シャープ、パナソニックに意外な特需の発生である。
中国の上空を覆う、黒い空はただごとじゃない。
同様の事が、インドなど他のアジア諸国でも起きている。
かつて昭和60年代に、日本の各工場が吐き出し排煙も
各種の色を伴う異常なものであった。
時を同じくして、排水を原因とする、水俣病が社会問題化
した。
日本の場合、対策は早かった。排煙も排水も不純物の
含有量が厳しく規制された。
日本製の空気清浄機に特需が有る様では、大気汚染は
まだまだ進行するだろう。肺を傷める中国人の急増は
間違いが無かろう。問題はそれが偏西風に乗って日本に
流れて来ることだ。
今年の春先は、杉花粉以上に、大気中の微粒な黒い粒子
に気を配らねばならない。
インド以下のアジア諸国には、日本の排煙・排水処理の
技術提供を急がねばならない。
日本の原発の歴史上、最大の事故を起した福島第一を
国会事故調が問題点の把握の為に調査に赴こうとした
時に、東電はすべての不具合を津波の故にと隠蔽を企て
国会事故調の立ち入り検査を妨害した。
第一号機の、核燃料棒の冷却機能が阻害された時に備え
てあった、副水器の設置場所は、4階部分に在って21mの
高さがある。津波はそこまでは来なかった。
地震に対する備えが充分で無いと、事故調は考え、今後の
原発全体の為にも必要と、現場への立ち入りを求めた。
当然の判断であり、立ち入り検査は必要であった。
国会事故調と東電との、電話のやり取りが録音されている。
東電側は、現場は真っ暗で足元も危ういと、ウソを言って、
事故調の立ち入りを、婉曲に拒否した。
実際には、明かりが入っていて、実地検査は可能であった事
が今になって、明らかに成っているが、もう間に合わない。
東電による、隠蔽工作のお陰で、全国の原発の安全対策が
充分であるかの基本的な調査が為されなかった。
東電の虚偽の電話回答は、犯罪行為として、警察の調査に
廻されるに充分である。
これで全国の原発の再稼動の是非に、またも余計な時間が
掛かることに成った。
この件を新聞はあまり報道しない。これもまた問題である。