フランスに揺られながら DANS LE HAMAC DE FRANCE

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映画 "Truman Capote" TRUMAN CAPOTE - LE FILM

2006-03-09 20:11:30 | 映画・イメージ

最新の LE POINT でトルーマン・カポーティ Truman Capote (1924–1984) についての映画 "Truman Capote" (version française) が昨日8日からフランスで公開されたことを知る (日本上陸は今秋のようです)。見ると2005年製作で、主演のフィリップ・シーモア・ホフマン Philip Seymour Hoffman がオスカーを獲ったばかりだという。如何に最近アメリカに疎くなっているかがわかる。

カポーティと言えば、"Breakfast at Tiffany's (Petit-déjeuner chez Tiffany)" や "In Cold Blood (De sang-froid)" で有名なアメリカ人作家。

この記事にあった彼についての描写。

causeur brillantissime (最高に才気に溢れた語り手)
bonhomme très petit (非常に小さい男、おちびさん)
homosexuel flamboyant, affligé d'une voix de bébé (赤ん坊の声をした派手な同性愛者)
Doué d'une prodigieuse mémoire, il ne prend jamais de notes. (天才的な記憶力の持ち主で、メモを一切取らない)

「冷血」のような世界の注目を集めた力作を仕上げてしまうと、その後が大変になるのは容易に想像がつく。
"Ce livre m'a ratiboisé jusqu'à la moelle des os"
(この本によって、私は骨の髄まですっかり抜き取られてしまった)

カポーティとのつながりを思い返してみる。アメリカにいる時に一度ならずテレビで見たことがある。例のつばの広い帽子をかぶってソファに深々と腰をおろし、対談に臨んでいた。型にはまらず、自ら楽しむような、飛び散るような話し方をする人で、印象に残る存在であった。その印象から言うと、この記事にある最初の3つの特徴は言い得て妙である。また彼の作品を読もうとしたことがある。学生時代にペーパーバックスになった "In Cold Blood" を買ったが、最後まで辿り着かなかった。またアメリカにいる時には "Music for Chameleons" という短編集を読み始めたが同様の結果に終わった。

"Music for Chameleons"
"Musique pour caméléons"

この映画を機会に、カメレオンの方をもう一度読み返してみたくなっている。昨日からその本を探しているが、まだ現れてくれない。

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