フランスに揺られながら DANS LE HAMAC DE FRANCE

フランス的なものから呼び覚まされることを観察するブログ

J'OBSERVE DONC JE SUIS

モンマルトル散策 SE PROMENER A MONTMARTRE

2007-03-14 23:19:50 | 出会い

数日前に、仏版ブログを見たと言って、東京でフランス語の先生をしていたFがメールをくれた。時間があれば、お気に入りのモンマルトル界隈でも散策しないかというのである。両者の都合のよい時間がこの日の午後に一致したので待ち合わせ場所のBarbès へ向かう。メトロを降りて外に出ると、マルボロ・マルボロ・・・・と呪文を唱えるかのごとく唸り続けながらタバコを売る男たちで溢れている。周辺は多人種が溢れている騒々しいカルティエだ。約束の時間に1時間ほど余裕があったので辺りを歩きまわる。どこか殺伐とした印象がある。警官が態度の悪い運転手を怒鳴りつけている。もはや住みたいと思うカルティエではなくなっている。

駅の近くに Virgin Megastore があったので入ってみる。すると入り口に久しぶりに出会う谷口ジローの本が並べられていた。その中の « Le Ciel Radieux » 「晴れゆく空」のページを開くとそこには忘れられない谷口の世界が広がり、あっという間に引きずり込まれる。彼の作品には、記憶、夢、子ども時代、異次元の世界の同居、それに仕事の意味を問うところがどこかにあり、いつも懐かしさととともに心に染み入る。こちらでその世界にもう一度浸ろうと思い手に入れた。

長身のFとは昨年春に東京で会って以来だ。まずモンマルトルの急な坂を上るところから始った。最近ではきついのはわかっているが、体のためと思いどんな所も厭わないことにしている。結局、その界隈を上ったり下ったりとしながら2時間以上は歩いていた。Paul-ailleurs に姿を変えているエリク・サティー Erik Satie (17 mai 1866 - 1er juillet 1925) の家の隣にはミュゼ・ド・モンマルトル。モンマルトルのぶどう畑、その前のラパン・アジル。今日の写真になったムーラン・ド・ラ・ギャレット。これからアメリカ行きを考えているFは、歴史や芸術家についてよく説明してくれていた。作家のマルセル・エイメ Marcel Aymé (29 mars 1902 - 14 octobre 1967) の住んでいた建物とその小説を絡ませたジャン・マレ作の壁を通り抜ける男の彫刻。


パリ・コミューンで重要な役割を果たしたルイーズ・ミシェル Louise Michel (29 mai 1830 - 9 janvier 1905)。サン・ピエール・ホールの本屋では、神秘主義について書いている8ヶ国語に堪能なルーマニア出身の作家にして宗教学者ミルチャ・エリアーデ Mircea Eliade (9 mars 1907 à Bucarest - 22 avril 1986 à Chicago) を紹介してくれた。そこでは印度の芸術家が特集されていて、その中のクリシュナムルティ Krishnamurti (12 mai 1895 – 17 février 1986) という人の書いているのを読んで、私が最近考えていることと同じ方向を見ているのに驚き、早速 « Le sens dun bonheur » (原題 « Think on these things ») を仕入れた。歩き疲れたところで、丘の上のカフェに入る。そこではざっくばらんにいろいろなことを話す。例えば、文学や哲学、人生はどう歩むべきか、これから1年後は一体どこで何をしているのか、さらにもっと遠い将来は?などなど。夕方、再会を期して丘を降りた。


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エリク・サティーについては以前に触れています(2005-06-25)。昨年彼の家を見ておきたいと思っていたが時間がなく断念。こんな風に思いがけず辿り着くとは、、不思議である。

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