セグメントゲームズ

元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

3DS『ゼルダの伝説 時のオカリナ 3D』 インプレッション

2011年06月22日 15時45分20秒 | 【旧】購入・レビュー話


ゼルダの伝説 時のオカリナ 3D
対応ハード : ニンテンドー3DS
配信開始日 : 2011/06/16
配信価格 : 4,800円(税込)
ジャンル : アクションアドベンチャー
プレイ人数 : 1人
セーブデータ数 : 3つ
CERO : A(全年齢対象)

◆== 参考データ ========================◆
購入価格 : 4,080円(新品)
プレイ内容 :
├→本編のシナリオクリア
├→裏バージョンを少しプレイ
└→ボスチャレンジを一通りプレイ
シナリオクリアまでのプレイ時間(目安) : ●●●○○
 ●○○○○ … 5時間未満
 ●●○○○ … 5~15時間
 ●●●○○ … 15~30時間
 ●●●●○ … 30~50時間
 ●●●●● … 50時間以上
◆====================================◆



●= シリーズ初の3Dアクションが、手のひらに蘇る =●
今作は、1998年11月21日にニンテンドウ64で発売された『ゼルダの伝説 時のオカリナ』のリメイク作品です。
根本的な内容はあまり変わっていませんが、3D立体視に対応した他、ボス戦や裏ゼルダといった追加要素が用意されています。グラフィック自体もクオリティが上がっていますよ。

今回、すでに一通りプレイしたので、インプレッションは今回きりといたします。
私は原作のプレイ経験があるので、そのうえでの評価であることをご了承下さい。

ちなみに私は、裏ゼルダをクリアする予定はありません(苦笑)


●= 概要 =●
様々なイベントを進行していき、最終的にはダンジョンを1つずつ攻略していくことになります。
リンク(主人公)の体力が0になるとゲームオーバーで、ゲームオーバーになった場所に応じた復活ポイントから再開します。

以下、オリジナル版から変わっているシステムを、紹介します。


◆== 下画面について ==◆
上画面に表示される情報は、Aボタンのアクションアイコンと現在いるマップのみ。極力抑えられています。

下画面は色々と情報がありますが、一言で言うなら「メニュー画面が常に表示されている」という感じです。
画面下の「そうび」「マップ」「アイテム」をタッチすれば、装備やアイテムの付け替えなどができます。操作している間、ちゃんと上画面は停止しているので、ご安心を。

◆== Cボタンの役割について ==◆
ニンテンドウ64版では、コントローラに「Cボタン」と呼ばれる十字ボタンのようなものがあり、リンク視点への切り替え・ナビィ(妖精)との会話・アイテムの使用・オカリナの演奏などに使用されました。

今作では、Cボタンに代わるボタンは用意されていません。てっきり十字ボタンを使っているかと思ったんですが、十字ボタンは未使用です。
その代わり、下画面の左上にカメラアイコンがあり、タッチすればリンクの視点に。ナビィが呼びかけている時はナビィアイコンになり、タッチすれば会話できます。

また、オカリナの演奏はA・X・Y・L・Rボタンで。アイテムの使用は、Y・Xボタンでおこなうようになっています。
アイテムは、オリジナル版では最大3つまで装備できましたが、今作では4つまで装備できます。
Yボタンで使用するもの。Xボタンで使用するもの。そして、タッチのみで使用できる、画面右上および画面右下のアイコンにも当てはめられます。

◆== ジャイロセンサー ==◆
3DSに搭載されているジャイロセンサー。これを利用して、以下のような場面で3DS本体自体を動かすことで、視点を操作できます。
 ・カメラアイコンをタッチして、リンクの視点になっている時
 ・ターゲットがいない状態で「L注目」を行っている時
 ・パチンコなど、敵を狙うアイテムを使用している時

ちなみに、アナログパッドでも操作はできます。アナログパッド操作中は、ジャイロセンサーによる操作は受け付けません。
また、STARTボタンもしくはSELECTボタンを押して「オプション」を選択し、ジャイロセンサーを使用しないようにもできます。

◆== シーカーストーン ==◆
各所にある、緑色にボンヤリ光る謎のストーン。彼?に注目して調べると、様々なヒント映像を見ることができます。
かなり細かく用意されているので、詰まった時はこれを見れば問題ないと思いますが、ヒントというよりはほとんど答えなので、本気で分からない時だけ使うようにしましょう。

