製図 ニットカーディガン

パタピッ スタイル magazine

下はパタピッ ユーザーの為の操作雑誌です


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パタピッ ソフトを30秒の映像で説明しました。 三角マークをクリックすると、コマーシャルサイトにジャンプします。












カーディガン 

ニット素材ですが、ジャケット風に高級感を出してみました


編み物製図など、ニット系商品の商品価値を上げるにはどうしたら良いか・・・製図を見直すきっかけにしてください。


戻りの良いしっかりとした素材を選ぶと型崩れなく高級感が出ます。

基本型ですから、縁取りを除けばシンプルなカーディガンです。


<ニット製図について・・・>
ニット教室や編み物の教本などの製図方法を見ますと、生地が伸びるという性質から結構曖昧な製図を良しとしています。

でも、本当に良いのでしょうか。

作品を作れば作るほど、「待てよ・・・?」と「これでいいのかな?」と思う人が増えています。

編み物製図では、前後身頃の製図を共有し、首の開き具合を変えて前後を区別したり、袖山の形状も、前後の違いがほとんどなく、左右の袖の区別すらないものも多く見かけます。

人間は前後が違う凹凸の立体です。その違いを無視して製図を引いて良いのでしょうか?
本当にこれでいいの? ・・・ 良いものを求める層からこんな疑問が上がっています。

パタピッ の製図マニュアルでは、常に「製図は繊細」と繰り返し説明しています。 布帛は伸びませんから、ごまかしが効きませんので、特に製図が製品の評価に大きく関わります。 その点、ニットは少々曖昧です。 でも、その曖昧も限度を超えると商品価値を大きく落としてしまいます。

おしゃれになるか否か、着心地が良いか悪いか、商品価値を高めるか下げるか・・・素材が変わることでその程度に差こそあれ、どれも製図との関わりはとても重要です。

パタピッ も、布帛製図かニット製図かは区別して解説していますが、ニットでもやはり格好が良いかとか、商品の価値を高める方法はという点では「繊細」である必要があります。その意味で製図理念を崩していません。

その疑問から、編み物やカットソーを事業としている人や企業の、パタピッ ソフトを利用する数が増えています。
明らかに商品価値を上げています。 他社との差別化が明確です。

今回は、その大切さを知っていただく為に、S,M,Lサイズを「製図ダウンロードサービス(無料)」 の対象としました。
 
編み物製図、ニット製図に疑問を感じている方、一度パタピッ 製図を使って、格好の良さ、着心地の良さを確認してください。大きな違いを感じるはずです。
それが、改善の大きな一歩となるでしょう。
どうぞご利用ください。

プロパタピッ ソフトを使用して引く方法を紹介しますが、パタピッ 入門 ソフトでも引けますので、双方を解説します。



今回は、S、M、Lサイズを、新企画 「製図ダウンロードサービス(無料)」 の対象デザインとします。

家庭用プリンターでは、自動分割印刷で 実物大型紙が得られます。 勿論 大型プリンターにも対応します。

新企画の詳細はしてご覧ください。








印は「プロパタピッ セット」に含まれるソフトです。)

パタピッ 入門 ソフトを使ってこのデザインを引く場合は、「身頃」 「袖(一枚袖)」 「襟」 の各1ソフト、計3ソフトが1セットになっていますので、その2ソフトを使用して製図を作成してください。



参考として、Sサイズから3Lサイズの入力数値を表にしましたが、一人一人の採寸寸法を入力して操作しましょう。
サイズが大きくなるに従い、体型補正が必要になる場合があります。プロパタピッ ユーザーは、「身幅調節」「前後丈調節」を使用してきれいに補正しましょう。 (補正方法はマニュアルをご覧ください。)



実行ボタンを押すと下左の製図が画面に現れます。
このまま使用すれば、ノーマルなカーディガンの基本型です。
敢えてバストダーツを消しませんでした。 ジャケット風に高級感を出す為、脇にたるみじわを作らない様ダーツを有効にします。

ネックラインや前端に縁取り線を右図の様に引きます。(前身頃のネックラインの自動後の線は、襟付けに適する線の為、少し前中心で尖ります。 少し丸みを付けて引き直しましょう。

ネックラインの切り替えは、製図はカーブしていますが、ニットですから、実際は長方形に裁断してカーブに沿わせる様に仕上げます。 Tシャツのネックのリブと同じ方法です。

ポケットは、ウエストラインの辺りをポケット口とし、13cmの口に1.5cmの縁取りをし、裾に向かって垂直に降ろします。(縁取り、ポケットなどの追加ラインは青色線で区別しました。)





前身頃は突合せです。重なりません。
このまま着用すると、左右の身頃は風でなびき落ち着きません。

勿論この状態でラフに羽織るカーディガンで良いのですが、今回は、ちょっと高級感を出す為、ネックラインとウエストの位置にスプリングホックを付けて、左右が開かない工夫をしました。

隙間から中に着用している服がちらりと見えます。
インナーの色や素材におしゃれをすると、さらに高級感が出ます。

 スプリングホック・・・ ワンピースなどの後ファスナーのネックラインに付ける針金式のホックのこと。



パタピッ 入門ソフトの入力表>


プロパタピッ ソフトの入力項目と異なりますが、上の様に操作すると 大変近い製図ができ上がります。

プロパタピッ ソフトはバストヒップのゆとり数値を自由に操作できますが、パタピッ 入門ソフトはどちらも「8cm」と定数化されていますので、「バスト」「ヒップ」の数値の増減でゆとりを操作します。

パタピッ ソフトは、人間の体型を入力数値で把握して製図のバランスを自動で整えていますので、特に「バスト」「ヒップ」の入力数値が着用者と大きく異なると、バランスを崩します。 4~6cmまでの範囲の増減にとどめて操作しましょう。







前後身頃のアームホールを測り、袖ソフトに入力すると 身頃にピッタリの袖ができ上がります。



実行ボタンを押すと下の製図が画面に現れます。
袖口に2cm幅の縁取りをして仕上げます。(縁取りラインを青色で表しました)

パタピッ 入門ソフトでも上表と同じ様に操作しましょう。 
パタピッ 入門ソフトの袖口ラインは、布帛製図のライン(カーブ)ででき上がります。
今回はニットとしての製図ですから、直線で構いません。水平に引き直してください。

個人の体型に合わせて操作する場合は、でき上がりの袖幅の確認をして仕上げましょう。
このデザインの袖幅は、Sサイズで約32cm、M 34cm、ML 35.5、L 37cm、2L 39cm、3L 41.5cmの仕上がりです。
袖幅をより細く(又は太く)したい場合は、袖山を増減することで袖幅は変化しますので、数値変更をして着心地の良い太さに調節しましょう。



以上で製図はでき上がりです! 

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