集まれ スピーカー好き!

スピーカーやオーディオに興味がある方に、いろいろな情報を発信していきたいと思っています。

真空管オーディオフェア

2008年09月28日 23時21分34秒 | オーディオ



こんばんは。
今日は1週間後にせまった真空管オーディオフェアについてお話したいと思います。既にホームページにも掲載しているので、PARC Audioが出品することはご存知かと思いますが、今日はその内容について決まっている範囲でのお知らせです。実は、私自身はこのイベントには今まで一度も行ったことがなかったので、今回出品だけでなく全てが初めてで、今からちょっとナーバスになったりしてます。(嘘)

さてPARC Audioのブースですが、一番上の階の5階にある7社合同の大部屋になります。早い話、音出しができる一番安い部屋です。この部屋は当初6社で共有して各社10分ずつのデモということだったのですが、今年は申込みが多く7社合同ということになりました。7社で各10分ずつだと1時間おきというわけにいかないので、かなり変則な時間になりそうですね。一緒に出品されるメーカーさんは、SDサウンドさん、ミクセルさん、ハットオーディオラボさん、テクソルさん、長谷弘工業さん、エレムさんになります。この中でミクセルさんと長谷弘工業さんは予定ではPARCのウッドコーンを使ったデモをやっていただけるようで、予定通りならうちを含め3社がPARC Audioのユニットで音出しということで本当にうれしい限りです。各社方式が全く違うので、同じウッドコーンでも方式によってどんな違いになるのか今から楽しみです。

肝心の音出しについてですが、各社10分ずつということであまり多くのモデルをデモするのは難しいので、今のところPARC Audio唯一のシステム完成品である(
DCS-W3)を中心に行おうと考えています。それと真空管アンプ用ということで、やはり高能率ユニットが相性が良いかと思い、PARC Audio唯一の17cmフルレンジモデル(DCS-F171P)もチューニングが間に合えばデモするかも知れません。これはこれからやるので間に合うかどうかは微妙です。

今回も販売可能なブースなので、お約束として会場特価での販売も行いたいと思います。(やった~!) 特にこのイベントは入場料500円と有料ですので、何とか最低でも入場料くらいは元が取れるようにはしたいなぁと考えていますのでご期待ください。ただし、今回は会場搬入の時間があまり余裕がないため、あまり多くのモデルを会場に持ち込まないようにしたいので、当日在庫が無いものは後日発送ということにさせていただきます。重たいものを持ち帰るのはちょっとという方にも安心かも知れませんね。

それと限定品としてB級品のユニットやデモ用BOXも少し出品してみようかなぁとも考えています。B級品とはデモで使用したものや、外観のちょっとしたところで返品対応になったようなもので、外観にこだわらなければ実用的には問題ない範囲のものです。また諸般の事情で発売されなかった仕様のユニットも少し出品予定です。これらは本当に1ペアだけといった貴重品になります。他人と少し違ったモデルが欲しいなんていう方にはお勧めかも。これもなくなり次第終了といった感じですので、ご希望の方はお早めにご来場いただければと思います。ちなみに半額以下なんていうのもあるかも知れませんよ。

最後に以前からお話していたモンスターケーブルの内部配線材も少し販売しますのでお楽しみに。


では今日はこの辺で。次回は、コイルと順番が逆転しちゃいましたが、電解コンデンサー発売についてお話したいと思います。

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DCS-W3 ピアノ塗装について

2008年09月22日 23時31分45秒 | オーディオ

こんばんは。

今日は
DCS-W3に採用している高品位ピアノ塗装についてお話します。
最初に言っておきますが、はっきり言って私自身は塗装についてはあまり詳しくありません。そのため、今日の話は全て塗装ベンダー様にお伺いした話をそのまま掲載させていただきます。

今回塗装を依頼しているベンダー様は、国内大手ピアノメーカーの塗装もやられていた実力のあるところなので、数ある塗装ベンダー様の中では非常に優秀なところだと私は感じています。それに加えて、PARC Audioのような非常に数量の少ないものも嫌がらずに受けていただけるので、非常にありがたいところです。

今回工場を訪問させていただいた時も、細かい工夫や塗装ノウハウがつまった箇所がいろいろとありましたが、企業秘密から写真には撮れない箇所もあり、その辺はご容赦ください。


