(※左が通常版・右が「絶対包囲パック」です)
『.hack//Link』
対応ハード : PSP
発売元 : バンダイナムコゲームズ
開発 : サイバーコネクトツー
発売日 : 2008/03/04
希望小売価格 : 通常版:6,279円(税込) 絶対包囲パック:10,479円(税込)
ジャンル : アクションRPG
プレイ人数 : 1~3人
CERO : 審査中
●「The World」最後の戦いを見届けよ
今作は、サイバーコネクトツーがあらゆるメディアで展開してきた『.hack』シリーズの最新作です。今作でこのシリーズは最終章となるそうで、これまでのシリーズ作品のキャラクターが、パートナーとしてほぼ総出演します。そのパートナーと協力して繰り出す「ユニゾンコンボ」「クロスレンゲキ」が、今作の特徴です。
体験版では、まずカイト(PS2『.hack』の主人公)をパートナーにしてのチュートリアルをプレイします。
その後、ハセヲ(PS2『.hack//G.U.』の主人公)か司(つかさ・テレビアニメ『.hack//SIGN』の主人公)をパートナーに、いくつかのエリアを自由にプレイできるようになります。
この体験版のデータではレベルを10まで上げることができ、製品版に引き継ぐことができるそうです。
●基本的な操作方法
◆移動
アナログパットで移動します。しばらく移動していると、移動速度が上がります。
×ボタンで緊急回避。素早く2回押すと、スライドダッシュができます。敵の攻撃などで吹き飛ばされた時、×ボタンで体勢を立て直すと、地面に倒れることなく着地できます。
◆カメラ視点
Lボタンを押しながら方向キーを押すと、カメラ視点を動かせます。
Lボタンを素早くチョンと押すと、カメラがプレイヤーの背後に回りこみます。
◆攻撃
敵に近づいて、ターゲットアイコンが表示された状態で、○ボタンで攻撃。連続して押せばコンボ攻撃ができます。
ターゲットアイコンは、方向キーで別の敵に切り替えられます。
◆必殺技やアイテムの使用
面倒ですが簡単な方法としては、STARTボタンでメニューを開いて、メニュー画面で選択して使用します。
素早く使用したい場合は、□ボタンです。□ボタンで使用する必殺技・アイテムの設定は、Rボタンを押しながら方向キーやボタンで行えます。もちろん、設定できるのは1つだけです。
必殺技の使用には「SP」というパラメータを消費する他、必殺技やアイテムを使用した後は、一定時間の間必殺技・アイテムが使用できません。
◆ユニゾンコンボ
今作のキモとなるシステムです。ユニゾンコンボというのは、パートナーと協力して、キャッチボールのように敵を攻撃で打ち返していくことで、どんどんダメージを与えていくコンボです。
敵にはHPのほかに「ブレイクポイント」があり、攻撃を連続して当てていくことで、ブレイクポイントが減少していきます。そして、ブレイクポイントが0になったところで、敵をコンボ攻撃や必殺技で浮かして、落ちてくる前にLボタンを押すと、ユニゾンコンボが発生します。
ユニゾンコンボが発生すると、画面下にメーターが表示されます。パートナーが敵を打ち返すと、それに基づいてメーター上の敵アイコンも動きます。タイミングよく○ボタンを押して、敵をパートナーに打ち返してください。成功すると、コンボが続きます。
タイミングはどんどんシビアになっていき、ミスをするとコンボ終了になります。
また、コンボ中に敵のHPを0にできると、コンボフィニッシュ技が発動して、敵を倒します。HPやSPが回復するなどのボーナスが得られます。打ち返したときのタイミングの精度が高いほど、フィニッシュ技のレベルも高くなります。
◆クロスレンゲキ
ユニゾンコンボを成功させていくと、画面右のメーターが増えていきます。そのメーターが満タンになった状態で、ユニゾンコンボで打ち返すタイミングの時に、○ボタンではなくて△ボタンを押すことで、クロスレンゲキが発動します。
