昭和32年といえば、ボクが社会人になった年。
同じ年に、当時は多かった地方からの集団就職で、憧れの
東京に出てきて、働きはじめる健気な少女を中心に描く
「三丁目の夕日」を見た。
上野駅に出迎えてくれた社長さんが、自ら運転するクルマが
なんとオート三輪。
東京タワーが建設中の場所からも近い。今なら坪何百万円か
の土地が、土ぼこりをあげ、市電が通っている。コンクリート
舗装が無かった時代が懐かしい。
あの市電は、ヨーロッパでは、今でも都市交通の主役、速度も
速いから役に立つ。日本のそれは、スピードが遅すぎた。
狸穴あたりかと思う場所だが、町の道幅も狭い。
社長さんは町工場ともいえない、ボロ自動車の修理屋さん
だった。少女は落胆する。が、今更帰る場所がない。
そんな時代を俳優たちがみごとに魅せる。
ボクは貧乏学生だったから、映画をあまり見ていないし、
映画評論は出来ないが、あの東京には空があった。
空を遮る高層ビルも、あの醜悪ともいえる高速道路も
無かった。今でもヨーロッパの都市に、空を人々から奪った
高速道路なんか無い。
この作品の原作はマンガで今も連載中だと言う。
来週は新作が見られるようだ。何時の時代を描くのだろうか。
僅か四ヶ月前に、ガラクタを集めて、「適材適所を集めた強力
内閣」だと、嘯いた野田が何と言い訳しようが、岡田に泣きつ
いた挙句、岡田四人目首相が登場したものと見る。
入れ替わった顔ぶれを、改めて見ると、やはり「とんでもない
奴」が潜んでいた。小川敏夫という法務大臣がそれ。
経歴を見たら、判事、検事、弁護士と司法全般を経験した男
で、それだけを見たら見るだに頼りない平岡の代わりに良い
男をと思わせるが、こいつは小沢の側近でもあり、外国人地
方参政権推進派。つまりは売国奴である。
安部内閣時に、日本軍の従軍慰安婦問題を質問し、世間を
騒がせた野郎でもある。どう見ても売国奴。
岡田と小沢は犬猿の仲。これで「人民労組主権党」の分裂が
決定的になった。日本国のためには良い結果となるだろう。
ただし財務省の思惑通りの増税は出来るまい。