ご無沙汰しております。
私はMac OS X上のiTunesに数GBの音楽データがありますが、Boot Camp上のWindows Vistaではこれを利用することができません。ネットワーク上の別マシンならネットワーク共有ができますが、Boot Campではそれも叶いません。あとは音楽データを丸々Windows側パーティションにコピーするしかありませんが、これではディスク領域の無駄遣いになってしまいます。
そこで今回は、Boot CampでセットアップしたWindowsとMac OS Xの双方で、iTunesライブラリを共有してディスク容量を節約する方法をご紹介します。これを実現するためには、あらかじめ「Mac OS XからWindowsのNTFSパーティションに書き込めるようにするには(1)」「同(2)」「同(3)」の手順で、Mac OS X上でWindowsのNTFSパーティションを読み書きできる状態でマウントしておく必要があります。
NTFSパーティションの読み書きを行う以上、危険度が高いことをご了解いただいた上で、お進みください。
【注 意！】これらの手順は、一部製品ではないベータ版で行われています。私の環境での動作実績はありますが、必ずしも皆様の環境で同様に行えることを保証するものではありません。 Apple、Microsoft、各種ソフトウェア作者、ならびにパソコンよろずQ&A管理人のいずれも、この情報を元に実施した作業のいかなる 責任の一切を負わないことを、あらかじめご承知おきください。
■制限事項
・iTunesライブラリのデータはすべてWindowsのNTFSパーティションに保存する
iTunesライブラリをMac OS XとWindowsから参照するには、WindowsのNTFSパーティションにデータをすべて保存しておく必要があります。Mac OS Xのパーティションや、別ドライブに保存することはできません（AACやMP3などのデータそのものは保存できますが、インデックスは別々になってしまうため、完全に共有できません）。
・iTunesのコンピュータの認証はMac OS XとWindowsで1つずつ使用してしまう
iTunes Music Storeなどでオンラインで音楽を購入している場合、それを再生するためにコンピュータの認証が必要です。Boot Campで1台のMacに共存しているとはいえ、Mac OS XとWindowsそれぞれで別々にコンピュータとして認証する必要があります。そのため、すでに同じアカウントで4台以上認証してしまっている場合は、ほかのコンピュータの認証を解除する必要があります。
・複数ユーザー間で共有することはできない
iTunesライブラリはユーザーごとに管理されているため、基本的には1ユーザーでしか使用できません（ただし、Mac OS Xの場合は同じ手順を行うことで、複数ユーザーでも同じiTunesライブラリを利用できます）。
・iTunesがWindows Vistaに正式対応していない（2007年2月19日現在）
下記、Apple社のWebページにもあるとおり、現時点ではiTunes for Windows 7.0.2がWindows Vistaに完全に対応しきれていません。制限事項は以下の通りです（Webページより引用）。
【07/08/02訂正】iTunes 7.2以降では上記の問題は解消されているため、記載内容を訂正いたしました。
上記の問題さえクリアすれば、今回のMac OS XとWindowsでのライブラリ共有に悪影響を及ぼす内容ではありませんが、ご使用に当たっては十分ご注意ください。
・OSを切り替えた際、ファイルへのリンクが切れていることがある
まれに、Mac OS Xで取り込んだ音楽データがWindowsのiTunesで開くとリンクが切れていることがあります。音楽データそのものは存在しているのでフォルダ階層をたどって参照先を指定し直すことで問題なく使えます。原因は定かではありませんが、アルバム名や楽曲名に日本語が含まれている場合にのみ発生するようです。これは、Mac OS XとWindowsとで、濁点（゛）と半濁点（゜）を含む文字の処理方法が違うことが原因です。このようなファイル名を持つ楽曲データの対応方法は後ほどご説明します。
【07/08/02訂正】リンク切れが発生する原因が判明したため、記載内容を訂正いたしました。
■Mac OS XとWindowsでiTunesのデータを共有する準備
・ntfs-3gを導入し、Mac OS Xの起動時にNTFSパーティションをマウントする
WindowsのNTFSパーティション上にiTunesライブラリを保存し、かつMac OS X側からアクセスするために、ntfs-3gを導入する必要があります。ntfs-3gの導入方法は下記の記事を参照し、最後の「補足：Mac OS X起動時から読み書き可能な状態でマウントするには」まで進んで、起動時にNTFSパーティションを読み書きできる状態にしておいてください。