最初に使用している塗料についてですが、一般にピアノ仕上げと言っても各社いろいろな塗料を使っており、かなりバリエーションがあるようです。
一番安価なものはウレタン系の塗料を使ったもので、これは塗装後に磨いているのでピアノ塗装と言っているメーカーもあるようですが、厳密に言えばピアノ塗装というのはちょっと厳しいようです。ウレタン塗料は表面硬度があまり硬くないので、後で説明する各種磨き工程で強く磨くと塗装がはがれてしまうことがあるようで、こちらのベンダー様ではピアノ塗装用には使用していないとのことでした。

それ以外ではUV塗料という紫外線硬化タイプの塗料があり、これは紫外線投射の大型設備がいるものの、比較的安価にピアノ塗装ができるため、中級クラスには多く使われているようです。私のような素人には、これでも十分きれいに見えるのですが、プロの塗装職人さんに言わせればUV塗装は輝きに奥行きがなく、薄っぺらい感じがするんだよね、との事でした。塗装の世界も音と一緒で奥が深いようです。

今回DCS-W3で採用しているのは、ピアノ塗装の中でも最高級と言われる高品位ポリエステル塗料。これは表面硬度が非常に硬く、塗装直後は非常にザラザラなものの、磨けば磨くほど輝きが出てきて、プロいわく本当に奥行きのある感じになるんですよ、とのこと。当然、この塗料が一番仕上げるのに手間がかかるわけで、職人さんの腕の見せ所といった感じでしょうか。

さて塗料について簡単にお話したところで、次は肝心の製作工程についてです。

1.下塗り塗装(ポリサフェーサー)
  DCS-W3はMDFを使用しているので、塗装をする前に下塗りをする必要
  があります。ポリサフェーサーと言われる下塗り塗料は同じポリエステル
  系を使用しており、6回繰り返し塗装を行います。


2.下塗り研磨工程
  上塗り塗装を行う前に、サンドペーパーで軽い研磨を行います。


3.上塗り塗装
  高品位ポリエステル系塗料を使い、7回繰り返し塗装を行います。
  写真のように、1台1台ていねいに手造りで仕上げていきます。




4.上塗り研磨工程
 5種類のサンドペーパーを使って、徐々に表面を研磨していきます。
 最初は比較的粗い#320から始めて、最後は#1,000で仕上げます。

 このペーパーを当てる力の調整は、手に伝わる感触を頼りに行っており、
 まさに職人技といった感じです。



左が最終の#1000で仕上げたもの。右がその一つ手前の#800のもの。
私には、その差はほとんど認識できないくらいの差でした。



5.磨き工程(バフ)
 サンドペーパーでかなりフラットになった表面を、バフ磨きと言う非常に
 細かい磨き工程で更にフラットに磨いていきます。


バフ磨きは最初に写真のような大型のローラーで磨きを行います。



次に細部を小さなローラーで手作業でていねいに仕上げていきます。
この工程も正に手造りそのものといった感じです。




6.艶出し磨き工程
 最後は、手作業で艶出しのための磨きを行います。ここまでくると、正に
 鏡面といった感じになります。


ほんと鏡のように、きれいに写っていますね。



以上、合計で13回の塗装工程8回の研磨および磨き工程で完成です。
ここの社長が最後におっしゃっていましたが、
「最近はピアノ塗装も多くのものが中国生産になってしまったので、安っぽいものが結構出回ってるよねぇ。でもうちは国内で少量でもまじめにじっくり作っていきたいんですよ。」
という言葉が非常に印象的でした。ほんとこういう昔からの匠の技のようなものはずっと残っていってほしいと心から思います。


では今日はこの辺で。


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PARC Audio初システム、DCS-W3発売

2008年09月16日 23時32分24秒 | オーディオ



こんばんは。
今日はPARC Audio初の完成品システムであるDCS-W3の発売のご案内です。と言っても既にPARCのホームページや販売店様のサイトで掲載されているので、ご存知の方も多いかも知れません。