◆== ボスチャレンジ ==◆
シナリオ中盤あたりで、とあるイベントを発生させた後、とある場所でいつでも「ボスチャレンジ」に挑戦できます。
これまで倒してきたボスと、自由に戦うことができます。クリアした回数と、最速タイムも記録されます。

ちなみに、全てのボスを倒すと…秘密(笑)

◆== 裏ゼルダ ==◆
シナリオクリアをすると、新たに遊べるようになります。

根本的なシステムは本編と全く同じですが、以下の点が異なります。
 ・マップが全て、左右反転しています。
 ・ダンジョンの仕掛けが、全く違うものになっています。難易度が跳ね上がっています。
 ・受けるダメージが倍になっています。

是非、挑戦してみてはいかがでしょうか?


■== partygameの評価 ==■ … 85点(100点満点)
個人的には、やっぱりもう少し新要素が欲しかったかもね

=良かった点
=人それぞれ or 気になったけど悪いというほどではない点
×=悪かった点

|== アクションゲームとしての面白さは ==|
まあ、言わずもがなって感じです。伊達に、シリーズ作品の立役者ではありませんからね。
今の時代でも充分通用するだけの魅力が詰まっています。

|== 3D立体視による有用性について ==|
以前、3DSの話をしていた時に「リンクの剣の攻撃で、近づきながら2~3回空振ってようやく当たるという感じだったのが、1発で当てられるようになるのではないか」という想像をしていましたが、まさにその通りでした。
位置関係が分かるわけですから、これ以上近づいたら敵に触れて、これ以上離れたら剣が当たらないというのが、分かりやすくなったんでしょうね。総合的に見ても、剣が空振ったケースはほとんどなかったように思います。
まあ、ちょっと明確には感じにくいところですが、むしろあまりアクションを遊んだことがない人のほうが、違いを感じやすいかもしれません。

根本的なグラフィックのクオリティが上がったのも嬉しくはありますが、事前の情報で散々見ているので、ここはまあ~いいかな。別に(笑)

|== ジャイロセンサーがいい感じ ==|
微調整は、やはりボタン操作よりセンサーによる操作のほうが向いていますね。
大まかな調整はアナログパッドでおこない、しっかり狙うところではジャイロセンサーで操作すれば、うまくいきやすいです。
あと、狙っている時に、手の震えに合わせて画面も動くのがいいですね。同化してます。まあ、この震えがイヤだという人もいるとは思うので、そういう人は、オプションでジャイロセンサーをOFFにすればいいでしょう。

|== ボリュームは充分 ==|
プレイ経験の有無による影響を省いて考えれば…実質的なボリュームは充分にあります。
いわゆる2周分楽しめるわけですし、間違いなく裏ゼルダのほうが時間かかるでしょうし。あくまでボリュームに着目すれば、4,800円以上の価値を感じるとは思います。

|== △ プレイ経験者には、やはり新鮮味が薄いか ==|
3D立体視に対応したりグラフィックが向上したりしましたが、根本的なシステム・ストーリー・アクションやモーションはほとんど変わっていないので、やはり遊びとしての新鮮味は薄め。裏ゼルダはシナリオクリア後のお話ですしね。せっかくブラッシュアップしたんですから、せめてもう少し、表情豊かであっても良かった気はしますが。
まあ、大抵の人は13年前の作品なんてこと細かく覚えていないので、あまり気にしないと思いますが…やはり、いつか遊んだゲームであるという感じはありますよね。懐かしくもありますが、さすがに新鮮味に欠けるのも否めないです。いや、分かって買ったんですけどね(笑)

|== △ シーカーストーンについて ==|
まあ、あって悪いものではないと思いました。
こういうのがあると「やる気が削がれる」なんて言う人も多いですが、まあ…利用したい人だけが利用するということで、いいんじゃないでしょうか?任天堂が『Newスーパーマリオブラザーズ Wii』から掲げているコンセプトの1つですし。
ただ、たいして迷ってはいないのに、ナビィがよく「分からないなら、シーカーストーンを使ってもいいのよ」的な催促をしてくるのが、人によってはちょっと耳障りかも。シナリオやダンジョンの謎解きがしばらく先に進んでいない時に、出るようにして欲しかったかもしれません。まあ、判断が難しいところだと思いますが。

