2013年4月29日(月)、釜石市唐丹町の本郷地区に行きました。ここの高台にある「星座石」などを見るためでした。 ここには盛岡藩と仙台藩の藩境が残っているというので、数年前に行ったことがあります。その時は、桜並木が満開の花で彩られていたように思います。
国道45号線から分岐している県道249号線を走り、本郷集落の「星座石」のある高台の下に着きました。前に行ったときと違って、すぐ傍に駐車スペースが設けられていました。
「星座石」の案内板に従って坂道を登って行くと、「測量の碑」や「星座石」「遺愛の碑」(ともに釜石市指定文化財)などがありました。
(上)星座石(下)副碑:「原碑文の損耗が著しく、やがて滅失することを憂慮し、茲に副碑を建立する。」と刻されていました。
星座石、陸奥州気仙郡唐丹村測量之碑:県指定史跡 昭和60年12月27日指定
江戸時代の地理学者である伊能忠敬が幕府の命により、享和元年(西暦1801年)に伊豆から東北にかけて海岸線を測量、その年の9月24日、唐丹の地に至り、北緯39度12分と測量した。
文化11年に唐丹の天文地理学者葛西昌丕[かさい まさひろ]が、忠敬の業績を記念して碑を建立した。このような碑は全国に忠敬がその足跡をとどめている中で唯一のものであり、日本の科学史上注目すべき碑となっている。
また、葛西昌丕は測量之碑を建立するとともに、北緯の度数を中心に黄道十二宮と、十二次といわれる星座名を交互に配列、石に刻して残した。
この高台のそちこちに椿の木(ヤブツバキ)が生えていて、花を沢山咲かせていました。
(下5つ)測量之碑や星座石がある高台から見た釜石市唐丹町本郷地区。2011年3月11日の大津波は、桜並木の所まで達したそうです。