このモデルの最大の特徴は、何と言ってもその贅沢なピアノ塗装です。どうしてピアノ塗装のような高価な塗装をこんな小型モデルで採用したのか、不思議に思われる方もいらっしゃるかも知れませんね。私自身も最初はピアノ塗装ではなく通常のウレタン系の塗装で検討しており、それはそれなりに満足していたのですが、2月に開催されたA&Vフェスタ2008に出展のためたまたま製作したピアノ塗装サンプルを聴いてその考えが少し変わったのです。自分が頭の中で予想していた音をはるかに超えたその音に、これはデモ機で終わらせるのはもったいないなぁ、と感じていたのです。

でも価格を考慮するとPARC Audioとして商品化するにはちょっと(というか大分)厳しい感じもあり、自分としても少しまよいながらの出展だったのですが、多くの方から高いご評価をいただき、さらに私の背中をぐっと押してくれたのが5月に開催された
ハイエンドショートウキョウでした。このショーでは、かなり多くの方から「是非発売してほしい」とか「実際に音を聴き、現物を見て、十分にその価値観に納得しました。この内容なら是非欲しい。」とのコメントをいただき、商品化を決断したのです。この辺がガレージメーカーの強みですね。会議で審議する必要もなく、心の中で決定!って感じです。(笑) 実はこの時にリクエストをいただいた熱心なユーザーの方にはその後も何回もお問い合わせをいただき、量産試作機を既に納品させていただいております。

ではDCS-W3とキットモデルとは最終的にどう違うのかということですが、ピアノ塗装以外にも木組みをより高音質な構造に変更したり、完全非磁性の大型高級端子を採用したりといろいろあるのですが、一番違うのはやはりその音質です。ショーでも多くの方が驚かれたのは、その抜群の解像度独特の音場再生能力だと思います。もともとウッドコーンユニットがフルレンジということもあり、通常の塗装BOXでもかなりのレベルではあると自負していますが、一度このW3を聴いてしまうとやはりその差は歴然とあることに驚きます。W3の音に比べれば、通常BOXの音には薄い藻がかかっている感じで、解像度自体も落ちたように感じてしまいます。まぁモニタースピーカーじゃないのだからそこまで音が見えなくてもいいじゃない、と言われればそうなんですが、でも見えないよりは見えた方がうれしいんですよね、やっぱり。

だここで要注意なのは、へたに音が見えすぎると、うるさい音になってしまうことが多いのですが、そこはPARC Audioとしてしっかりとポイントを抑えていますので安心してください。これはあくまで私見ではありますが、このBOXにちょっと派手め(うるさめ)のユニットを付けると、逆に通常のウレタン塗装の方が聴きやすくていいという評価になるかも知れません。


ところで5月のショーから今まで何をのんびりしてたの? と厳しい突っ込みをいただきそうですが、実際に発売となるといろいろと細かいことがあるのです。もちろん音の細かい最終調整をやるのは当然ですが、それ以外に例えば先日のPARC Audioのロゴバッチなんかもその一つで、たかがバッチですが、やはり10万円を超えるような商品に付けても恥ずかしくないようなものにしたいと貧乏会社なりにいろいろと無い知恵を絞って奔走していたのです。金が無い分、知恵を使うって感じでしょうか。実は最終の取説はまだ完成しておらず、現在鋭意製作中だったりもします。

それからカタログ用の写真撮影も本当に苦労しました。これについては自主制作を断念し、初めてプロのカメラマンに撮影を依頼しました。でもプロでもこの黒の鏡面仕上げで凹凸のない平坦な形状というのは難題のようで、なかなかOKのものが出来ず、一時は断念しようかとも思ったほどです。ソニーなら社内に専門のスタッフとスタジオがあって、依頼書を書くだけでOKなんですが・・・・・。今更ながら、自分のモデルを撮影している時にもっと詳しく見とけば良かったなぁなんて、後悔先に立たずですね。

また量産試作で塗装の品質確認を行っている間に、欲が出てきて塗装の回数がどんどん増えていき、最終的には下塗りを入れると13回もの豪華仕様になってしまいました。ソニーだとこら~、お前原価率見てんのか!と上から確実にカミナリが落ちるところですね。
この塗装についての詳しい話は、次回また別途お話したいと思います。

ホームページにも案内していますが、このDCS-W3だけはPARC Audioとして初めてデモ機の貸出サービスも行っていますので、ご興味のある方は遠慮せずに是非お試しください。往復の送料だけはご負担いただきますが、それ以外の費用は不要です。またデモ機を借りたから絶対に買わなきゃダメよ、なんていうケチなことは申しません。いよっ、太っ腹!