・Mac OS XとWindows双方にiTunesの最新版をインストールしておく
Mac OS XとWindows双方にiTunesがあらかじめインストールされ、かつ1度は起動して初期設定を済ませておく必要があります。また、バージョンが異なるとiTunesライブラリの不整合が起こる可能性がありますので、必ず最新版（07/08/02時点では7.3.1）で揃えておきましょう。
・iTunesのコンピュータの認証を一旦解除する
iTunes Music Storeなどで購入した曲がある場合は、念のためMac OS X側とWindows側の両方で、下記のWebページの手順を参考にiTunesのコンピュータの認証を一旦解除しておいてください。
・ライブラリのバックアップを取っておく
私の環境ではトラブルもなく、CDから取り込んだ音楽データもiTunes Music Storeで購入した音楽データも共有できました。しかし、これはApple社の保証しない作業になりますので、せめて購入した音楽データだけでもバックアップしておいてください。
御託だけで字数を使い切ってしまいました……。大変申し訳ございませんが、続きは次の記事「iTunesライブラリをBoot Camp環境のWindowsとMac OS Xで共有するには(2)」にお進みください。
私はMac OS X上のiTunesに数GBの音楽データがありますが、Boot Camp上のWindows Vistaではこれを利用することができません。ネットワーク上の別マシンならネットワーク共有ができますが、Boot Campではそれも叶いません。あとは音楽データを丸々Windows側パーティションにコピーするしかありませんが、これではディスク領域の無駄遣いになってしまいます。
そこで今回は、Boot CampでセットアップしたWindowsとMac OS Xの双方で、iTunesライブラリを共有してディスク容量を節約する方法をご紹介します。これを実現するためには、あらかじめ「Mac OS XからWindowsのNTFSパーティションに書き込めるようにするには(1)」「同(2)」「同(3)」の手順で、Mac OS X上でWindowsのNTFSパーティションを読み書きできる状態でマウントしておく必要があります。
NTFSパーティションの読み書きを行う以上、危険度が高いことをご了解いただいた上で、お進みください。
【注 意！】これらの手順は、一部製品ではないベータ版で行われています。私の環境での動作実績はありますが、必ずしも皆様の環境で同様に行えることを保証するものではありません。 Apple、Microsoft、各種ソフトウェア作者、ならびにパソコンよろずQ&A管理人のいずれも、この情報を元に実施した作業のいかなる 責任の一切を負わないことを、あらかじめご承知おきください。
■制限事項
・iTunesライブラリのデータはすべてWindowsのNTFSパーティションに保存する
iTunesライブラリをMac OS XとWindowsから参照するには、WindowsのNTFSパーティションにデータをすべて保存しておく必要があります。Mac OS Xのパーティションや、別ドライブに保存することはできません（AACやMP3などのデータそのものは保存できますが、インデックスは別々になってしまうため、完全に共有できません）。
・iTunesのコンピュータの認証はMac OS XとWindowsで1つずつ使用してしまう
iTunes Music Storeなどでオンラインで音楽を購入している場合、それを再生するためにコンピュータの認証が必要です。Boot Campで1台のMacに共存しているとはいえ、Mac OS XとWindowsそれぞれで別々にコンピュータとして認証する必要があります。そのため、すでに同じアカウントで4台以上認証してしまっている場合は、ほかのコンピュータの認証を解除する必要があります。
・複数ユーザー間で共有することはできない
iTunesライブラリはユーザーごとに管理されているため、基本的には1ユーザーでしか使用できません（ただし、Mac OS Xの場合は同じ手順を行うことで、複数ユーザーでも同じiTunesライブラリを利用できます）。
・iTunesがWindows Vistaに正式対応していない（2007年2月19日現在）
下記、Apple社のWebページにもあるとおり、現時点ではiTunes for Windows 7.0.2がWindows Vistaに完全に対応しきれていません。制限事項は以下の通りです（Webページより引用）。
iTunesとWindows Vista - Apple inc.
