作家 小林真一のブログ パパゲーノの華麗な生活

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【 誰が原発の稼動を決めるのか 】

2013-02-05 16:39:54 | 02 華麗な生活

福島の津波事故で、的確な指示が出来なかった
原子力安全委員会が解体され、新たに出来た
原子力規制委員会が、既製の原発稼動の是非を
握っている筈なのだが、敦賀の断層の有無での
日本原電の抵抗を見ていると、最終決定権は誰に
あるのか、ハッキリして欲しいと思う。

ここに来て、円安方向への転換が明らかになり、
石油や天然ガスの輸入に頼る日本の負担が増え、
漸くメタンハイドレートの開発が本格化しそうである。

本件に情熱を燃やし続けてきた、青山繁晴氏も満足
であろう。メタンガスの周りを氷で囲んだ状態で海中
にあるというから、取り出して燃料に使うには、それ
相応の技術が要るであろうが、天然資源に恵まれぬ
日本にとって、向こう百年分のエネルギーを自己開発
出来る恩恵は大きい。

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【 竹中の仕事は何だ 】

2013-02-05 12:26:09 | 02 華麗な生活

またも規制緩和なのだろうか。
それで、どんな職種が増えたのか。
やたらに、人材派遣と称する賃金ピンハネ屋が
跋扈しただけじゃなかったか。

規制があった時代には、工場の生産現場に
ハケンで働く人は居なかった。

タクシー乗務員も、家族を養う収入を得ていた。

小泉内閣での竹中がやった事で何か良い事を
しただろうか。

ITバブルに乗った、数名の男が、銀行・証券の
ベンチャーキャピタルとグルに成り、中味の無い
会社を上場し、株式分割と増資を繰りかえし、
一挙に時価総額を挙げただけではなかったか。

そんなものは虚業である。
虚業が栄えて、マジメに働く、町工場が資金難で傾く。

本当に竹中で良いのだろうか。

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【 他人事じゃないNHKドラマ 】

2013-02-05 11:32:51 | 02 華麗な生活

メイドインジャパンのタイトルで三回の放送でおわる。

モデルには、家電メーカーの何処でも当てはまる。

話の筋は単純である。
リストラで会社を辞めさせられた、技術者が中国の
新興企業に拾われて、自分が元の会社で研究していた
車載用のリチウム電池を開発する。

それを見つけ出した、男が三人で中国に渡り、技術者に
会って、あの技術は我が社に居た間に研究したものだ。
それを中国で作って、元の会社と市場を争うのは許せぬと
迫るが、技術者は何なら書類を全部焼き払え。
すべての技術は、自分の頭脳に刻み込んでると嘯く。

失われた20年。多くの日本企業が海外に進出し、一方で
多くの技術者がリストラで解雇され、海外の企業に拾われた。

つい先日、日本の製造業に勤務する人の数が、一千万人を
割り込んだと書いたばかりである。

生活の為には、リストラの憂き目を、海外企業に移るしかない。
頭脳に技術が入っていない者を誰が雇うか。

このドラマは、日本の何処にでもある悲劇である。

今日の日経は、原発の熟練技能が細ると書いた。

脱原発、卒原発、原発ゼロと、唱えるのは簡単だ。
たとえ操作を止めたところで、原発の維持のための技術者は
必要なのだ。それも経験豊富な熟練者が居ないと、若手に継承が
難しくなる。

現に敦賀原発は、原子力規制委員会が、活断層が直下にあると
警告しているが、日本原電は、これを否定し、稼動する気構え。

そこで生産された電力を買う契約をしている関西電力は、
操業を止めている日本原電に、巨額の支払いを継続し、
それを消費者に請求すると言ってはばからない。

このまま、時間だけが経ち、廃炉と決定しても、技術者がいないと
作業に支障が出る事間違いない。

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