『ラストウィンドウ 真夜中の約束』
対応ハード : DS
発売元 : 任天堂
開発 : シング
発売日 : 2010/01/14
希望小売価格 : 4,800円(税込)
ジャンル : アドベンチャー
プレイ人数 : 1人(セーブデータ3つ)
備考 : 振動カードリッジ対応(※DSi・DSi LLでは使用できません)
CERO : A(全年齢対象)
※約4時間ほどプレイしてのインプレッションです。
●古びたアパートに隠された「過去」とは
今作は、3年ほど前に発売された『ウィッシュルーム 天使の記憶』の続編で、前作の1年後の話になります。
主人公のカイル・ハイドはある日、上司のエドにクビを言い渡されます。しかも同じ日、カイルが住んでいる元はホテルだったアパートは、今月中に取り壊されるため立ち退かなければいけないことを知ります。
そんな中、カイルの元に「25年前にこのホテルで失われたレッドスターを探して欲しい」という1通の手紙が。ここから、このアパートの過去と、住人たちの秘密に迫っていくことになります。
●このゲームの概要
◆ストーリーの進み方
基本的には、決められたイベントを通して人と会話したりアイテムを入手したりして、ストーリーを進めていきます。
ストーリーはチャプターごとに分かれており、(ゲーム内時間の)1日で1つのチャプターという区切りになっています。ストーリーを進めて、1日が終わると次のチャプターに進みます。
◆操作方法
基本は前作と変わりません。
今作は、DS本体を縦に持ってプレイします。
(※今回は、右利きの場合の説明をします。左利きの場合は、画面が左右逆になります)
左画面には主人公視点の画面が、右画面には上から見た地図のような画面が表示されます。
右画面の、行きたい方向をタッチして移動。十字ボタンでも移動できます。
画面下には様々なアイコンがあります。
・ドアアイコン…ドアを開きます。
・人物アイコン…人に話しかけます。
・虫眼鏡アイコン…右画面が主人公視点になります。スクロールバーを動かして周囲を見渡しながら、気になるものにタッチして調べることができます。
・かばんアイコン…現在持っているアイテムを確認できます。使用することもできる他、『アナザ-コード:R 記憶の扉』でもありましたが、2つのアイテムを組み合わせて別のアイテムを作ることもできます。
・手帳アイコン…メモ、セーブ、人物やマップの確認、あらすじの確認ができます。青いしおりにタッチすると、これまでのあらすじを小説にした「小説・ラストウィンドウ」を読むことができます。
◆勝負どころでは…
人物の秘密に迫る場面では、BGMが変わります。質問や返答を慎重に行い、真実を導き出しましょう。相手の機嫌を損ねてしまい、真実を聞き出せないと、ゲームオーバーになってしまいます。(※ゲームオーバー時、コンティニューをすると、一番最後にイベントのあった場所から再開します)
ちなみに、会話以外にも、思わぬところでゲームオーバーになることもあります。ご注意あれ。
◆小説「ラストウィンドウ」
先ほども説明しましたが、今作ではストーリーを進めていくと、そのあらすじが小説としてつづられていきます。ちょっとした行動の違いなども記録されるため、他の人とは違う流れの小説になることでしょう。
わりとしっかり書かれている文章で、途中で読むとだらけてしまうので、クリアしてから改めて読んでみると良いかもしれませんね。
◆partygameの評価◆…84点(100点満点)
やはり、安定した魅力
あまり類をみないデザインで描かれる、じわじわと進んでいく感じのストーリーは、相変わらず強い魅力があります。ただ、個人的には最初の1時間は、ちょっとダルいかも…?とは思いました。
前作では、各チャプターの終わりに必ず1人の隠された真実を導き出すという感じで、非常に分かりやすい流れと緊張感を持っていました。
今作は最初、あまり真実に迫る話というよりは、単なる世間話とか付き合いがダラダラ進むって感じがして、別に悪いわけではなかったんですが、なんか「どうでもいいから本題に入ろうよ」的な話ではありました。あくまで個人的に、ですが。ただ、1時間を過ぎたあたりから本題に絡んだキーワードが少しずつ出てき始めてきて、そうなるとやっぱり先が気になり、その魅力に改めてハマってしまいました。で、一気に4時間ですね(笑)
謎解きもシングらしく、ひとひねり。今のところ、まだ革新的!とまではいきませんが、これまでの経験が大いに活きている気がしました。
操作性も特に問題なし。前作未経験の人はちょっと最初戸惑うかと思いますが、すぐに慣れます。
ただ、前作もたぶんこの操作方法だったと思うんですが…これだと、あまり左画面を見ることがないんですよね。だって移動するには、右画面に集中しないと移動する方向が分からないわけですから。なんか、悪いわけではありませんが、改めて考えてみると、左画面見ていない分もったいない感じがしました。
まあ、色々言いましたが、今のところは極めて良作。前作とかわりなく、渋くて地味な魅力を持っています。
今のところ前作との深い絡みはありませんが、前作の話は時々出てくるので…前作をプレイしていると、なお良しって感じです。
シナリオクリア後にセカンドインプレッションを掲載する予定です。
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