フランスに揺られながら DANS LE HAMAC DE FRANCE

フランス的なものから呼び覚まされることを観察するブログ

J'OBSERVE DONC JE SUIS

パリとの別れの感情が、、PARTIR DE PARIS, DEJA NOSTALGIQUE

2005-07-06 22:29:22 | パリ・イギリス滞在

今週末にはロンドンに移動しなければならない。パリ滞在はあと2日しか残っていない。まさに今回の滞在の crépuscule である。別れの感情が生まれつつある。日曜から始まるイギリスのケンブリッジの会合には日本からの参加もあり、その意味では現実に戻りつつある。この3週間半が早くも懐かしいものに思われ始めている。夢の世界に変わりつつあるということだろうか。

今日は最後のミーティングが午後にあり、若い人が発表していた。フランスから去るということになると、フランス語モード(緊張感)が解けつつあるのか、話しに熱が入らなくなっているようだ。今回は、私のフランス語学習のために、との彼らの思いやり(?)のためか、すべてフランス語であった。ぼんやりとはわかるようになってきている (今回よく聞いた言葉は、se débrouiller 何とか切り抜けるという意味で、こういう場合に非常に便利)。しかし、しっかりわかるようになるためには、それを自分の頭の中で再構成できるようになっていなければ駄目なのだろう。これからは、いろいろと読んだり聞いたりを続けながら、未熟であることは気にせず自分の中で文章を作り、それを機会を作って発していくこと。その過程で彼らの言葉の使い方を少しずつ掴んでいくしかないのだろう。長いプロセスの、新しい Défi の始まり。

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最近テレビでは連日のように PARIS2012 が取り上げられていた。今日の午後その結果が出て、2012年のオリンピックがロンドンに決まり、皆さん少し元気がないように感じる。今朝の Le Monde には、フランスの代表 (パリ市長 Bertrand Delanoë) のインタビューが載っていて、結果がどうなるかわからないという不安とともに語った 「フランスにはアングロサクソンのロビーイングの伝統がない」 Nous n'avons pas la tradition du lobbying anglo-saxon という見出しが目に入った。今回はフランス人の特徴とも言われている arrogance が出ないように控えめにやったようである。リュック・ベッソンのプロモーション・フィルムを見ていると、パリの風景が大きく変わるかもしれない歴史的な機会だったということがわかり、新しいパリを見てみたかったという点ではやや残念でもある。

今日のディネは、地元(という感じになってきている)のカフェで日が沈むのを味わいながらゆっくりと取った。それにしてもフランスパンが固い。前回はこのように感じたことはなかったが、そろそろ歯が弱ってきているのか。

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