一月ほど前に、私がフランスに滞在した施設の支援組織が日本にあり、そのお手伝いができるようになるかもしれない、というようなことを書いた (25 juillet 2005)。今週初め、そのP協会の責任者で会長のMW氏から再び連絡が入り、今日その事務局長MO氏と一緒にお会いしてきた。MW氏はフランス関連のお仕事を30年以上(滞仏15年、フランス関連企業の日本のトップとして15年)され、今フランスへの恩返しを考えておられる奉仕の精神に溢れた方である。
お話によると、P協会はこの4月に特定非営利活動法人になり、その目的を日仏の交流に置き、これから本格的な活動を始めようという状況にある。具体的には、日本の若手の研究者をパリに送り込むこと、パリの研究者を招聘し講演会やシンポジウムなどを開催しその内容を出版すること、さらにホームページおよび機関紙発行による普及事業などを行い、その目的を果たそうとするものである。基本になるのは財政的な支えとのことで、大変なご苦労をされている様子であった。
4年前に francophile (フランス好み) になり、先月パリで予想だにしなかった歓迎を受けたこともあり、何らかの形で是非お手伝いしたい旨を伝えた。財政的な面でのサポートは難しいと思われるが、出版物作成の過程や講演会の開催などにはお力になれるように感じた。最初からフランスに魅せられ打ち込んでこられた方とは異なり、私のようにアメリカという別の文化を潜り抜けている人の視点は日仏を考える上で重要であるというMW氏のご指摘も私を後押ししてくれているようである。
日仏交流のために微力を尽くしたいという気持ちが改めて生まれてくるのを感じながら、台風が近づいている新宿の空の上でお別れした。
こんばんは!
とても素敵な文化的なお仕事ですね。
Paulさんはこのような双方の文化的な架け橋になるようなお仕事が一番合うような感じがします
私はまだ会話の初歩で中々仏語を本気で勉強していないのですが、Paulさんのブログを読むうちに、もう少し頑張ってみようかしら!という気がしてきております。
ブリューゲルについて、「暗さの文化論」の本の中から引用して書いて見ました。
PS: Paulさんのお写真がいつもとても素敵なのですが、ご自身で撮られたのでしょうか?
仏語に関してはまだまだの状態ですが、少々ブロークンでも現地の言葉で話すということが土地の人の心をどれだけ開かせるのかということを今回実感しました。是非続けられることをお勧めいたします。
ブリューゲルについてはこれから読ませていただきます。
写真についてですが、絵画、芸術家、雑誌新聞の記事を扱ったもの以外は、私がその時その時を切り撮ったものです。全くの素人ですが、楽しんでいただけているとすれば、望外の喜びです。