Blog=「Sawacchi抄」

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大崎涼香ちゃん事故の判決

2005年03月22日 | Weblog
本日22日、13時15分、大崎涼香ちゃん事故で両親らが原告となって起されている民事訴訟の判決が出た。
結果は原告敗訴。

主な争点は二つで、遺失利益を分割払いで支払う事を求めた「定期金賠償」と、事故の時一緒にいた兄二人の慰謝料請求である。
このうち兄の慰謝料については一部認められ、兄にはそれぞれ150万円の慰謝料の支払を被告に命じた。
しかし、「定期金賠償」は一切認められず、原告の請求を棄却した。

この事故は、平成12年(2000年)11月28日に岩手県二戸市で起きたもの。福岡小学校1年(当時)の涼香ちゃんは、二人の兄や他のお友達と集団登校中に、一列に並んで歩いている列へ軽トラックが突っ込んだもの。
この事故の原因は、加害者の男性が妻の看病疲れと数時間前に飲酒していたことでの居眠り運転。
既に刑期を終え、出所しているらしいのだが謝罪には今だ現れていないとのこと。

以前そう話してくれた大崎夫妻は、開廷5分前の13時10分控え室から法廷に移動した。
弁護士と並んで原告席に着いた大崎夫妻も、いつもと違い表情は厳しい。
母礼子さんの胸に抱かれた遺影には、お気に入りの赤い洋服をまとった笑顔の涼香ちゃんが。

今日の判決公判には、多数の報道陣が詰め掛け、これまでの公判ではガランとしていた傍聴席も、今日は一杯になった。
いつもは居ない裁判所職員まで登場し、マスコミ整理にあたるなど慌しい。
冒頭にあたま撮りがあるため、開廷二分前に席に着いた吉村美夏子裁判官。テレビとスチールの撮影の間の硬い表情が印象的だ。さらに化粧も違うような気がした。

あたま撮りが終わり、開廷が宣言される。
そして早速「主文」が告げられ、続いて要旨の説明がなされた。その間約10分。
終わってみればあっけない。応援する者の一人として、定期金賠償が認められなかったことが余計悔しく感じられた。
尚、明日の新聞紙面には解説を交えた記事が掲載されるだろうが、とにかく多くの方に知って欲しいと思う。まだ終わっていないことを。


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