映画『告白』観ました。
だいたい小説どおりだった。。
けど、やはり、いろんな細かい部分は省略されており、アレンジしてある部分もあった。
感想は…
小説の時とやや違う。。
小説は、被害者、加害者、その周辺の人たちが順番に証言(告白)していき、
同じ事象でもモノの見方や感じ方が違う。。ということを思ったけど、
映画は、その”告白”をうまくミックスさせていて、一つの物語を作り上げている印象。
人は残酷である。。
観終わったときの爽快感なんて微塵もないし、感動なんてものはないし、
ただ…どんよりと梅雨のお天気みたいな、なんとなく重たい空気。
例えば、私が森口先生なら、これくらい賢い先生だったら、
同じように『目には目を』の制裁をしていたかもしれない。
…映画のことはこれくらいにしておこう。
さて、人はいつから人格の形成や倫理を学んでいくんだろう?
我が子を悪い大人にするために、誰も子育てなんてしない。
よい子に育つように… 人に迷惑をかけないように…
いろんな希望・願いがこめられている。
だけど、これまでの少年犯罪を見てみても、
加害者の子たちは、きまってフツウの子なのだ。
だから学者さんたちは、これもお決まりのように精神鑑定をする。。
どうなったらおかしいのか。。どうなったら正しいのか。。
鑑定結果をもっと細かく公表してほしいと思うのは私だけかな…。
だから、、、子育てをしている親たち、私も含めて、、
いつなんどき加害者の親になる…という可能性はあるのだ。
なので、自分でも何が正しくて、何が間違っているのか…という自信はなくて、
けれど、我が子に限ってそんなことはしない。。。という曖昧な確信みたいなものもある。
…だけど、本当のところはわからない。。
中学生は荒れる。。
思春期の時期は、第二次成長期だから、、ホルモンのバランスが崩れるから…
というようなことは巷でもよく耳にすることで、
けれど、私はあまりそれを信用していなかった。
それは、大人たちがそう思い込んでいるだけで、
変わるのは、大人の見方だけだと思っていた。 今もそうは思っている。
小学生と中学生、、たった一年しか変わらないのに、
少し環境が変わるだけなのに、そんなに神経質にならなくても…と今でも思う。
けれど、子どもは何故だかイライラするらしい。
そのイライラの原因がわからない。。。というのが、それが思春期なのか?とも思うのだ。
原因がわからないものを、どうやって解決するんだろう?
みんなで話し合うの? イライラしている子の心の扉を開いていくの?
その子に、今のその子に付き合っていくしかないのかも。。
付き合う…というか、気にして観てる。。感じかな。
それしかないと思う。。
その子のことは、その子自身しかわからない。。
他人にはわからないことだ。
最後に…また映画のことについて。
画像が常にモノクロのような少し暗めのイメージであり、
その中で、時々、粒のスローモーション画像があって
雨粒、水たまり、液体…の粒がとても綺麗だった☆
それから、森口先生は、松たかこサンでピッタリはまっていた。
ウェルテルは、私の好きな岡田将生クンの役どころで、
小説のなかでは30代くらいの先生風に読んだけど、まあ、こんな感じなのか…と思った。
小説とはイメージが違ったのは、直クンと直クンのお母さん。
直クンは、やや可愛すぎたのと、お母さん役が木村佳乃サンでは知的過ぎた^^;
監督は、『泣き叫ぶ木村佳乃を見たかった』ということだけど、
ん~~~どうかなぁー??
お料理やお菓子作りが上手で、ずっと専業主婦をしている直クンのお母さんなら、
私が監督なら、木村サンじゃないなーと思った。。
中学生のお母さん、、、俳優さんを充てるなら誰がいいかなぁ。。??
以上、映画『告白』の感想でした~。