▽血統徒然△

ポストカード印刷

解明されるX染色体の秘密

2005年04月26日 | 血統
ソース Hot Wired
 「40人の女性のX染色体を調べたところ、それぞれの染色体が独自の遺伝子発現パターンを持っていた。こうした変化は完全に女性独特のものだ。この点に関して、男性のX染色体はすべて同じ発現パターンを持っている」とウィラード所長は説明する。

女性(そしてすべての雌の哺乳類)は、X染色体を2つ持っている。しかし、染色体の余分な複製は必要ないので、X染色体の不活性化と呼ばれる過程で片方が不活性化される。少なくとも、科学者はそう考えてきた。

「女性の不活性化されたX染色体は以前考えられていたほど沈黙していないことがわれわれの研究で明らかになった。不活性化されたX染色体上の遺伝子の影響が、性ホルモンに起因しない男性と女性のいくつかの違いを形作る原因になっているかもしれない」


 「三毛猫は、X染色体の不活性化を説明する上で格好の見本になる。三毛猫の毛がモザイク模様だからだ。同じように、女性の体には、父方と母方それぞれから受け継いだX染色体がモザイク状に分布している」

なかなか興味深い記事です。確かに三毛猫の殆どが雌だという事実は、この説で明快に説明できますね。サラブレッドの血統研究においてX染色体が重視されるのは、この染色体上に馬にとって自動車の排気量にあたる心臓の大きさを決定づけるとされる遺伝子が乗っていると証明されているからで、この事実は伴性遺伝とかX-Factorというタームによって説明されています。
〈伴性血縁血統表〉で読む名牝たち by鞘次郎さま

さてこの記事から何らかの仮定を導きたいと考えたのですが・・・えーと(笑)
賢兄賢弟はサラブレッドによくみられるが、賢姉賢妹は少ないという事実の仮定には使えないでしょうか? 一頭の名繁殖牝馬が複数のG1馬を出すことは珍しいことではないですが、確率的には ♂♂>♂♀>♀♀のような気がしますが(未確認)ホントにそうならある程度、この説で説明できるのではないでしょうか?牡馬はストレートに名牝のX染色体を生かすことができますが、牝馬は種牡馬由来のX染色体の影響で活力が殺がれるのではないかということです。

*♂♂ メジロデュレン・メジロマックイーン ビワハヤヒデ・ナリタブライアン アグネスフライト・アグネスタキオン アドマイヤベガ・アドマイヤドン・・やっぱりこれは結構思いつきますね。

最新の画像もっと見る