を始めてから、私の右膝が痛むようになってきていた。何とかだましだまし旅行を続けてきたのだが、この鉄道博物館に到着したところで、急にその右膝の痛みが激痛に変わってしまった。特に原因が思い当たるわけではない。しかしもう歩けない。
鉄道博物館からオーデンセ駅前のタクシー乗り場までは何とか歩き、タクシーでホテルに帰ることにした。

まだ時間は早いが、もう歩けない。ホテルの部屋で過ごすこととした。そのうち雨が降ってきた。雨で動きが取れなくなる時期と、膝の痛みが発する時期が一致したことは幸いであった。

《5月4日》
オーデンセからコペンハーゲンに移動する日だ。
オーデンセで宿泊したホテルの写真をあげておく(左下写真)。
ホテルの前は青空市だ(右下写真)。高級ホテルを予約したつもりだったが、当てが外れた。カジノを併設しているホテルだった。
ラディソンホテル              ホテル前の市
  

ホテルからオーデンセ駅までは、私の膝の安全のためタクシーを利用することとした。

オーデンセからコペンハーゲンに向かう特急列車の中で、トラブルは発生した。
今まで、ヨーロッパの鉄道旅行で一等車が満席だったためしがない。しかし今回は、オーデンセ駅から列車に乗り込んでみたら、ほぼ満席なのである。そしてわれわれが予約した席に先客が座っている。そのうちの一人はすぐに席を立ったが、もう一人は立たない。「この席の切符を持っている」というのである。乗務員に来てもらった。どちらの切符も正しい。ダブルブッキングされた模様だ。
予約がコンピュータ化された今日、こんなことがあり得るのだろうか。
とにかくわれわれの座る座席を確保しなければならない。乗務員には「席を見つけてくれ」と訴え続けた。
そのうち、前から座っていた乗客と乗務員とがなにやら話をしている。そしてその乗客が立ち上がった。別の席に移る話し合いがついたようだ。乗務員としてみれば、デンマーク語を話さない我々と交渉するより、デンマーク人乗客と話を付ける方が楽だったのであろう。
こうして無事、コペンハーゲンへ向かう列車で座席を確保できたのである。
コペンハーゲン駅
 

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