湖面に張った氷が湖の真ん中辺りでせりあがり、あたかも
神の通り道かに見える現象が今年は見られたという。
古事記にいわく。
出雲の国(今の島根県じゃなく、もっと広大な土地)を、
天照大神の所領に差し出せとの命を伝えに、天上界から
タケミカズチノカミが使者として大国主神の許へやってくる。
大国主神は二人の息子と相談の上で返事すると言い、
長男のコトシロヌシは天の神の仰せには従うと言い残し、
沖の岩島に逆さに身を貫いて自死した。
抵抗したが力及ばず殺されたと見てとれる。
次男のタケミナカタは抵抗し、タケミカズチとの戦いになるが、
力の差は歴然と逃げ出し、遂に諏訪湖まで逃げたが、
タケミカズチに追いつかれ、生涯を諏訪湖に住いする約束で
生命を助けてもらった。
当時の出雲国の範囲が、諏訪湖まで及んでいたと推定される話である。
大国主神も、多くの国々の主の意であろう。
遂に民主党が、消費税増税の使途を明らかにしたが、
貿易収支も赤字に転落した国に、こんな多額の社会保障は
不要だと思う。
特に基礎年金の国庫負担を、現状の36・5%から50%に
高める税源としての2・9兆円は、元々国民年金の収めかた
が少ないか、中には全く収めてもいない者のための給付で、
多くが農家の年寄りだと思う。
農家には何だかだと、目の前に食材が転がっているものだ。
農家への戸別所得保障については明らかにされていない。
生活保護を受ける者が200万所帯を越えているが、全体で
いくら予算計上したのかも不明。
しかも子育てと医療の充実策のうち、どれを優先するかも
示されていない。
この内容が明らかにされた今もまだ、野田は党の案だと
逃げの構えである。お前はどこの党の人間か?
こんな中味の見えない、増税案には絶対に反対である。
東北の激甚災害の被災者救済の資金と、防衛予算だけを
別枠とし、残余の予算は財務省の言いなりにはならず、
歳入の範囲内で収めるべきである。
いつの日にか、誰かが負担するであろう国債の発行残を、
先送りにして良いわけがない。
野田が慶応大で行なった講演なるものは、
学生たちから出された質問のすべてをはぐらかす
ヒドイものであった。
消費税増税の必要性だけを主張し、
使途を明確にしないからああなる。
小沢一郎が、消費税の増税には、
あくまでも反対だと表明した。
寄せ集めの党だからいずれ割れても当然かと思う。
野田は頑なに増税した消費税の使途を明らかにしない。
自らの衆院議員としての任期内は増税がなく、だから
マニフェストは守られるとは詭弁以外のなにものでもない。
増税を具体化するのも、衆院の解散総選挙の後からだと
言うのも、やめる首相の主管外のことで、それをあらかじめ
決めて置くとは、傲慢に過ぎはしないか。
何かといえば、避けて通れぬ道だというが、官僚の自由に
なっている使途の中に、どれだけ無駄が含まれているのか
については、全く触れようともしない。
何が不退転の決意か。こんなに国民を騙し恬として反省しな
い男に総理の資格はない。