|== △ Cボタンの役割について ==|
私、Cボタンはてっきり十字ボタンに対応してくるかと思っていたわけですが、そうではなかったので…リンク視点やナビィの会話はちょっと利用しづらい印象でした。

|== △ ボスチャレンジについて ==|
何だかんだで、当時は一度きりしか戦えなかったボスと何度も戦えるのは、嬉しいですね。
タイムも記録されるので、何度もプレイしていたら、意外と驚くほど早く倒せるようになったりします。また、全ボスを倒した後の”隠しモード”は、なかなか手ごたえあります。

ただ、気になる点が2つほど。
1つは、ボス戦前後のイベントがそのまま入っていること。中にはそこそこ長いものもあるので、繰り返しプレイするには少々面倒な気がしました。
もう1つは、タイムが「ボスが登場して」から「ボスを倒してワープゾーンに入る」まで計測される点です。別に、ボスを倒した時点でOKということで、よくないですが?最初は気にならなかったんですが、”隠しモード”では、訳あってボス撃破からワープゾーン突入まで多少の時間を要するので、その時間もカウントされているのが、何かもどかしかったです。

|== △ その他、気になったこと ==|
・仕掛けを解いて、おなじみの効果音とともにドアが開放される場面で、リンクが変な挙動をします。なんか、その場で1回転することがしょっちゅうあるんですよね。リンクは基本的に、注目すべきものに目を向けているので、その兼ね合いでちょっとおかしいところがあるのかもしれません。

・○○○の里に入るには、あるワンアクションが必要です。そのワンアクションの後のイベントで、一瞬だけ立体感がおかしくなる場面がありました。まあ、些細もいいところです。

・グラフィックのクオリティが向上したせいか、巨大な物体や敵がスマートになった印象を受けました。カメラワークなどによる影響もあるかもしれませんが、何となく迫力が薄れたような気がします。”気がする”という程度です。

◆== まとめ ==◆
今プレイしても充分楽しめる、往年の3Dアクションです。
改めてそれを確かめることができた一方で、立体視による恩恵も強く感じることができました。

ただし、何度も言うように根本的なシステムはほとんど変わりなく、それこそストーリーは全く変わりありません。
昔のままの作品を「懐かしく楽しめる人」なら問題ないと思いますが、システムの変化が少ない点が気になるようでしたら、少し考えたほうがいいかもしれません。基本は、3D立体視に魅力を感じられるかが重要なポイントなので、購入の判断が付きにくいようでしたら、店頭の体験台で実際に立体視を見てみたほうがいいかもしれませんね。できれば、明るいマップを推奨します。


あと、私の「ボスチャレンジ」(本編)の記録でも書いておきます。煮るなり焼くなり、自由にどうぞ(笑)
※一応、ボスは頭文字のみで書いておきます。分かる人には分かりますね?
※★付きのボス戦は、それなりに頑張ったつもりです。他は、そんなに挑戦してません。

ゴ○○ : 00:08:63★
キ○○○○○○ : 00:38:26★
バ○○○○ : 01:18:63★
フ○○○○○○○ : 01:16:86★
ヴ○○○○○ : 03:01:10
モ○○○ : 02:48:33
ボ○○○○○ : 00:49:86★
ツ○○○○○ : 05:10:26
れ○○○ : 18:56:23

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   万人向け ← ○○○○○○○●○○ → 熟練者向け
 本格3Dアクションですが、立体視の恩恵もあってか、遊びやすいですよ。
 ただ、未経験者にとってはアクションより謎解きが難しいかも。
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    手軽に ← ○○○○○○○●○○ → じっくり
 セーブはいつでもできますが、特定の場所に戻されるので、意外とやめづらいかも。
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  思考タイプ ← ○○○○○●○○○○ → 感覚タイプ
 時には頭を使い、時には感覚を使い。どちらも充分楽しめます。
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 爽快感重視 ← ○○○○○○○●○○ → 達成感重視
 基本は達成感ですが、感覚の良さなどが気持ちやすさに繋がっている面も。
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その他のタイトルの評価は、こちらからどうぞ

※ストーリー内容など、ネタバレになるコメントはご遠慮ください。
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