作家 小林真一のブログ パパゲーノの華麗な生活

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【 「北の国から84年夏」 】

2011-12-29 09:57:48 | 02 華麗な生活

昨夜の再放映は、84年夏を摂ったもの。
メンバーはそれぞれ三年年を取っている。
この時期に女の子が大きく成長する。
身体も精神面でも。
だからホタルが純を抜いて、脚が長くなり、大人びてきた。
純は五年生か六年生。

同じ年令で満州で敗戦を迎え、しかも母を失ったボクの
過去と重なるドラマだ。
父が失業して、親戚も多くない淡路島の南部に落ちたの
だった。この辺りも、田中邦衛が演ずる黒板五郎と似ている。

満州の生活は、成人後駐在したドイツと変らぬ近代的な
ものだった。
それが冬でも屋外の井戸端で、水を汲み顔を洗う。
ボクにあてがわれた部屋は畳二枚の玄関先だった。
外気が遠慮なく寝ているボクを襲う。
日本がこんなに寒いとは知らなかった。

革の編み上げの靴で学校に通っていたのが、手作りの
藁草履に変った。「
落ちた」と言って間違いじゃない。

このドラマはボクには応える。純の気持ちが分かり過ぎる
から。

富良野の青年団が始めた「ヘソ祭り」の場面があった。
97年になってから、富良野に行ったその日が「ヘソ祭り」の
当日だった。
まだ北海道拓殖銀行が健在で、チームを編成していた。
4泊もした新富良野プリンスホテルのチームが優勝をした。
お腹に顔の絵を書いて、チームの先頭で踊っていた長谷川
支配人はお元気だろうか。

昨日名前が出ないと書いた俳優は、岩城耕一だった。
恋した竹下景子が東京から来た
元の彼氏と共に東京へ。
岩城は見送りもままならず、駅前の書店で本も買わずに
竹下を見送る。

後にボクも、その書店で本を一冊買った。
何という書店だったか覚えてはいない。
因みにボクが「落ちた」田舎の町には書店なんて洒落た店
なんか無かった。



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【 辛いシーン 】

2011-12-29 09:17:34 | 02 華麗な生活

プロ野球界にも、毎年「戦力外」を通告され、最後の望みを
託して「トライアウト」に
挑む選手たちが60名程もいる。

選手たちは最後に所属した球団のユニフォームを身に付け、
かすかな希望で、
同じ立場の投手と打者が競うのである。

今年は阪神の選手が多く「戦力外」を通告されて、43歳の
下柳もその中にいた。
下柳は今年の年俸が9千万円あった
から、すぐに生活に困ることもない。

可哀想だったのが、杉山投手だった。
松阪や大リーグに行く和田と同世代の31歳。
数年前まで背番号18を付けた、タイガースの先発の柱
だった。同じく解雇された
桟原や阿部がすでに他球団と契約
している。

杉山にも下柳にも、声が掛からない。
阪神というチームは、ケガで休まざるを得なかった選手を
再生する能力に欠けたチーム
だと痛感する。

桜井は将来の四番と期待も大きかった強打者だったが、
早くも今年で消えた。

浜中だって、実際に三番か四番を打つ選手だった。
それが早くにオリックスに売られ、ヤクルトを経て今年で
ユニフォームを脱ぐ。

中に26歳の大城という選手がいて、ソフトバンクの
ユニフォームを着て挑戦したが、
声が掛かったのは
独立リーグだけ。
年俸はせいぜい100~150万円という、
厳しい世界だ。
大城もタイガースにドラフト指名で入団した選手。
結婚して二人の子どももいる。
独立リーグからしか声が掛からなかった。
26歳という年令は、独立リーグでは希望が持てない。

FAで何億といった大金を使って、リハビリさせているのなら、
こんな若手の再生にも、
もう少しカネを出したらどうだ。
いったんはドラフト指名したんだろう。
スカウトの目に問題があるのじゃないか。

選手にも問題がある。
二軍でまだ鍛えなければならぬ立場で結婚を急ぎすぎる。
子ども二人を抱えていたのじゃ、独立リーグで100万円の
年俸で食っていける訳がない。



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