都市部のゴミ収集車が、貧しい農村部の空き地にゴミを
捨てる。そのゴミに、籠をかついだ貧しい人々が殺到し
ゴミの中から、まだ使えそうな物を争って漁る。
これが同じ国の人民なのかと、目を疑いたくなる。
農村部で細々と老後を営む、老夫婦の年収は一万円だ。
ゴミ山に殺到する人々の年収の方が、遥かに多い。
これが20年までに「所得倍増」をと、胡錦涛主席が語った
国の実態である。
一方では汚職のネタが尽きない。温家宝も巨額の蓄えを
溜め込んでいると新聞報道が。薄キライは刑に処せられる
そうだが、温家宝はOKとなれば不公平感は拡がって当然。
一人っ子政策が、長く続いているから、小皇帝として育てられた
青年が、危険な仕事に従事する訳がない。
海軍の水兵無しに、どうやって海洋権益を守るのだろう。
かつて台湾に逃げ込んだ蒋介石は、兵の老人化によって
滅びたと言える。小皇帝ばかりの軍隊には、将校ばかりが
集まるのだろう。
一人の地方公務員が、21軒の賃貸住宅を保有している国。
どうすれば、一地方公務員に、そんな芸当が出来るのだろう。
悪いことは言わない。間違って中国に工場を持って行った企業
は、一日も早く帰って来い。
小皇帝ばかりの国で、工場勤務の労働者なんか居なくなるぞ。
足利十五代将軍を足利義輝だと言い張ったのは有名。
その石原が、何かといえば「薩長連合」を持ち出す。
そして薩摩と長州は戦争をした間柄だと言う。
幕末の京都に長州軍が大挙して押し寄せ、御所の蛤御門を
守っていた会津藩と激突する。
途中まで中立の立場だった、薩摩藩が御所が危ういと見て
守備側に参戦した。
公然と薩摩藩と長州藩が、戦ったわけではない。
今の第三局の中で、薩摩はどこで、長州はどこに当るのか。
石原の気持ちの中には、「立ち上がれ」も薩長のいずれかと
言いたいのであろうが、「立ち上がれ」は薩摩でも長州でもない。
ついでに書くが、薩長の中を取り持った主役は、坂本竜馬では
ないぞ。
中岡慎太郎と土方久元が、熱心に両藩の仲を取り持った。
中岡は竜馬と共に、幕府が大政を奉還した京都で斬られて死ぬが、
土方は明治維新の中で、伯爵に昇進する。
土佐人としては、幸福な人である。
坂本竜馬は、好奇心旺盛で、薩長連合の案を中岡から聞いて
それは面白いと、後から割り込んだ人物。
越前の松平春獄や、宇和島の伊達宗城といった、大名に直接
会って、海援隊の資金を出させた辺りは、土佐の脱藩者としては
立派なものである。しかも竜馬は郷士の身分の者であった。
ついでに書いておくが、幕末の四賢候の中に土佐の山内容堂が
入っていることに異議がある。ヤツは佐幕派の巨怪というべきで
愚候の代表であった。NHKの大河ドラマの歴史観には、往々に
徳川様さまが見て取れる。
橋下維新は各都道府県の第一区の候補擁立に拘る。
渡辺「みんな」も、立ち上がれの老人たちとは相容れない。
名古屋の河村や大村では頼りにならない。
結果石原は、都知事を手離したことを後悔する。
橋下維新も、「みんなの党」も、順当に当選者を増やし、
その次の選挙で国政を狙うことになる。
立ち上がれは、立ち上がることも出来ず立ち枯れていく。
田中角栄は、悪い政治家の代表であった。
学歴が無い事が、庶民的だと人気を得たが、オール日本を
コンクリートで固めて、自民党を土建王国にした。
当然のように、金権がまかり通る政治が幅を利かせた。
その系譜を引くのが小沢一郎である。
意外に人気があった小泉純一郎も、無茶苦茶な政治家だった。
小泉時代の規制緩和が、いま各方面で悪い影響を起している。
小泉進次郎君は、親の子とも思えない、誠実な勉強家である。
安倍・石破の次の世代を担うことになるだろう。