セグメントゲームズ

元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

3DS『スチームワールド ディグ』 インプレッション

2013年11月26日 12時02分35秒 | 【旧】購入・レビュー話
もっと冒険したかったな~。




スチームワールド ディグ
対応ゲーム機 ―→ 3DS(ダウンロード専用)
配信開始日 ―→ 2013/11/20
配信価格 ―→ 800円(税込)
ジャンル ―→ 2Dスクロール採掘アクションゲーム
プレイ人数 ―→ 1人
CERO ―→ A(全年齢対象)




■====== 簡単なご紹介 ======■

海外で大絶賛されている、2Dスクロール採掘アクションゲームです。
叔父のいる村へとやってきた、スチームロボット”ラスティ”。そこで彼は、叔父の変わり果てた姿を見ることになります。
なぜ叔父は死んだのか?鉱山にいる不気味な生命体は何なのか?鉱山の地下には何が眠っているのか?様々な疑問を抱え、ラスティは形見のツルハシを手に真実を掘り進めていきます。


今作の目的は、鉱山地下のとにかく下へ下へと掘り進んでいくことです。
掘り進めてながら、要所要所にある鉱石を入手 → ポーチに入りきらなくなって来たら、地上の村に戻って鉱石を換金 → お金でアイテムを購入したり採掘道具を強化したり → 再び冒険開始。基本は、この繰り返しで進めていきます。

基本アクションは、Aボタンでツルハシなどの採掘道具を使用。Bボタンでジャンプ。Xボタンでアイテムの使用。L・Rボタンで、採掘道具やアイテムを切り替えます。
敵への攻撃も、採掘道具でガツンと。壁にくっ付く→ジャンプの連続で、壁をよじ登っていくこともできます。
途中にある小部屋を攻略していくと、スーパージャンプやドリルなど、追加能力や新たな採掘道具が手に入っていきます。

パラメータは3つ。「HPゲージ」「水量ゲージ」「燃料ゲージ」です。
敵や敵の攻撃に触れたり、高いところから落下したりすると「HPゲージ」が減少。0になるとゲームオーバーで、所持金半分にされたうえ、その場に手持ちの鉱石を落としてしまい、地上の村へ戻されます。(途中にある小部屋のなかでゲームオーバーになったら、ペナルティなしで小部屋の入り口から再開)
ドリルやスーパージャンプなど特定の行動には水を使用するので、「水量ゲージ」が減っていきます。水のなかに潜ることで補給します。
「燃料ゲージ」は、鉱山地下を探求していると徐々に減っていきます。0になると、本来は見えるはずの「周辺の掘っていない場所」が真っ暗になってしまいます。地上に戻ると全回復します。



■====== partygameの感想 ======■

=良い  =まあまあ or ちょっと気になる  ×=悪い

◆=== 参考データ ===◆

 プレイ内容 ―→ シナリオクリア&2回目をプレイ中
 シナリオクリアまでにかかったプレイ時間の目安 ―→ ●○○○○
  ●○○○○ = 10時間未満
  ●●○○○ = 10~20時間
  ●●●○○ = 20~30時間
  ●●●●○ = 30~50時間
  ●●●●● = 50時間以上


○ ―→ グラフィックの雰囲気がいいですね。
個人的には、荒野の村が舞台&謎だらけの地下を探求するというシチュエーションが、かなり好みだったりします。
けっこう細かい動きをする敵キャラなんかもいたりして、2Dグラフィックのこだわりを感じます。さすがにヴァニラウェアほどでは無いですが(苦笑)


○ ―→ 冒険心くすぐる、様々な仕掛けが楽しいです。
よく分からない敵が出現するので、倒す。要所要所にある鉱石を掘り当てる。順調順調と思ったら、掘った先が広い空間→高いところから落下してギャー!ってなったり、新たなギミックにギャー!ってなったり。冒険らしいワクワク感がいいですね。


○ ―→ 難易度は、ちょうど良いかと。
鉱石をしっかり掘り当てて、お金でしっかり強化すれば、さほど難しくはありません。それでも後半はそこそこ危ないです。逆に、先に早く進むことを優先すれば、そのぶんさらに難しくなります。ちなみに、岩とかに潰されたら一撃ゲームオーバーです。グシャッ。
また、危険なのは敵やギミックだけではありません。水の確保も大事になってきますし、”ちゃんと地上に帰れる道になるよう掘り進める”のも重要。戻れなくなったら「自爆コマンド」を発動するしかなくなります。ドカーン。