では今日はこの辺で。次回はピアノ塗装の詳細です。

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PARC Audio 珪素鋼板コイル

2008年09月10日 00時02分52秒 | オーディオ





こんばんは。
今日はPARC Audio初のネットワークパーツである珪素鋼板コイルのお知らせです。

手配していた充填用のケースがやっと出来上がり、サンプル写真をお見せできるようになりました。ちなみにこのケース、PARC Audioのオリジナルです。すご~い!(それほどでもないか?)

現在初回量産ロットを生産中で、来月中には販売できるかと思います。ただし発売当初は扱っていただける販売店様が限られますので、ご興味がある方は販売店様にご確認ください。珪素鋼板コイルについては前回ブログで少し書きましたので詳細はそちらを見ていただきたいのですが、従来クラフトスピーカーの世界で定番だった空芯コイルとはまた違った良さが出せるのではと思っています。少なくとも私はウーファー用としては空芯コイルよりこちらの方が好きです。

現在の空芯コイル全盛のクラフト業界の状況がそう簡単に変わるとは思えませんが、微力ながら頑張りますので、皆様の絶大なるご支援よろしくお願いいたします。それでは、今日はこの辺で。

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PARC Audioキットモデルについて(補足)

2008年09月06日 00時55分30秒 | オーディオ



こんばんは。
今日はキットについて、ちょっと補足情報です。

先ずブログでご質問があったバッフルのザグリ加工についてです。これはPARC Audioの特別な加工といったようなものではなく、非常にオーソドックスで地味な手法ですが、その効果は意外に高いものです。上の写真はDCU-F1201Wの例ですが、左側は何も加工していないただの丸穴で、右側がPARC Audioのキットで行っているザグリ加工です。見ていただければ百聞は一見にしかずかと思いますが、通常の丸穴だとユニット背面の開口部が非常に少ないことが分かりますね。13cm以下くらいの小口径のユニットはこの傾向があり、特にPARC Audioのように比較的大きなマグネットを使用しているユニットでは効果絶大なんです。ちなみにこの写真は横から撮影しているので丸穴でも開口部があるようにも見えますが、ユニットの真後から見るとほとんど開口部は見えません。

またPARC Audioのキットでは音質優先のため、ユニットの取付を木ネジではなくオニメ仕様でやっているため、このザグリ加工は4箇所のオニメ部をさけながら行う必要があるため、かなり加工の難易度は高くなります。でもこのような一見地味に見える部分の積み重ねが最終的な音質に効いてくるのです。

同じく一見地味に見えますが結構効果が高いのが、インシュレーター。これも実はいろいろなサイズや材質を比較検討し、一番コストパフォーマンスの良いものを選びました。硬すぎず、柔らかすぎず、大きすぎず、小さすぎずといった感じでしょうか。

あと吸音材は当然PARC Audio製のウール100%の吸音材を使用しています。実はこれについてはちょっと迷ったところがありました。迷ったというのは、ユーザーの皆様にご自分で吸音材の量を調整できるようにするかどうかということ。

これはキットという商品をどのように考えるかで答えは変わってきます。

1)キットとは、あくまでメーカーの考える推奨例であり、指示どおり組み立てればその範囲ではメーカーが意図する最善の性能になるというもの。

 →この場合は、当然仕様は完全に固定した内容になります。


2)キットは、ユーザーが簡易にかつ安価にスピーカー製作を出来るようにしたお手軽モデル。

 →この場合は、むしろ積極的に吸音材やダクト等は調整できるように
   しておく方がベターです。


で、PARC Audioのキットはどちらかと言うと、今のところ1)の方向で考えています。今のところと書いたのは、正直私自身まだ少し迷いがあるのです。本当にこれがユーザーの皆様にとって最善なのか、それとも少しは皆様の調整できる範囲を残しておいた方がより喜んでいただけるのではないか?、と。

