谷垣総裁が、いい加減出来が悪いのに、幹事長が石原とあっては、
自民党執行部としての重みが全く無いことになる。
大島副総裁も、なるべくなら顔を見たくないタイプで、党の人気を
高める仁ではない。
明日には、問題の三党合意の、インチキ法案が採決の運びとなったが、
自民の執行部が描く、民主揺さぶりの手法はみんな報道されており、
谷垣・石原の構想通りに事が運ぶとは思えない。
採決に賛成する代わりに、解散を約束せよと、野田に迫るらしいが、
いま解散したら、民主の現代議士は、殆どが二度と国会に戻っては来ない。
そんなことが明白なのに、三党合意の大義に従って、倒閣はやめるとは、
全く戦略どころか、戦術にも欠ける幹事長だ。
八十歳にもなるオヤジの方は、心身ともに至って元気だが、息子は駄目。
谷垣も野田の手の内が読めぬようでは、九月の任期切れで、総裁の地位も
失ってタダの人に逆戻りのコース。
小泉進次郎君たち青年部の提案通り、三党合意を蹴飛ばして、小沢たちが
提出する内閣不信任案に乗る方が、どう考えてもベターな選択だ。
問題は、違憲状態の議員定数の改正を、未だに行っていないこと。
このままじゃ、あの輿石の作戦勝ちとなり、来年も野田内閣継続となり、
日本国の再生なんて、夢のまた夢で終わることになる。
野田が、政治生命を賭けてでもと言った、「社会保障費」は全部、まだ姿もない
「国民会議」なるマボロシに棚上げされたまんまだ。
増税だけに狂奔する、野田の真の姿が見えないのか。
150時間もの録画場面を、なぜか90分間分だけに編集し、
しかも大半が音声なしとは、誰が見ても不充分な証拠物件
としか思わないだろう。
しかし、音声が無いとはいえ、菅直人が如何に居丈高に怒鳴り
廻して、東電の邪魔をしたかぐらいは、良く分かった。
ところで国会が超党派で調べた、福島の事故調査報告書が、
衆・参両院で棚曝しになっているが、せっかくの労作を精査しない
法は無い。
東電の無音声の部分も、あの調査報告書で、相当部分が明らかに
なるのである。これは民主党というよりも、むしろ野党自民党以下の
怠慢と言えるのではないか。
原発再稼動反対の、国民運動は始まったが、野田が官僚に取り込まれ
何についてもダンマリを決め込もうとするからには、デモ隊に参加する
人間を増やして、大きな音がすると、野田に言わせないと駄目だ。
今朝の日経一面には、三党合意、崩壊の危機とある。
何が危機なものか。インチキ合意を葬り去るチャンスだろうが。
谷垣は、どうにも煮えきらぬ。
本気で野田の後は自分だとでも、思ってるいるのだろうか。
「社会保障費」問題をすべて、「国民会議」に棚上げして、
単に消費税の増税だけに狂奔する野田。
合意の理念を破ったのは民主だ。
自民が、とことん付き合う必要はない。
ここにきて、やけに公明が慎重になった。
自民と別れて、民主を支えようとでも思っているのだろうか。
いくら何でもそんな訳がない。自民の党内が騒がしく嫌気がさしたのか。
それなら今日にでも提出される、七党の不信任案に乗れば良い。
ともかく野田内閣の終焉の時が来た。日本国民として先ずは芽出度い。