なお、それなりに掘り進めて行くと、一瞬で地上に戻れるワープゾーン的なものがあります。なので、自分の足だけで掘り進めては戻るを繰り返さないといけない!ってことはないので、ご安心下さい。


○ ―→ 少しずつパワーアップしていく感じも、なんか楽しいです。
最初はツルハシで”えっちらおっちら”とスローペースで進めていくんですが、徐々にパワーアップしていくことで採掘や行動がラクになり、すごいなんか嬉しくなります。ホントにパワーアップが身にしみるって感じです。
それだけに、2回目のプレイ開始で初期状態から始めた時は「あ~」ってなりましたね(苦笑)


△ ―→ 敵とのアタリ判定が少しシビアな気がします。
見た目よりも、当たりにくいという印象でした。敵へ攻撃する時は”心持ち”引きつけたほうがいいって感じです。といっても、引きつけすぎて体当たりダメージってことも、わりとあったりしますが。


△ ―→ いかにも「翻訳しました」って感じの会話メッセージですね(笑)
いいお話をしているんでしょうが、ところどころ歯切れの悪いメッセージがあったり。ちゃんと理解はできますが、雰囲気がいいだけに、なんか締まらない感じがするのがもったいないです。


△ ―→ 途中の”とあるパワーアップ”に、少し不満。
後半で<ネタバレ注意!→>全体マップに、鉱石のある場所が全て表示される<←ネタバレ注意!>という特殊能力が得られるようになるんですが、個人的にこれは、冒険心が薄れたように感じたので少し残念でした。取った一瞬は「おっ!」ってなりましたけど、でもなんか、「それしか目指さなくなる」って感じになっちゃうので、ちょっとワクワクが少なくなっちゃった気がしたんですよね。
特殊能力や新たな採掘道具を得るための目印や演出は全て同じなので、判断するのは難しいのです。しかも特殊能力は基本”外す”という概念がありません。


△ ―→ クリア後のお楽しみ要素は、ありません。
個人的には、いわゆる”無限回廊”的なお楽しみモードがあったら最高だったんですが、ダウンロードタイトルにそこまで求めるのは酷ですかね?
ただ、クリア時にクリアタイム・これまで獲得したお金・ゲームオーバーの回数が表示され、それぞれメダルの色で評価されます。全ゴールドメダルを目指して再挑戦してみたり、それこそ次はあまり強化せずに進んでみるとかしたら、面白いかもしれませんね。



■====== まとめ ======■
●●●●●●●●○○ … 8点(10点満点)


単純すぎず、複雑すぎず。いい感じにバランスが取れた、冒険心くすぐるアクションゲームになっています。
個人的にはなんか、『テラリア』を採掘にしぼってさらにゲームっぽくしたって印象のゲームです。『テラリア』が色々ありすぎて訳わかんないよ~って人も、今作は付いていけるハズです。もちろん、アクションゲームなので、ある程度のアクションスキルは求められますけどね。
逆にいうと『テラリア』とか、据え置き型ゲーム機の本格的なRPGなどに慣れ親しんでいる人だと、物足りないでしょうね。だって、安価なダウンロードタイトルなんですから。それ相応だと思ってください。

実質的なボリュームはそこまで多くないかもしれませんが、ある種「繰り返しプレイするのにちょうど良いボリューム」であるとも感じました。だって、この私がすぐに2回目をプレイし始めているくらいなので。
1回のクリアで満足せず、ぜひ2回目3回目と、何かしら目標をたててプレイしてみて欲しいです。そういうプレイができる人にこそ、このゲームはオススメしますよ。

ちなみについ先日、海外にて今作をベースにした次回作が開発中であると発表。また日本で発売されるかどうかは分かりませんが、是非!


最後に。私の、1回目クリアの記録でもどうぞ。

プレイ時間 ―→ <ネタバレ注意!→>5時間58分<←ネタバレ注意!>/ブロンズメダル
獲得したお金 ―→ 23,186コイン/ゴールドメダル
獲得したオーブ(採掘で手に入る特別なお金のようなもの) ―→ 186個/ゴールドメダル
破壊回数(ゲームオーバー) ―→ 7回/シルバーメダル

万人向け ← ○○○○●○○○○○ → 熟練者向け
手軽に ← ○○●○○○○○○○ → じっくり
思考タイプ ← ○○○○○○●○○○ → 感覚タイプ
 爽快感重視 ← ○○○○○○○○●○ → 達成感重視 


その他のタイトルのインプレッション記事は、こちらからどうぞ
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 去年のこの日のゲーム情報 2... | トップ | 今日のゲーム情報 & マイプ... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

【旧】購入・レビュー話」カテゴリの最新記事