作家 小林真一のブログ パパゲーノの華麗な生活

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【 畑の野菜が担保になる時代 】

2006-11-07 14:33:31 | 04 時事ニュース


安倍内閣が掲げる政策の一つ、「再チャレンジ」も進み
出した。

従来なら土地・建物などの不動産以外は担保価値無し
とそっぽを向いていた金融機関が、なんと畑の作物の
生育状況を観察して、農業を営む人に融資がなされた。

また在庫のワインを担保に融資に応じた都銀が現われた。

担保物権が不動産以外にも適用されるとなれば、一度
つまづいて再起を期す中小企業には朗報である。

同族会社の内部留保金に追加課税する現在の税制を、
ベンチャー育成の観点から撤廃すると尾見幸次財務相が
発表したが、これが実行されれば資金力に乏しい中小
かつ歴史の浅い会社には朗報となる。

もっとも大臣の検討方針発表の直後、例によって官僚
トップの事務次官が水を差す発言をしている。

官邸主導がもっと進んで行けば良い。


                 パパゲーノ


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【 貯めこんだもんだ 】

2006-11-07 14:32:41 | 04 時事ニュース


10月末時点で、中国の外貨準備高が前人未到の1兆ドル
に達したという。

なにしろ今年度の貿易黒字が1500億ドルと見られて
いて、2001年末には2121億ドルしか無かったのを、
僅か5年で大台に乗せた勢いが分かる。

日本はといえば、これが予想外の頑張りで9月末時点で
9000億ドル弱と第2位につけていて、大企業中心の
輸出好調を物語っている。

従来、中国が抱える厖大な資金が、株式市場で運用
されたとは聞いた事がないが、米国債などの運用で
米ドル偏重になっているから、いずれは割安と見られる
国の株式市場に投入される可能性は高い。


                 パパゲーノ


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【 神戸ビーフ 】

2006-11-07 10:44:00 | 11 美味いもん談義


大震災の痛手にも関わらず、神戸は市の名前
そのものがブランドたり得る街である。

いわく神戸ウォーター、神戸カレー、神戸ワインetc。
なかでも神戸ビーフがインターナショナル。

昨年の7~8月にかけて、ドイツへ行き、現地の
病院で人工透析を受けた。計7回。英語が通用
すると事前に聞いていたのに、誰ひとり英語
なんかしゃべらない。

当たり前のようにドイツ語で、他の患者と同様に
扱われるのには参った。

ボクは1968年に8週間だけ、ミュンヘン郊外の
田舎村にあったゲーテ・シューレでドイツ語を
学んではいる。しかし8週間だけのことで、それから
37年経っていた。

アウグスブルグの外れにある病院なんかに日本人の
透析患者なんか来るわけがないから、珍しがられて
医者だのナースだの次々やってきては、しょうもない
質問をする。

「神戸から来たらしいな」

「地震が凄かったな、TVで見たよ、高速道路が
 倒れてた」

「ところで聞くが、神戸ビーフってのは、そんなに
 美味いのか」

「知らんなぁ~」

「あんた神戸の住民だろう、なぜ神戸ビーフを知らん」

「食べたことがないから」

「なんで」

「高いから」

「地元のビーフがなぜ高い」

「知らんなぁ」

「なんで」

「ボクは牛を飼ってる農家でもないし、レストランの
 経営者でもないから」

「震災の写真をTVで見たが、あんな近代的な都市の
 どこに牛が居るんだ」

「神戸には牛なんか居ないよ」

「どこに居る」

「山を越えたら農村地帯が広がる、そこで飼われた
 牛が神戸のレストランでステーキとして供される」

「あんたが食べられんぐらい高いって、どれほど高い」

「聞いた話では、そうだな一人前が100ユーロは
 する」

「え~っ! 100ユーロ? それは高いなぁ~」

             

                                パパゲーノ




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