http://docs.info.apple.com/article.html?artnum=305042-ja
・Windows 2000 または XP から Windows Vista にアップグレードすると、iTunes Store で購入ができない場合があります。
・「ディスクとして使用する」オプションをオフにした iPod モデルは、iPod ソフトウェアをアップデートまたは復元できない、あるいは iPod の設定を変更できない場合があります。
・iPod モデルを自動同期に設定していて、「ディスクとして使用する」オプションをオフにしていると、再同期するためには一度取り外して接続し直す必要がある場合があります。
・Windows のシステムトレイ内で「ハードウェアを安全に取り外す」機能を使って iPod を取り外すと、iPod が損傷する恐れがあります。iPod を常に安全に取り出すには、iTunes で「コントロール」メニューの「ディスクを取り出す」を選択します。
・Cover Flow の動画が遅く感じる場合があります。
・アドレスデータおよびカレンダーが iPod に同期しません。
http://docs.info.apple.com/article.html?artnum=305042-ja
・Windows 2000 または XP から Windows Vista にアップグレードすると、iTunes Store で購入ができない場合があります。
・「ディスクとして使用する」オプションをオフにした iPod モデルは、iPod ソフトウェアをアップデートまたは復元できない、あるいは iPod の設定を変更できない場合があります。
・iPod モデルを自動同期に設定していて、「ディスクとして使用する」オプションをオフにしていると、再同期するためには一度取り外して接続し直す必要がある場合があります。
・Windows のシステムトレイ内で「ハードウェアを安全に取り外す」機能を使って iPod を取り外すと、iPod が損傷する恐れがあります。iPod を常に安全に取り出すには、iTunes で「コントロール」メニューの「ディスクを取り出す」を選択します。
・Cover Flow の動画が遅く感じる場合があります。
・アドレスデータおよびカレンダーが iPod に同期しません。
【07/08/02訂正】iTunes 7.2以降では上記の問題は解消されているため、記載内容を訂正いたしました。
上記の問題さえクリアすれば、今回のMac OS XとWindowsでのライブラリ共有に悪影響を及ぼす内容ではありませんが、ご使用に当たっては十分ご注意ください。
・OSを切り替えた際、ファイルへのリンクが切れていることがある
まれに、Mac OS Xで取り込んだ音楽データがWindowsのiTunesで開くとリンクが切れていることがあります。音楽データそのものは存在しているのでフォルダ階層をたどって参照先を指定し直すことで問題なく使えます。原因は定かではありませんが、アルバム名や楽曲名に日本語が含まれている場合にのみ発生するようです。これは、Mac OS XとWindowsとで、濁点（゛）と半濁点（゜）を含む文字の処理方法が違うことが原因です。このようなファイル名を持つ楽曲データの対応方法は後ほどご説明します。
【07/08/02訂正】リンク切れが発生する原因が判明したため、記載内容を訂正いたしました。
■Mac OS XとWindowsでiTunesのデータを共有する準備
・ntfs-3gを導入し、Mac OS Xの起動時にNTFSパーティションをマウントする
WindowsのNTFSパーティション上にiTunesライブラリを保存し、かつMac OS X側からアクセスするために、ntfs-3gを導入する必要があります。ntfs-3gの導入方法は下記の記事を参照し、最後の「補足：Mac OS X起動時から読み書き可能な状態でマウントするには」まで進んで、起動時にNTFSパーティションを読み書きできる状態にしておいてください。
Mac OS XからWindowsのNTFSパーティションに書き込めるようにするには(1)
Mac OS XからWindowsのNTFSパーティションに書き込めるようにするには(2)
Mac OS XからWindowsのNTFSパーティションに書き込めるようにするには(3)
Mac OS XからWindowsのNTFSパーティションに書き込めるようにするには(2)
Mac OS XからWindowsのNTFSパーティションに書き込めるようにするには(3)
・Mac OS XとWindows双方にiTunesの最新版をインストールしておく
Mac OS XとWindows双方にiTunesがあらかじめインストールされ、かつ1度は起動して初期設定を済ませておく必要があります。また、バージョンが異なるとiTunesライブラリの不整合が起こる可能性がありますので、必ず最新版（07/08/02時点では7.3.1）で揃えておきましょう。
・iTunesのコンピュータの認証を一旦解除する
iTunes Music Storeなどで購入した曲がある場合は、念のためMac OS X側とWindows側の両方で、下記のWebページの手順を参考にiTunesのコンピュータの認証を一旦解除しておいてください。
・ライブラリのバックアップを取っておく
私の環境ではトラブルもなく、CDから取り込んだ音楽データもiTunes Music Storeで購入した音楽データも共有できました。しかし、これはApple社の保証しない作業になりますので、せめて購入した音楽データだけでもバックアップしておいてください。
iTunes ライブラリを CD または DVD にバックアップする - Apple inc.
http://docs.info.apple.com/jarticle.html?path=iTunesMac/7.0/jp/702x.html
http://docs.info.apple.com/jarticle.html?path=iTunesMac/7.0/jp/702x.html
御託だけで字数を使い切ってしまいました……。大変申し訳ございませんが、続きは次の記事「iTunesライブラリをBoot Camp環境のWindowsとMac OS Xで共有するには(2)」にお進みください。