もし2)でいくなら、例えば吸音材は少し大きいものを添付したり、数種類のダクトを最初から入れておいて、いろいろ入れ替えて聴いてみるとかのアイデアもあるのですが、逆に皆さんが迷っちゃうかなぁとも思ったり・・・・。なかなか難しいところです。是非皆様の率直なご意見をお伺いしたいところです。


ところでキットの販売状況ですが、予想に反して意外に(?)滑り出し好調のようです。まぁこれは私の予想が、月に数台注文が来ればいいかなぁとかなり弱気の予想をしていたので、それよりは多いというレベルではありますが、販売店様の方でも今後もこの調子で受注があるなら、受注生産ではなく通常の在庫商品として扱ってもいいかもとのお話も少しあり、本当にこれからが楽しみなところです。少しでもクラフトスピーカーの流れがいい方向に向いてくれればいいのですが。


それとちょっとおまけ情報です。PARC Audioのロゴバッチですが、ユーザーコーナーへ情報をいただいた方へお送りしたいとの連絡をさせていただいたのですが、かなりの好感触でした。ちなみに既に住所をお知らせいただいている方には、一方的に送っちゃいますのでご安心を(笑)
正直「こんなもん、いらん!」、とか言われたら悲しいなぁなんて少し心配してたのですが、どうやらOKのようで一安心です。今日は娘の携帯にも貼らせて、会社にも持って行って同僚に配ってきて~なんて言っちゃいました。ちょっとやり過ぎかなぁ。

では今日はこの辺で。

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PARC Audio ロゴバッチ

2008年09月02日 23時59分47秒 | その他



こんばんは。
今日はPARC Audioのロゴバッチが出来上がったので、それについてのお話です。幅が30mmと結構小ぶりなサイズですが、自分で言うのも何ですが結構いけてるかなぁなんて感じてます。私の素人写真では分かりにくいですが、ポッティングという製法で表面はこんもりと盛り上がって立体的になっています。

実はこんなパーツでも製作するのに結構苦労しました。正直私もここまで時間がかかるとは思ってなかったのです。

ぶっちゃけた話をすれば、最初は中国で製作し、今ユニットに付いている印刷シートの代わりに標準で付けようと思ってたのですが、実際中国でいろいろ試作したものは満足できるものがなく、結局中国での製作は断念しました。実は今ユニットについている印刷シートのロゴも私が自分で印刷して中国に送っているのです。たかがラベルですが、やはり会社の顔なんで、私としてはそれなりにこだわっていたりします。設計者自ら製作している究極の手造ラベル、なんちゃって。

まぁ冗談はさておき、中国での製作がNGとなった時点でコスト的にユニットに標準装備ということも無理になったので、しばらく保留としていたのですが、キットやW3の商品化が決まり、いよいよ日本で製作ということになりました。当初はオフセット印刷という本格的な印刷でやる予定だったのですが、これも中国製よりはましなものの、やはりグラデーションのところがドット状で目だってしまい、ギブアップとなりました。そこで最終的には、結局私が印刷したものを送って(やっぱり手造りかい!)、それにポッティング加工をするというなんか手作りのような量産物のような簿妙な感じになっちゃいました。

何でこんなことになったかというと、最大の理由はPARC Audioのロゴのデザインにグラデーションがあるからなのです。グラデーションとは、色が徐々に変化していくことで、これを印刷で表現するのは結構大変なんだそうです。そんなことは知らない私は、単純に見た目でデザインを決めてしまったのですが、これが後々ここまで影響するとは本当に全く予想できませんでした。

ちなみにロゴのデザインで一番楽なのは1色の文字だけ。これは当たり前ですね。次に楽なのは複数色でも単純な色の組合せのもの。スピーカー関連で有名なものでは例えばJBLのロゴ。シンプルで見た目も良く、なおかつ製作するのも楽です。本当にグッドデザインだと思います。

ま、と言うわけで残念ながらこのロゴバッチはユニット付属ではなく、キットやW3等のシステム用として使いますが、今後いろいろな販促キャンペーン等でも使っていこうかと思ってます。先ずは手始めに、ユーザーコーナーに情報をいただいた沢山の皆様に、ほんのお礼の気持ちとしてこれを差し上げようかと考えています。こちらからもメールでお知らせしようと思っていますが、もしお急ぎの場合はご住所をお知らせいただければ直ぐにお送りさせていただきます。

では今日はこの辺で。

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