クロスレンゲキの効果は、パートナーによって違うようです。体験版で使用できた、カイト・ハセヲ・司は、攻撃系でした。
クロスレンゲキのデモ演出中、ハートマークが表示されることがあります。ハートマークに描かれているボタンのマークを素早く押すことで、パートナーとの親密度が上がります。
●ゲームの流れ
今回もこれまでのシリーズと同様で、新しいダンジョンに行くためには「キーワード」を入手する必要があります。ダンジョンに入って、今回は宝箱を取ってくるのではなく、最深部にいるボスを倒すと、ダンジョンクリアとなるみたいです。
ちなみに、ボス戦の曲はパートナーによって変わるようです。
また、今回は街中を動き回るということはできません。カオスゲートからダンジョンへの移動・会話・街中の移動などは全て、選択式になっています。
◆partygameの評価◆…体験版なので点数は付けません
ユニゾンコンボなどの新システムが…微妙かも
今作は、パートナーと協力してのユニゾンコンボ、そしてクロスレンゲキがキモになってくるとは思います。そのユニゾンコンボについてですが…悪くはないと思いつつ、いくつか気になることもあります。
ユニゾンコンボ中は、コンボを成功させるために画面下のメーターに集中することになります。なので、メーターをタイミングよく止めるゲームをしている…という感じがして、あまり戦っているという感じがしないのです。メーターに集中するが故に、攻撃の演出が見られないというのも1つの原因でしょうね。
メーターという、いかにもシステム的なものを用意せず、実際にこちらに飛んでくる敵を見てタイミングを計れるようにすれば、そちらのほうが面白くなるだろうとは思いました。慣れが必要ですけどね。
また、クロスレンゲキについて。歴代のキャラクターたちと協力してのクロスレンゲキの演出は、シリーズ経験者ならニヤニヤしてしまいそうな喜びがあります。
しかし、クロスレンゲキの演出はおそらく1人につき1種類しかないでしょう。最初の2~3回はいいですが、そのうち飽きます。『スーパーロボット大戦』シリーズの戦闘シーンと同じですね。
しかも、デモはスキップできません。演出中に、親密度を上げるハートマークが出てくるので、おそらく飛ばせないだろうとは思っていましたが…これはちょっと、中盤からダレそうな気がして不安です。
その他については…前作では最大4つまで設定できた必殺技が、1つしか設定できないのが不便だと思ったことと、ダンジョンのエリアで、どこから移動してきたかが分からないので、敵を必死に倒した後「どっちが行き先だっけ?」ってなったことがありました。体験版のダンジョンでは矢印の看板が立ててあるし、一本道だったしで迷いませんでしたが、分岐とか出てくると分からなくなりそうな気がしました。
あと、街中での移動が省略されたのは、賛否ありそうですね。これまでは、良くも悪くも自らの足で移動していたので、そのままが良かったという人もいるでしょう。逆に、むしろ快適になるならこれでいいという人もいるでしょう。
賛否といえば…歴代シリーズのキャラクターはあくまでパートナーであって、プレイヤーにはできないような気がするので…「使わせろよ~」というユーザーも多数出そうな予感です。
シリーズ集大成ということですが、ユニゾンコンボなどの新しい戦闘システムは、前作『.hack//G.U.』の戦闘システムと比較すると…複数の敵を一掃する爽快感とか戦略性が弱いぶん、なんか劣化しているような気がするのが不安要素です。
私もちょっと発売日の購入はどうしようかな…と迷い中です。このシリーズにはお世話になってきましたし、歴代キャラクターが出てくるのは魅力的ですが、それに釣られる感じで購入するのはイヤですし、そのテのゲームであまりいい思い出がないので…。『アークザラッド ジェネレーション』とかね。
まあ、気になる人は、体験版をとりあえずプレイしてみてください。
関連記事:
シリーズ作を改めて評価してみる vol.6「.hack(ドットハック)」
