北川竜二で、「アレは何したので・・・」でした。

脳内で文章を作った時点で書くのが億劫になってしまうのですが、それでも時々書きます。

結果的に無事でした11

2006-06-20 08:10:09 | Weblog
 帰りの道中はうまく出発できたせいか、スムーズに車は走っていた。カラオケは送ってもらう時間などを考えて、シュウトンの地元にあるカラオケボックスと決まった。洋平は車に乗って暫くして、猛烈な睡魔に襲われていた。思ったよりも疲れていたのだろうか?自問自答しながらも明快な答えが出る前に睡魔で思考が止まる。運転しているシュウトンに悪いと思って必死にこらえるが・・・気付いた時にはシュウトンの家に到着していた。
 シュウトンは家の駐車場へ、宮崎は近所の道端に路駐。みんなでゾロゾロ駅の方に向かって歩く。駅までは5分程の距離だ。そして、駅前にそのカラオケボックスはあった。洋平はカラオケなんて殆ど行った事はなかった。知ってる唄も殆どない。クラシックなどを主に聞く洋平にはカラオケは身近な場所ではなかった。洋平はノリとして全く歌わないのはマズいだろうと思いながらも、これだけの人数がいればそんなに頑張って歌う必要もあるまいと考えていた。とりあえず少ない知ってる歌がある事と、その歌を他の連中に歌われないように祈るだけだった。
 受付を済ませ、部屋に案内される。8人が入る部屋だけあって十分な広さがあった。適当に座り、とりあえずメニューを皆で眺める。皆腹が減っているのだろう、ドリンクのページよりも食事のページを皆であーだこーだと言いながら見ている。洋平はピザとコーラに決めた。そうそうと決めた洋平は室内を見渡した。レーザーディスクの入ったジュークボックスを見る。
(さて、俺が知ってる歌はあるか・・・)
洋平はそう独り言をいいながら、歌本に手を伸ばそうとした時、洋平を呼ぶ声がした。注文を誰がするかでジャンケンをするのだという。面倒くさい事は誰かにやらせたい。しかし、8人がかりのジャンケンはなかなか勝負は決まらないようでアッサリ決まったりする。宮崎のグーに対し、他の全員がパー。
「何でじゃ!」
と叫ぶ宮崎に皆矢継ぎ早に注文する。覚えられねーとブツブツ言いながらも必死に電話で注文をしている。真っ先に注文を済ました山田と吉元っちゃんが歌本に手を伸ばす。洋平はまだ宮崎に伝えてないので、吉元っちゃんに歌本を渡した。

こうして、長い夜が始まった。
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