マタニティー基本2






マタニティー


ワンピースソフトを使ってマタニティー製図を引きましょう。

今日は妊娠後半を想定した製図方法を解説します。


妊娠 8ヶ月~10ヶ月






印は「スーパーパタピッ セット」に含まれるソフトです。)


パタピッユーザーはセット購入者が大半を占めますので、ブログではセットユーザーを対象に製図解説を進めます。
その為、このデザインの身頃は、スカート部分身頃部分を組み合わせて製図する方法を解説します。


セット以外のスーパーパタピッ ソフトの中で最も適合するソフトは、です。組み合わせの面倒なくでき上がりますので、単品でご購入のユーザーは、最も適合するこのソフトをご使用ください。






マタニティーだから「ワイド」を・・・と選択するところですが、お腹周りのゆとりは後で加えますので、お腹以外のシルエットは好みのソフトを選択して構いません。バストやアームホールをぴたっとフィットしたシルエットを好む方は「スリム」を使用しましょう。でも、おなかの赤ちゃんの為にも、お母さんが動きやすくくつろぎやすい「ノーマル」をお勧めします。また、部屋着として製作する場合は、「ワイド」が良いでしょう。

下表を参考にパタピッに数値を打ち込むと基本の身頃製図ができ上がります。下表の「あなたのサイズ」を参考にあなたの数値を打ち込みましょう。
S,M,Lは参考数値としてご利用ください。



妊娠後半ともなると、バストもウエストもヒップも成長します。
8~9ヶ月の体型を採寸する際は、まだまだ大きくなることを予測して、実際より多目の数値を入力しましょう。



体型的に癖のある人は、マニュアルの「補正解説」を参考に操作しましょう。


操作はとても簡単。
パタピッ ご購入時に分かり易い操作マニュアルが付きます。
「入力項目」の名称の意味や採寸箇所等はマニュアルが詳しく解説しています。


ヒップは実寸より大きく(+10)入力してゆったりさせましょう。


 「AH移動」は、妊娠初期の表では「1」でした。今回は「2」と入力します。
パタピッ は、バストを大きく入力すると大柄な体型と認識しますので、アームホールも大きくなります。妊娠中はバストが大きくなりますが、腕の太さはあまり変化がないでしょう。そこで、「微調節AH」の数値操作でアームホールを小さく修正する訳です。(パタピッは、この様に数値入力で自由に製図を調整することができます。)


妊娠中は、おなかの赤ちゃんが成長するにつれ おなかが大きくなると同時にバストもヒップも大きくなりますが、前身頃の変化は大きいものの、後ろ身頃については前身頃ほどの変化はありません。



そこで、後ろ身頃については、5~7ヶ月頃の体型を想定して入力すると、シルエットは無理なくきれいに仕上がります。



上の入力表で作成した身頃は、前身頃のみ使い、後ろ身頃はおなか(ウエスト)とヒップの数値を減算し、入力のし直しをします。新たに実行ボタンを押してでき上がった後ろ身頃を使いましょう。この時注意することは、変更箇所は「ウエスト」と「ヒップ」のみです。
「バスト」や「背肩幅」「背丈」「着丈」などの他の項目の数値を入れ替えてしまうと、前後肩の寸法が合わなくなったり、脇の縫合、袖との関係など、様々な点で組み合わせが困難になり、服が仕上がらなくなってしまいます。
おなかとヒップを前のみ大きくすると考えていただければ、理解していただけるでしょう。
5~7ヶ月のウエストやヒップの入力の数値は、前回のブログが参考になります。ご覧ください。(8月3日のブログをご覧ください。)


数値を打ち込んで数秒待つと、下の製図が画面に現れます。
下図の前身頃は8~10ヶ月の数値で製図したもので、後ろ身頃は妊娠初期の数値で引いたものです。





画面の製図はを組み合わせた製図です。(組み合わせ方法は、7月13日のブログをご覧ください。)
は、組み合わせの手間は要りません。


後ろ身頃については、このままの製図を使用しましょう。背中はすっきりと細身に表現した方が見た目もきれいです。前身頃のウエストダーツは消しますが、後ろ身頃のウエストダーツは縫いましょう。




前身頃を展開します。
青色で変更線を区別しました。余分な線を消すと右製図のようになります。


これは非常にベーシックなマタニティー製図ですが、おなかに無理なくゆとりを出す為にもう一つの方法があります。


それは、おなかの上で切り替えてスカート部分をギャザーにする方法です。次の展開方法をご覧ください。



バストとウエストの中間辺りで切り替えて、スカート部分にギャザーを入れます。
バストダーツは切り替え線辺りに移動すると良いでしょう。
上身頃のウエストダーツは残しますが、スカート部分のダーツは消します。
ダーツの幅を1.5~2cmほどに広げるとバストラインにめりはりが付ききれいです。
スカートのギャザー分量は生地の柔らかさや好みで決めて構いません。


この切り替え操作やギャザーについては、前身頃のみで構いませんが、デザインは自由です。後ろも同様にギャザーを施しても構いません。
マタニティー製図の基本を覚えると、ワンピースに限らずブラウスソフトスーツソフトなどでも同じ方法でマタニティーができ上がります。応用方法を覚えましょう。



上身頃の前後アームホールを計測し袖ソフトを呼び出して入力します。
アームホールの計測は、アームホールの線上をクリックすると画面に計測数値が表示されます。簡単です!


画面に現れた製図(左)はそのまま印刷して使用。


身頃でアームホールを調節しましたが、袖も同様です。前回の妊娠初期の袖山より幾分高くすることで袖の太さの調節ができます。パタピッ のマニュアルでも、アームホールと袖山の関係について詳しく解説していますが、袖山を増減することで袖幅が変化しますので、程よく格好の良い袖を作るために、袖山で操作してみましょう。



妊娠後期のマタニティーでは、普段の自分より大きなサイズを製図することになりましたね。バストやおなかが大きくても、腕は細く見せたいものです。パタピッは、「アームホールの微調節」や「袖山」の調節で 袖の太さを自由に操ることができます。逆に、マタニティーではなく普段のお洋服で、身頃を細身のシルエットに製図した場合に、袖が窮屈になれば、「アームホールの微調節」や「袖山」の入力を変えることでゆったりとした着易い袖を作ることも可能です。


パタピッ は、この様に数値操作で自由に操ることができるソフトです。一つ一つ覚えて、ステキなお洋服の創作を自由自在に楽しんでください。


以上で製図はでき上がりです!




パタピッ 製図で ステキなファッションの創造を楽しみましょう。


詳細は


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )