セグメントゲームズ

元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

Wii『影の塔』 ファーストインプレッション

2010年07月22日 20時05分36秒 | 【旧】購入・レビュー話


影の塔
対応ハード : Wii
開発・発売元 : ハドソン
発売日 : 2010/07/22
希望小売価格 : 6,090円(税込)
ジャンル : 影謎解きアクションゲーム
プレイ人数 : 1人(セーブデータ4つ)
操作スタイル : ヌンチャクスタイル
CERO : A(全年齢対象)

参考データ--------------------------
購入価格:4,745円(新品)
プレイ時間:約1時間
実績:全体の5分の1ほどクリア?(メモリーの数より推測)
難易度:ふつう
-----------------------------------


●自分を取り戻すため、「影」は塔を登り続ける
今作は、影となった少年を操作して、映りこんだ影の上を進んでいくという新しいスタイルのアクションゲームです。

◆あらすじ
塔の頂上。
動きを封じられた、1人の少年がいます。
黒い鎧を来た、怪しい人物が歩み近寄ります。
おもむろに剣を手にし、振るいます。
少年の「影」を切り離し、影を塔の頂上から投げ落としました。

目を覚まし、体とともに記憶をなくした「影の少年」。
そして、寄り添って助けてくれる謎の「影の蝶」。
彼は、目の前の塔を登れば体を取り戻せると信じて、歩み始めます。


●ゲームの進行方法について
まず、新規のセーブデータを作成し、次に難易度を「かんたん」「ふつう」「むずかしい」から選択して、ゲームスタートです。(難易度は、メニュー画面でいつでも変えられます)

影でできたステージを進んでいきますが、途中には「影の壁」という、物体によって生まれた影ではない不自然な影が立ちはだかります。
「影の壁」を消すには、ステージ内にある「監視する目」という物体に触れて、それを破壊する必要があります。全ての「監視する目」を破壊した後、「影の壁」に触れると、「影の壁」が消えて先へ進めるようになります。基本的には、これの繰り返しとなります。(まだ「監視する目」が残った状態で「影の壁」に触れると、ダメージを受けます)

エリア移動をするたびに、自動で進行状況がセーブされます。
敵やトラップに当たる、影のないところに落ちる、影に挟まれるなどでダメージを受けると「影の重さ」(HPのようなもの)が減っていき、0になるとゲームオーバー。最後にセーブされたポイントからの再開となります。
電源を切った後の再開も、最後にセーブされたポイントからになります。

◆メモリー
ステージ内には「メモリー」という紫色の光があります。
触れてZボタンを押すことで、影の少年の一言がメモリーとして記憶され、さらに「影の重さ」の上限が少し増えます。
記憶されたメモリーは、メニュー画面からいつでも確認することができます。

◆経験値について
敵を倒したりすると、紫色の粒が獲得できます。触れる必要はなく、出現すると少年のもとに勝手に吸い込まれていきます。
経験値を最大まで溜めると、剣による攻撃の強さが上がります。
なお、同じような条件で、「影の重さ」を回復してくれる赤い粒も出現します。

◆影の回廊
ステージ内に、影でできた扉があります。触れると「影の回廊」というエリアに入ります。
「影の回廊」を進んで出口の扉を見つけると、通常のエリアに戻ってきて、扉が消えて先に進めるようになります。「影の重さ」を回復する赤い粒と、経験値をもらえる紫の粒も獲得します。

なお、「影の回廊」の中にいる間は、メニュー画面から「影の回廊を出る」を選択することで、「影の回廊」から出ることができます。(もちろん、この場合は扉は消えません)
また、一度挑戦した「影の回廊」は、タイトル画面で自由に選択して挑戦できるようになります。

◆クロアゲハのアクションについて
影の蝶「クロアゲハ」は、Wiiリモコンを動かして操作します。
Bボタンを押しっぱなしにすると、クロアゲハの周囲に輪が表示され、周辺にある「しかけ」を探します。「しかけ」のあるポイントには白い光が表示されるので、見つけたらクロアゲハを白い光に合わせ、Bボタンを押し続けて力を与えます。
以後、白い光にクロアゲハを合わせてBボタンを押すと、その「しかけ」を動かすことができるようになります。これによって影の位置を変えたりする、いわば基本のテクニックとなります。

◆光のスライダーについて
特定の場所に入ると、画面上に縦もしくは横の「つまみ」の付いたバーが表示されます。
クロアゲハを「つまみ」に合わせてBボタンでつかみ、スライドすることで光の方向を変えることが出来ます。これによって影の形が変化するので、先に進めるよう、うまく影を使いましょう。


●操作方法
今作は、ヌンチャクスタイルで操作します。

3Dスティック左右…少年の移動
3Dスティック下…しゃがむ

しゃがんだまま移動もできます。また、ハシゴの上り下りもできますし、壁のヘリに向かってジャンプすれば崖に掴まって、よじ登ったりもできます。

Aボタン…ジャンプ
Zボタン…メモリーやメッセージの書かれた物体を調べる

メッセージは、最初は順番に基本的なことを教えてくれて、その後は新しい要素が出てくるたびに色々教えてくれます。ちゃんと調べていきましょう。

Bボタン…攻撃・「しかけ」を動かす
Bボタン押しっぱなし…「しかけ」を探す

剣が、スタートして10分くらい進めば手に入ります。3回までの連続コンボが出せ、もちろんジャンプ中やしゃがみ中にも攻撃できます。ただし「青い光を放つ敵」は、少年の力では倒すことができません。その場合は、無視するか、ステージ内のトラップを利用して倒す必要があります。
Bボタンでの「しかけ」の作動は、クロアゲハを白い光に合わせて行う場合もありますし、レバーなどの仕掛けに対して、少年がレバーのもとまで行ってBボタンで作動させることもあり、状況によって手順が違います。

十字ボタン…「影の回廊」での仕掛けを操作
「影の回廊」には、渦上に動く影があります。この上に少年を移動させて、十字ボタン左右を押すと、カメラ視点を回転させることができます。
どう動いて、どう変化するかは…あまり言っても面白くないので、体験してみてください。

+ボタン…メニュー画面を開く
メニュー画面トップでは、主人公のステータスや、塔のどのあたりにいるかが一目で分かります。
メニューコマンドでは、手に入れたアイテムの確認・難易度の変更・記憶したメモリーの確認などができます。


◆partygameの評価◆…85点(100点満点)
操作面でちょいと気になることがありますが、概ね良好な感覚

そもそもはごくシンプルなスクロールアクションゲームですが、「影」になっただけで、なんとも不思議な感覚に。一見、壁がデコボコで影が途切れているように見える道があったりしますが、実は真っ直ぐ進める、と。そういった、影ならではの世界と錯覚さえ感じる表現が、見ているだけで面白いです。

影ならではの仕掛けにも色々と面白さや驚きが隠されており、派手さはないですが新鮮味はとても強く感じました。シンプルゆえに、人によってはプレイしていてちょっと眠たくなるかもしれませんが…ダルくならない程度の難易度はあります。
現在、私は「ふつう」レベルでプレイしてみていますが、どうしようもないくらい難しくはないものの油断しているとわりとすぐに死んでしまい、ちょうど良い緊張感があると感じました。最悪、難しいとか簡単だと思ったら難易度変更もできますしね。
自由に難易度が変更できるあたり、ちょっと人によって意見が分かれるところですが…まあ、ようは考え方の問題です。普通はないものだと思えばいいんですよ。

厳しい意見だとは思いつつも個人的に気になったこと。操作感覚に、もう少し統一感があると良かったかも…とは思いました。
特に、Bボタンに割り当てられている役目がわりと多いのが気になりました。そのため、例えば攻撃しようと思ったのに「しかけ」の操作をしてしまうこともありますし、直感的な問題で、攻撃やレバーの仕掛けを作動させるのに、最初は間違えてZボタンを押してしまうことが多かったです。同じようなアクションなのに、メッセージはZボタン。レバーの仕掛けはBボタンと、ちょいとズレているような感じがしました。
もちろん、慣れの問題はあると思いますが、Bボタン=アゲハによる仕掛けの作動。Zボタン=少年による仕掛けの作動や攻撃、という分け方はしてほしかったかも?とは思いました。それだけでも、だいぶ操作の統一感が違うように思います。
まあ、この難点は本当に直感的に思ったことで、そこまで悪い点だとは思っていません。

その他。
・ロード時間は、ほとんど気にならないです。
・些細なことですが、冒頭で「クロアゲハ」について何の説明もありませんでした。少年については「あらすじ」で紹介したように何とも意味ありげなイベントを見せてくれましたが、クロアゲハは特に話すことも意味ありげなこともなく、いつの間にか一緒にいるという感じです。前情報なしだと、ただのアイコンだと思ってしまう人が多いと思いました。
・カメラアングルが色々変わるのは良いのですが、場所によっては行く先が影に見えない(影がないように見える)ポイントもありました。落ちるポイントは、大抵はハッキリ影が途切れていたり、トラップが仕掛けられていたりと配慮されていますが、それでもちょっと迷ってしまうことはありました。


影の特徴を活かした2Dスクロールアクションゲームとして、新しくもあり、でも儚(はかな)い感じのグラフィックやシンプルなアクションスタイルに懐かしさも感じ、今のところけっこう楽しめています。
ハッキリとは語られないけど「メモリー」によってぼんやりと語られるストーリーもあるようで、それも楽しみながらプレイしています。ただ、「メモリー」の数から察するに、大体5~6時間程度でクリアできそうです。アクションゲームであることを考えれば充分だとは思いますが、いってもゲームとして長く遊べるものではないかもしれません。

ということで、シナリオクリア後にセカンドインプレッションを書きます。


その他のタイトルの評価は、こちらからどうぞ
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 今日のゲーム情報 2010/07/21 | トップ | 今日のゲーム情報 2010/07/22 »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

【旧】購入・レビュー話」カテゴリの最新記事