日本の秋を代表する花のひとつである「リンドウ(竜胆)」には、平地の山野でも見られる「リンドウ(竜胆)Gentiana scabra var.buergeri」のほか、「エゾリンドウ(蝦夷竜胆)Gentiana triflora var.japonica」や「オヤマリンドウ(御山竜胆)Gentiana makinoi」があるが、この「エゾオヤマリンドウ」は、「エゾリンドウ」とも「オヤマリンドウ」とも違って濃紫色の花が茎頂にだけ付くから、特別扱いされてフルネームで呼ばれている。
北海道の大雪や夕張、東北では岩手山や八幡平が特産とのことですが、栗駒山(岩手県側では「須川岳」)のものもこの「エゾオヤマリンドウ」のようです。
八幡平アスピーテラインの茶臼口バス停のすぐ近くにある茶臼岳登山口から登りはじめたが急勾配の上り坂が中腹まで続いていた。
その途中に「エゾオヤマリンドウ(蝦夷御山竜胆)」が沢山咲いているところがあり、先に登って行った妻が待っていて教えてくれた。夢中で撮影していたら、犬を連れたご婦人が下りてきた。「こんにちは」と挨拶したら、「こんにちは」と返された。妻はまたどんどん先に登って行って見えなくなってしまった。
「アオモリトドマツ」の林がある中腹からは茶臼岳(標高1578m)がよく見える。さらに登り坂が続くが、これといった花や実も見つからないので、どんどん歩いて行くと坂道の途中で文庫本を読みながら妻が待っていてくれた。
2人で歩いていたら、道の真ん中で「アカモノ」とも呼ばれている「イワハゼ」の赤い実を見つけた。近くには「ムシカリ」とも呼ばれている「オオカメノキ」の赤い実も見つけました。
間もなく茶臼山荘(避難小屋・WCあり)に着く。自分で握ってきた梅ボシ入りのオニギリを食べ、冷たいお茶を飲む。
休憩後、さらに頂上目指してゆるやかな登り道を歩き、10分もかからず三角点のある(1578m)茶臼岳頂上に至る。ここは、周りに遮るものが無いので360度の展望が楽しめる。
快晴で風もほとんど無く眺望絶佳なり。北西の方角には岩手山が見え、東側にはアスピーテラインの自動車道もよく見える。南東側に「熊沼」と呼ばれている沼が見える。
今年の3月で85歳の「後期高齢者」。花や木の実、特に山野草が好きで何時もデジカメを持ち歩いています。
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