『.hack//Link』
対応ハード : PSP
発売元 : バンダイナムコゲームズ
開発 : サイバーコネクトツー
発売日 : 2008/03/04
希望小売価格 : 通常版:6,279円(税込) 絶対包囲パック:10,479円(税込)
ジャンル : アクションRPG
プレイ人数 : 1~3人
CERO : 審査中
●「The World」最後の戦いを見届けよ
今作は、サイバーコネクトツーがあらゆるメディアで展開してきた『.hack』シリーズの最新作です。今作でこのシリーズは最終章となるそうで、これまでのシリーズ作品のキャラクターが、パートナーとしてほぼ総出演します。そのパートナーと協力して繰り出す「ユニゾンコンボ」「クロスレンゲキ」が、今作の特徴です。
体験版では、まずカイト(PS2『.hack』の主人公)をパートナーにしてのチュートリアルをプレイします。
その後、ハセヲ(PS2『.hack//G.U.』の主人公)か司(つかさ・テレビアニメ『.hack//SIGN』の主人公)をパートナーに、いくつかのエリアを自由にプレイできるようになります。
この体験版のデータではレベルを10まで上げることができ、製品版に引き継ぐことができるそうです。
●基本的な操作方法
◆移動
アナログパットで移動します。しばらく移動していると、移動速度が上がります。
×ボタンで緊急回避。素早く2回押すと、スライドダッシュができます。敵の攻撃などで吹き飛ばされた時、×ボタンで体勢を立て直すと、地面に倒れることなく着地できます。
◆カメラ視点
Lボタンを押しながら方向キーを押すと、カメラ視点を動かせます。
Lボタンを素早くチョンと押すと、カメラがプレイヤーの背後に回りこみます。
◆攻撃
敵に近づいて、ターゲットアイコンが表示された状態で、○ボタンで攻撃。連続して押せばコンボ攻撃ができます。
ターゲットアイコンは、方向キーで別の敵に切り替えられます。
◆必殺技やアイテムの使用
面倒ですが簡単な方法としては、STARTボタンでメニューを開いて、メニュー画面で選択して使用します。
素早く使用したい場合は、□ボタンです。□ボタンで使用する必殺技・アイテムの設定は、Rボタンを押しながら方向キーやボタンで行えます。もちろん、設定できるのは1つだけです。
必殺技の使用には「SP」というパラメータを消費する他、必殺技やアイテムを使用した後は、一定時間の間必殺技・アイテムが使用できません。
◆ユニゾンコンボ
今作のキモとなるシステムです。ユニゾンコンボというのは、パートナーと協力して、キャッチボールのように敵を攻撃で打ち返していくことで、どんどんダメージを与えていくコンボです。
敵にはHPのほかに「ブレイクポイント」があり、攻撃を連続して当てていくことで、ブレイクポイントが減少していきます。そして、ブレイクポイントが0になったところで、敵をコンボ攻撃や必殺技で浮かして、落ちてくる前にLボタンを押すと、ユニゾンコンボが発生します。
ユニゾンコンボが発生すると、画面下にメーターが表示されます。パートナーが敵を打ち返すと、それに基づいてメーター上の敵アイコンも動きます。タイミングよく○ボタンを押して、敵をパートナーに打ち返してください。成功すると、コンボが続きます。
タイミングはどんどんシビアになっていき、ミスをするとコンボ終了になります。
また、コンボ中に敵のHPを0にできると、コンボフィニッシュ技が発動して、敵を倒します。HPやSPが回復するなどのボーナスが得られます。打ち返したときのタイミングの精度が高いほど、フィニッシュ技のレベルも高くなります。
◆クロスレンゲキ
ユニゾンコンボを成功させていくと、画面右のメーターが増えていきます。そのメーターが満タンになった状態で、ユニゾンコンボで打ち返すタイミングの時に、○ボタンではなくて△ボタンを押すことで、クロスレンゲキが発動します。
クロスレンゲキの効果は、パートナーによって違うようです。体験版で使用できた、カイト・ハセヲ・司は、攻撃系でした。
クロスレンゲキのデモ演出中、ハートマークが表示されることがあります。ハートマークに描かれているボタンのマークを素早く押すことで、パートナーとの親密度が上がります。
●ゲームの流れ
今回もこれまでのシリーズと同様で、新しいダンジョンに行くためには「キーワード」を入手する必要があります。ダンジョンに入って、今回は宝箱を取ってくるのではなく、最深部にいるボスを倒すと、ダンジョンクリアとなるみたいです。
ちなみに、ボス戦の曲はパートナーによって変わるようです。
また、今回は街中を動き回るということはできません。カオスゲートからダンジョンへの移動・会話・街中の移動などは全て、選択式になっています。
◆partygameの評価◆…体験版なので点数は付けません
ユニゾンコンボなどの新システムが…微妙かも
今作は、パートナーと協力してのユニゾンコンボ、そしてクロスレンゲキがキモになってくるとは思います。そのユニゾンコンボについてですが…悪くはないと思いつつ、いくつか気になることもあります。
ユニゾンコンボ中は、コンボを成功させるために画面下のメーターに集中することになります。なので、メーターをタイミングよく止めるゲームをしている…という感じがして、あまり戦っているという感じがしないのです。メーターに集中するが故に、攻撃の演出が見られないというのも1つの原因でしょうね。
メーターという、いかにもシステム的なものを用意せず、実際にこちらに飛んでくる敵を見てタイミングを計れるようにすれば、そちらのほうが面白くなるだろうとは思いました。慣れが必要ですけどね。
また、クロスレンゲキについて。歴代のキャラクターたちと協力してのクロスレンゲキの演出は、シリーズ経験者ならニヤニヤしてしまいそうな喜びがあります。
しかし、クロスレンゲキの演出はおそらく1人につき1種類しかないでしょう。最初の2~3回はいいですが、そのうち飽きます。『スーパーロボット大戦』シリーズの戦闘シーンと同じですね。
しかも、デモはスキップできません。演出中に、親密度を上げるハートマークが出てくるので、おそらく飛ばせないだろうとは思っていましたが…これはちょっと、中盤からダレそうな気がして不安です。
その他については…前作では最大4つまで設定できた必殺技が、1つしか設定できないのが不便だと思ったことと、ダンジョンのエリアで、どこから移動してきたかが分からないので、敵を必死に倒した後「どっちが行き先だっけ?」ってなったことがありました。体験版のダンジョンでは矢印の看板が立ててあるし、一本道だったしで迷いませんでしたが、分岐とか出てくると分からなくなりそうな気がしました。
あと、街中での移動が省略されたのは、賛否ありそうですね。これまでは、良くも悪くも自らの足で移動していたので、そのままが良かったという人もいるでしょう。逆に、むしろ快適になるならこれでいいという人もいるでしょう。
賛否といえば…歴代シリーズのキャラクターはあくまでパートナーであって、プレイヤーにはできないような気がするので…「使わせろよ~」というユーザーも多数出そうな予感です。
シリーズ集大成ということですが、ユニゾンコンボなどの新しい戦闘システムは、前作『.hack//G.U.』の戦闘システムと比較すると…複数の敵を一掃する爽快感とか戦略性が弱いぶん、なんか劣化しているような気がするのが不安要素です。
私もちょっと発売日の購入はどうしようかな…と迷い中です。このシリーズにはお世話になってきましたし、歴代キャラクターが出てくるのは魅力的ですが、それに釣られる感じで購入するのはイヤですし、そのテのゲームであまりいい思い出がないので…。『アークザラッド ジェネレーション』とかね。
まあ、気になる人は、体験版をとりあえずプレイしてみてください。
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